藤木 大介

日本における森林生態系管理学の確立を目指す

略歴

大阪市出身。鳥取大学大学院農学研究科修士課程修了(乾地緑化学)、京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了(森林科学)、博士(農学)。福井県林業職員、兵庫県立人と自然の博物館非常勤研究員など経て、現職。

専門分野:森林生態学、野生動物管理学、樹木生態学

趣味:フィールドワーク、源流てんから、野良しごと、カメラ、湯治、民俗学、怖い話、古民家DIY。

研究キーワード

研究内容

 近年、増えすぎたニホンジカによって日本各地で森林植生の深刻な衰退が報告されており、これらの地域ではシカの影響による森林生態系の不可逆的な変化も危惧されています。シカから森林生態系を保全するためには、まず被害を把握し、被害とシカの生息状況の関係を明らかにした上で、管理目標を定める必要があります。さらに実際の管理施策においてはその効果を科学的に評価し、必要に応じて柔軟に計画を修正していく必要があります。シカ問題の解決には研究者が行政と連携して、このような役割を積極的に果たしていくことが必要だと考えています。

以上のことから、シカ問題の解決最優先で研究を進めていますが、スタンスとしては、野生動物とその生息地である森林との関わりを明らかにすることで、森林管理と野生動物管理の橋渡しをすることを念頭にシカ以外の研究も進めています。また、長期的な森づくりの視点から、経済性のない人工林を自然林へと誘導することで、地域の生物多様性や生態系機能を向上させ、野生動物の生息地管理にも繋げる方法論についても模索しています。研究のバックグラウンドとして、人と野生動物と森林の歴史、地域社会のこれまでとこれから、地域植物相とその成立基盤などを理解することも重視しています。

なお、具体的に取り組んでいるテーマとしては以下のとおりとなります。

養父市・別宮の棚田から兵庫県最高峰・氷ノ山(1510m)を望む。

(1)野生動物の食性と生息環境の関係の把握

 増えすぎたニホンジカの影響による森林の下層植生の衰退は、食物連鎖を通して多種多様な生物群に広範な負の影響をもたらしていると推測されます。ツキノワグマやイノシシなどの大型哺乳類、或はシカ自身の採餌環境も悪化させているものと推測されますが、これらの動物の食性にどのような影響を及ぼしているか不明な点が多いです。そこで森林下層植生の衰退が深刻な地域での野生動物の食性の把握を進めています。いま現在は、ツキノワグマの近畿北部西側個体群を対象に、糞分析を用いた食性の把握と餌資源選択の論理の解明を進めています。今後、ニホンジカなどの他の獣種に関しても進めていきたいと考えています。

)人工林を広葉樹の自然林へと転換する技術の検討

 近年、経済性のない針葉樹人工林を自然性の高い広葉樹林へと転換していくことが求められています。一方で、そのための施業技術は十分確立されているとは言い難い状況にあります。加えて、シカの影響の拡大に伴い、多くの地域で森林の更新が困難となる状況が生まれています。そこで人工林を皆伐後放棄した場合と広葉樹を植栽した場合の森林の更新過程について、シカの影響の有無に応じた推移を明らかにすることを目的に、長期に渡る野外操作実験を実施しています。これまでの調査結果から以下のようなことが明らかになっています。1)シカの影響がない条件で伐採放棄した場合は、先駆性樹種が優占する林分が成立すること、2)先駆性樹種はシカの食害に非常に脆弱なため、シカの影響がある場合は、森林の更新が容易に妨げられること、3)人工林伐採跡地では被食散布型の林冠高木種が一定数生えてくることから、これらの樹種を主体とした広葉樹林へと誘導できる潜在的可能性はあること。研究の概要については下記リンク先で動画解説しています。

