2500年前、花を売り歩く少女と、燭台に使う油を売り歩く少年がいました。二人とも貧しい家庭の子供でした。二人はやがて、自然に顔見知りになり、ほのかな愛が芽生えました。少年は、毎日の仕事が終わるとお釈迦様の蝋燭に油をささげて帰っていきました。 また少女も、毎日仕事帰りにお釈迦様にお花を一輪ささげて帰っていきました。この様子を見ていたお釈迦様は、二人は似合いの夫婦になるだろうと思い、自らの仲立ちで二人の縁結びを行いました。 以来この二人は、互いに協力して幸せに暮らすことができたと言います。このいわれから、少女の「華」と少年の「燭」を合わせ、幸せを呼ぶ仏前結婚式のことを「華燭の儀」と呼ぶようになりました。