AI時代の教育
今井むつみ先生オンライン講演(2024年10月15日)
「AI時代の教育」
今井むつみ先生講演(10月15日収録)
pdf資料
原島先生と対談
「遊びは面白い!」
今井-原島対談
記号接地して思考から創造へ
<オノマトペと原語/幼児の言語拡大>
<洞察と概念形成/ブーストトラッピング>
<原語とアブダクション/推論>
遊ぶ、学ぶ、面白がる
学びと創造?
<学びのあり方>
活きた知識を身に着けるには、暗記でなく体験に根差すことが重要である。幼少期、初等教育において実物に触れ、遊びに取り入れ意味を考えて日常の経験を通して記号接地する習慣、抽象化や比較習慣によって柔軟性を育成させる必要がある。特に分数と割合概念の接地、言葉の持つ複数の意味、似た言葉との違いを文脈の中で対比することで思考の柔軟性を育てることが重要である。
<創造における言語の役割とアート思考>
生成AIを考えるに当たって言語の役割を考えてきたが、改めて創造とは何かを考えてみた。創造に言語は必要条件なのか?思考の中心である言語は、視覚と聴覚から入力され、左脳で処理される。視覚と聴覚に加えて、嗅覚、触覚も含めた五感が右脳の働き、思考を促す。言語が生まれる以前においても生き抜くための思考はあったことに思いを及ぼすと、生き抜くという創造は言語でなく、オノマトペが対話協働を支えていたと言える。言葉をベースとしたシステム思考、デザイン思考に対して、五感をベースにした絵画、音楽等におけるアート思考を含めて創造性を考える必要がある。
<参考資料>