「令和2年度 兵庫県森林動物研究センター シンポジウム」 (youtube.com)  0:51:18~

人工林を被食散布型の広葉樹主体の森林へと転換することは、地域の森林の多様性を高め、ひいては生態系の安定性を高める効果が期待できます。これらの結果を踏まえ、現在は、強度列状間伐を通して、被食散布型の林冠高木種を主体とした広葉樹林を造成する野外操作試験を新たに実施しています。


小面積皆伐試験地①

小面積皆伐試験地②

強度列状間伐試験地

小面積皆伐試験地② 伐採16年後の状況(丹波市青垣町)

)広域スケールでのニホンジカによる森林生態系被害の評価と再生方法の模索

 都道府県が策定する特定管理計画の中でシカから森林生態系を保全していくためには、まず被害のモニタリング体制を整備することが重要です。しかし、予算や労力、人材が限られる中、都道府県という広域の被害状況を的確に把握することは困難が伴います。そこで兵庫県では下層植生衰退度(Shrub-layer decline rank; SDR)という簡易な被害指標用いて、県域スケールで落葉広葉樹林を対象とした被害モニタリングを進めています。SDR法を用いれば被害の空間的な広がり、その経年的な変化を高い精度で把握できることが実証されています。本指標を用いた被害モニタリング手法は関西地方を中心に多くの府県に広がりつつあります(藤木ほか 2014)。研究の概要については下記リンク先で動画解説しています。

2022年度 兵庫県森林動物研究センター シンポジウム - YouTube  0:48:33~  

 これまでにSDR法が適用できない常緑樹林では、密度比数(Relative density index; Rd)という被害指標を用いることで被害評価できることを実証してきました。最近では、シカの採食圧や密度変化により敏感に反応する指標として、アカマツやスギの幼樹の食害率を利用可能性についても検討しています。


(4)ニホンジカの順応的管理を可能にするモニタリング体系の検討

 ニホンジカの適正管理を達成するためには、科学的なモニタリングに基づいて現状分析を行い、適切な目標設定を定める必要があります。また、このようにして定められた目標設定が妥当であったのか、管理計画の実行後にモニタリング・データに基づいて検証し、必要に応じて管理目標や計画を柔軟に修正していくことで、生態系の管理という困難な目標を達成していく必要があります。このような科学的なシカの管理システムを確立すべく、兵庫県行政と連携しながら、研究を進めています。

(5)ブナ科堅果の豊凶観測に基づいたツキノワグマの出没予測

 ツキノワグマの秋季の人里への出没は大きな年変動があることが知られています。クマの大量出没年には人身被害等の危険が高まることから、事前にその出没の程度を予測し、備える対策の確率が求められています。多くの地域でクマの秋の出没の程度にはブナ科堅果(ドングリ)の豊凶が影響していることが示唆されていることから、兵庫県でも2005年からクマの出没予測を目的としたブナ科堅果の豊凶モニタリングを広域多地点で実施しています。これまでのモニタリング・データに基づいた分析から、兵庫県ではブナ、コナラ、ミズナラの3種の堅果の豊凶観測することで、秋季のクマの出没を高い精度で予測することができることが判っています。また、これら3種の堅果のクマの出没に及ぼす影響の強さの地域間変異を適切に評価することで、市町別の予測も可能になることが明らかになりつつあります。

(6)京大芦生天然林における大規模防鹿柵を用いた植生回復試験

京都大学芦生研究林には西日本最大級のアシウスギ-ブナ森林生態系が原生的な状態で保全されています。 しかしながら2000年前後より、過剰な密度で生息するニホンジカによって本地域の森林下層植生は衰退し、 連鎖的に生物相の単純化や生態系プロセスへの変化が生じてきています。芦生の貴重な森林生態系をシカから保全するために、2006年に芦生生物相保全プロジェクト(ABCプロジェクト)が発足し、面積16haの集水域全域を防鹿柵で囲う試験が 始まりました。 筆者も本プロジェクトの構成員の一員として、防鹿柵内外の植生モニタリングを担当しています。プロジェクトの詳しい内容につきましては下記リンク先をご参照ください。

http://www.forestbiology.kais.kyoto-u.ac.jp/abc/ ←プロジェクトHP

21a46e60df72b93f5335c2ac9b4409bf.pdf (kyoto-u.ac.jp) ←プロジェクト紹介パンフレット

(7)地域の植物多様性をシカから保全する取り組み

 希少種は、ごく少数の個体群が孤立的に分布しているため、シカの採食の影響による絶滅リスクが高い種群と言えます。増えすぎたシカの採食による地域の植物多様性の低下は、このような希少種の地域絶滅の積み重ねによって進行するものと予測されます。また、崖地や樹上などシカのアクセスが困難な場所に生育する種と異なり、森林林床などシカのアクセス可能な立地が生育場所の希少種は特に絶滅リスクが高いと予想されます。そこで但馬地方を中心に、シカによる絶滅リスクが特に高い希少種を対象に、防鹿柵の設置や生息域外保全の取組みなどを進めています。また、国有林の保護林や国立公園の希少植物相の保全にも関わっています。

学生へ一言

大学院生を随時受け入れています。研究スタイルとしては、フィールドでの観察から新しい事実やアイデアを発見して、それを研究として展開していくことを大事にしています。そのような研究をしてみたい方を特に歓迎します。

稲刈り期。新温泉町・塩山集落から照来カルデラの棚田を望む。

研究業績

学術論文

31) Sakaguchi S, Fukumoto S, Masuda K, Setoguchi H, Hirota KS, Suyama Y, Fujiki D, Miura R, Yamamoto K, Ota M, Ishihara IM. (2024) Evaluating the potential of interpopulation outbreeding to rescue plant populations facing reproductive failures, Ecological Research, in press.

30) Nakagawa H, Fujiki D, Numata H, Wu L, Mori T, Minamoto T. (2024) Regional‐scale effects of deer‐induced forest degradation on river ecosystem dynamics. Population Ecology,  https://doi.org/10.1002/1438-390X.12174

29) Kadowaki K, Honjo M, Nakamura N, Kitagawa Y, Ishihara MI, Matsuoka S, Tachiki Y, Fukushima K, Sakaguchi S, Mizuki I, Fujiki D, Sakai M, Takayanagi A, Yamasaki M, Tokuchi N, Takahashi D, Nagasawa K, Masuda K. (2023) eDNA metabarcoding analysis reveals the consequence of creating ecosystem-scale refugia from deer grazing for the soil microbial communities. Environmental DNA,  https://doi.org/10.1002/edn3.498

28) 藤木大介・倉本蘭・西村貫太・東勇太・池内麻里・野木宏祐 (2023) 釜ヶ峰アベマキ遺伝資源希少個体群保護林の林分構造と成立過程. 森林学会誌 105: 323-328.

27) Iijima H, Nagata J, Izuno A, Uchiyama, K, Akashi N, Fujiki D and Kuriyama T. (2023) Current sika deer effective population size is near to reaching its historically highest level in the Japanese archipelago by release from hunting rather than climate change and top predator extinction. The Holocene 33(6), 718-727.

26) Fujiki D and Sakata H (2021) Effect of sika deer on forest recovery after clear-cutting conifer plantations in warm temperate regions of western Japan: from a field experiment of deer exclosure and planting of Quercus acutissima.  Journal of Forest Research 26: 367-376. https://doi.org/10.1080/13416979.2021.1920153

25) Fujiki D (2021) A Model to Predict the Occurrence of Asiatic Black Bears at the Municipal Level Using Mast Production Data.  Ursus 32e6: 1-11.

24) Mizuki I,  Ito H, Ymamasaki R, Fukumoto S, Okamoto Y, Katsuki M, Fukushima K, Sakai M, Sakaguchi S, Fujiki D, Nakagawa H, Ishihara IM and Takayanagi A (2020) Seasonal and annual fluctuations of deer populations estimated by a Bayesian state–space model.  PROS ONE 15: e0225872.

23) Fujiki D (2018) Can Frequent Occurrence of Asiatic Black Bears around Residential Areas Be Predicted by a Model based Mast Production in Multiple Fagaceae Species?  Journal of Forest Research 23: 260-269.

22) 藤木大介 (2017) 兵庫県におけるコナラ二次林の維管束植物種数にニホンジカと常緑広葉樹林化が及ぼす負の影響の空間変異. 保全生態学研究 22: 299-310. 

21) Seki S, Fujiki D and Sato S (2014) Assessing changes in bird communities along gradients of undergrowth deterioration in deer-browsed hardwood forests, western Japan. Forest Ecology and Management 320: 6-12.

20) 藤木大介, 酒田真澄美, 芝原淳, 境米造, 井上厳夫. (2013). 関西 4 府県を対象としたニホンジカの影響による落葉広葉樹林の衰退状況の推定. 日本緑化工学会誌, 39(3), 374-380.

19) 福島慶太郎, 阪口翔太, 井上みずき, 藤木大介, 徳地直子, 西岡裕平, 長谷川敦史, 藤井弘明, 山崎理正, 高柳敦. (2013). シカによる下層植生の過採食が森林の土壌窒素動態に与える影響. 日本緑化工学会誌, 39(3), 360-367.

18) Mizuki I, Sakaguchi S, Fukushima K, Sakai M, Takayanagi A, Fujiki D and Yamasaki M. (2013)  Among-year variation in deer population density index estimated from road count surveys. Journal of Forest Research 18(6): 491-497. 

17) 梅田浩尚, 藤木大介, 岸本康誉, 室山泰之 (2012) 兵庫県但馬地方のコナラ林とスギ人工林におけるニホンジカの生息密度勾配に伴う植物種数の変化パタン. 森林応用研究, 21(2): 1-8.

16) 阪口翔太, 藤木大介, 井上みずき, 山崎理正, 福島慶太郎, 高柳敦. (2012). 日本海側冷温帯性針広混交林におけるニホンジカの植物嗜好性. 森林研究 78:71-80.

15) 阪口翔太, 藤木大介, 井上みずき, 山崎理正, 福島慶太郎, 高柳敦. (2012). ニホンジカが多雪地域の樹木個体群の更新過程・種多様性に及ぼす影響. 森林研究 78:57-69.

14) 藤木大介, 岸本康誉, 坂田宏志 (2011) 兵庫県氷ノ山山系におけるニホンジカ Cervus nippon の動向と植生の状況. 保全生態学研究 16(1): 55-67.

13) Fujiki D, Kishimoto Y, Sakata H (2010) Assessing decline in physical structure of deciduous hardwood forest stands under sika deer grazing using shrub-layer vegetation cover. Journal of Forest Research 15: 140-144.

12)Kishimoto Y, Fujiki D, Sakata H (2010). Management approach using simple indices of deer density and status of understory vegetation for conserving deciduous hardwood forests on a regional scale. Journal of Forest Research, 15(4): 265-273.

11) 服部保, 栃本大介, 南山典子, 橋本佳延, 藤木大介, 石田弘明. (2010). 宮崎県東諸県郡綾町川中の照葉原生林におけるニホンジカの採食の影響. 植生学会誌, 27(1): 35-42.

10) 横山真弓, 坂田宏志, 森光由樹, 藤木大介, 室山泰之. (2008). 兵庫県におけるツキノワグマの保護管理計画及びモニタリングの現状と課題. 哺乳類科学, 48(1), 65-71.

9) 藤木大介,  高柳敦 (2008) 京都大学芦生研究林においてニホンジカ (Cervus nippon) が森林生態系に及ぼしている影響の研究: その成果と課題について. 森林研究 77: 95-108.

8) 阪口翔太, 藤木大介, 井上みずき, 高柳敦. (2008). 芦生上谷流域の植物多様性と群集構造: トランセクトネットワークによる植物群集と希少植物の検出. 森林研究 77:43-61.

7) 石田弘明, 服部保, 小舘誓治, 黒田有寿茂, 澤田佳宏, 松村俊和, 藤木大介. (2008). ニホンジカの強度採食下に発達するイワヒメワラビ群落の生態的特性とその緑化への応用. 保全生態学研究 13(2): 137-150.

6) Fujiki D, Kikuzawa K (2006). Stem turnover strategy of multiple-stemmed woody plants. Ecological Research, 21(3): 380-386.

5) 藤木大介, 鈴木牧, 後藤成子, 横山真弓, 坂田宏志. (2006). ニホンジカ (Cervus nippon) の採食下にある旧薪炭林の樹木群集の構造について. 保全生態学研究, 11(1): 21-34.

4) Fujiki D, Kikuzawa K (2004). Classifying aerial stems of woody plants by developmental stages using relative growth rate. New phytologist, 161(2): 427-433.

3) Fujiki D (2003) Population structure of an understory shrub, Lindera umbellata in two broad-leaved forests with different stand age. Applied Forest Science 12: 15-21.

2) 藤木大介, 山中典和, 玉井重信. (2001) 鳥取砂丘における植生タイプと埋土種子集団の関係. 日本緑化工学会誌, 26(3): 209-222.

1) 藤木大介, 玉井重信, 山中典和. (1998). クロモジ (Lindera umbellata) の株の維持機構に関する研究. 森林応用研究 7: 83-86.


京大芦生研究林・大規模シカ柵調査でのミーティング風景

 著  書

3) Takagi S, Fujiki D, Yokoyama M. (2022). Adaptive Management of Sika Deer in Hyogo Prefecture. In Sika Deer: Life History Plasticity and Management (pp. 589-600). Springer, Singapore.

2) Fujiki D, Kishimoto Y and Sakata H (2011) Decline in physical structure of deciduous hardwood forests due to deer grazing: assessment of its impact on a regional scale using shrub-layer decline rank. In: Jenkins JA(ed) Forest decline: Causes and impacts, Nova Science Publication.

1) 藤木大介 (2009) 森林から野生動物との共存を考える. PHPサイエンスワールド新書「動物たちの反乱」(河合雅雄・林良博編),pp236-253. PHP研究所.

マルバウツギの花

報告・紀要等

39) 藤木大介 (2024) シカ生息下の針葉樹人工林跡地における広葉樹林化試験-小面積皆伐13年後の更新状況の評価. 兵庫ワイルドライフモノグラフ 16: 71-89.

38) 藤木大介 (2024) 森林生態系保全のためのニホンジカ対策-科学的管理の進展と課題. 科学 94: 329-333.

37) 服部 保・南山典子・栃本大介・上田萌子・浅見佳世・澤田佳宏・山瀬敬太郎・藤木大介・田村和也・矢倉資喜・藤井禎浩・武田義明 (2022) 多様性植生調査法 第2 版. 公益財団法人ひょうご環境創造協会.

36)藤木大介 (2022) 兵庫県におけるブナ科堅果の豊凶観測に基づいたツキノワグマの出没予測. 「兵庫県におけるツキノワグマの保護管理の成果と広域管理」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ14号, pp79-93, 兵庫県森林動物研究センター.

35) 森光由樹・藤木大介 ・斎田栄里奈 (2019) 兵庫県氷ノ山山系に生息するニホンジカのGPS発信器による季節移動の解明. 「兵庫県におけるニホンジカ管理の現状と成果」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ11号, pp.58-67, 兵庫県森林動物研究センター.

34)  藤木大介・高木俊 (2019) 兵庫県におけるニホンジカの科学的モニタリングに基づく順応的管理の評価と展望. 「兵庫県におけるニホンジカ管理の現状と成果」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ11号, pp.14-29, 兵庫県森林動物研究センター.

33)  藤木大介 (2019) 複数のブナ科堅果の豊凶観測に基づいたツキノワグマの出没予測モデルの構築. 森林防疫 730: 21-32.

32)  藤木大介 (2017) 兵庫県本州部の落葉広葉樹林におけるニホンジカの影響による下層植生衰退度の変動と捕獲の効果(2010年~2014年). 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.1-16, 兵庫県森林動物研究センター.

31)  藤木大介 (2017) 淡路島の広葉樹林におけるニホンジカによる植生の衰退について―2012年と2015年の状況―. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.17-28, 兵庫県森林動物研究センター.

30) 関伸一・藤木大介 (2017) ニホンジカの採食による森林の下層植生衰退と鳥類群集との関係を広域で評価する. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.45-62, 兵庫県森林動物研究センター.

29) 藤堂千景・藤木大介 (2017) 植生保護柵としてのネット柵、金網柵の成績評価. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.90-99, 兵庫県森林動物研究センター.

28) 山瀬敬太郎・藤木大介 (2017) ニホンジカ高密度地域の森林整備地に施工された土壌保全施設や植生保護柵の土壌侵食防止効果. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.100-109, 兵庫県森林動物研究センター.

27) 藤木大介 (2017) 落葉広葉樹林における適正な立木密度管理のための土壌侵食リスク早見表. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.110-117, 兵庫県森林動物研究センター.

26) 藤木大介 (2017) 兵庫県におけるニホンジカの嗜好性植物・不嗜好性植物リスト. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術Ⅱ」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ9号, pp.118-134, 兵庫県森林動物研究センター.

25) 藤木大介, 岸本康誉, 内田圭, 坂田宏志. (2014). 兵庫県における森林生態系保全を目的としたニホンジカ対策. 水利科学 57(6): 26-50.

24) 橋本佳延・藤木大介 (2014): 日本におけるニホンジカの採食植物・不嗜好性植物リスト. 人と自然 25: 133-160.

23) 福島慶太郎・井上みずき・境優・阪口翔太・岩井有加・橋本智之・本田美里・坂田ゆず・藤木大介・山崎理正・中島皇・高柳敦 (2013): 芦生冷温帯天然林における大規模シカ防除柵設置5年後の生態系機能の回復過程とそのメカニズムに関する研究.(プロ・ナトゥーラ・ファンド第21期助成結果報告書. (財)日本自然保護協会) P27-52

22) 藤木大介 (2013): 広域スケールでのシカによる森林生態系被害評価手法の確立.(平成24年度森林環境保全総合対策事業 野生鳥獣による森林生態系への被害対策技術開発事業報告書. 株式会社野生動物保護管理事務所,151pp) P125-131.

21) 藤木大介 (2013): 淡路島におけるニホンジカの影響を受けた広葉樹林の地理的分布域の推定.兵庫ワイルドライフレポート 2: 1-11.

20) 藤木大介 (2012): 森林生態系保全を目的としたシカ対策―被害評価から捕獲、復元技術まで.森林技術 842: 30-31.

19) 藤木大介 (2012) ニホンジカによる森林生態系被害の広域評価手法マニュアル. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.2-15, 兵庫県森林動物研究センター.

18) 藤木大介 (2012) 兵庫県本州部の落葉広葉樹林における下層植生の衰退状況―2006年から2010年にかけての変化―. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.16-30, 兵庫県森林動物研究センター.

17) 藤木大介 (2012) 氷ノ山山系におけるニホンジカの動向と森林下層植生の衰退、希少植物の食害状況. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.48-69, 兵庫県森林動物研究センター.

16) 内田圭・岸本康誉・藤木大介 (2012) 兵庫県本州部の落葉広葉樹林におけるニホンジカによる土壌侵食被害の現状. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.70-88, 兵庫県森林動物研究センター.

15) 岸本康誉・藤木大介・坂田宏志 (2012) 森林生態系保全を目的としたニホンジカの個体数管理手法の提案. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.90-105 兵庫県森林動物研究センター.

14) 藤木大介 (2012) 野生動物育成林整備における植生保護柵の効果検証. 「兵庫県におけるニホンジカによる森林生態系被害の把握と保全技術」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ4号, pp.133-141, 兵庫県森林動物研究センター.

13) 岸本康誉・藤木大介 (2012): 広域スケールでのシカによる森林生態系被害評価手法の確立.(平成23年度野生鳥獣による森林生態系への被害対策技術開発事業報告書. 株式会社野生動物保護管理事務所,159pp) P51-62

12)鈴木克哉, 横山真弓, 藤木大介, 稲葉一明 (2011) ツキノワグマの誘因要因としてのカキの木分布様式と対策手法の検討. 「兵庫県におけるツキノワグマの保護管理の現状と課題」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ3号, pp139-152, 兵庫県森林動物研究センター

11)藤木大介, 横山真弓, 坂田宏志 (2011) 兵庫県内におけるツキノワグマの出没変動パターンの地域変異とブナ科堅果の豊凶の影響. 「兵庫県におけるツキノワグマの保護管理の現状と課題」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ3号, pp50-58, 兵庫県森林動物研究センター

10)藤木大介, 横山真弓, 坂田宏志 (2011) 兵庫県におけるブナ科樹木3種の堅果の豊凶とツキノワグマの餌資源としての評価. 「兵庫県におけるツキノワグマの保護管理の現状と課題」, 兵庫ワイルドライフモノグラフ3号, pp39-49, 兵庫県森林動物研究センター

9) 福島慶太郎・井上みずき・阪口翔太・藤木大介・山崎理正・境優・齊藤星耕・中島皇・高柳敦 (2011): ニホンジカによる過採食が芦生の冷温帯天然林の生物多様性と生態系機能に及ぼす影響の解明.(プロ・ナトゥーラ・ファンド第20期助成結果報告書. (財)日本自然保護協会) P181-199

8) 藤木大介 (2011) 県域スケールでのシカによる落葉広葉樹林の下層植生衰退状況の把握. ひょうご森のチカラを活かす研究成果集.印刷中(分担執筆)

7) 藤木大介 (2011) 林縁環境整備が隣接農耕地の獣害軽減に及ぼす効果―県民緑税を活用した「野生動物育成林整備」の効果検証―.ひょうご森のチカラを活かす研究成果集.印刷中(分担執筆)

6) 藤木大介・高柳敦 (2011): 京大芦生研究林における大規模植生保護柵を用いた森林生態系保全の取り組み.ワイルドライフフォーラム 15: 9-10

5) 藤木大介 (2010): 野生動物育成林整備の効果検証.兵庫の林業 252: 11-12.

4) 藤木大介 (2010): 県域スケールでのシカによる落葉広葉樹林の下層植生衰退状況の把握.兵庫の林業 255: 印刷中

3)  藤木大介 (2009): シカが森林生態系に及ぼす影響―これからの研究に必要な視点・アプローチ.森林技術 806: 14-15.

2)  藤木大介 (2007): Ⅱ-3 森林施業による生息環境変化に関する調査 1 兵庫県における事例報告.(野生鳥獣被害の軽減に資する森林整備の効率的推進手法開発調査報告書. 林野庁,94pp) P38-44

1)  藤木大介・山中典和・玉井重信・菊澤喜八郎 (2001): クロモジ(Lindera umbellata)の樹高の制限要因と成長様式の関係.第113回日本林学会学術講演集: 41-42.

若草山のニホンジカ

社会貢献

委員歴等


早春の三川山・ホンシャクナゲ群落

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