チート快速、サンパチ食パン、ロクレンジャーと昔からネタに事欠かない。近年幾種類もの新車を同じ顔で出している。
207系500番台 モハ207-513 木津→篠山口☆☆☆ZS
2021年秋に録音。休日の片福直通の快速電車を担うは207系500番台(三菱パワートランジスタ制御)。そして隣のモハが207系1500番台(東芝後期GTO制御)。モハ207-513は元々片町線の103系置き換え用にモハ207-13として両端のクハと共に3両編成で製造されました。それを1997年開業のJR東西線内にある急勾配に対応するためモハ207-1015を組込み4両化し、全車番を+500しました。その結果M車間近くに乗ると収録の通り双方の音響が入り混じる国内でも例の少ないデュエットを楽しめます。今回はトンネル内やカーブでのフランジ音の編集箇所が多かったため☆3つとしました。2時間半あります。
現在は500番台が部品すべてIGBT素子、1500番台が部品の一部をIGBT素子へ更新されつつあり、収録のようなパターンの編成は随分と少なくなりました。双方で励磁音パターンが異なるため更新後もデュエットになる模様。
奈良線複線化工事に伴い、宇治-棚倉間と線区のそこそこ長い距離で深夜帯に運休しました。運休区間はバス代行となりましたが、その他の区間はもちろん電車が走ります。収録の列車は定期の奈良発京都行ですが、上の運休から棚倉までの運行となっています。深夜のJR奈良は人が著しく少ないです。加えて使用車両が221系6連と奈良線では長い車両が用いられました。その結果、収録車両は終点まで収録者を加えて2人のみが乗る状態で推移しました。
全区間走行音とはいえ上述の通り20分に満たない区間でしたが、収録環境は最高でした。放送は車掌が持つタブレット端末が対応していなかったためか、肉声放送でした。珍しい木津駅1番線発着、代行バス案内、さらに終点棚倉ではコロナ禍では見なくなったドアボタンによる半自動ドア扱いとネタに事欠きません。
221系 クモハ221-61 姫路→米原→大垣☆☆☆☆ZBT
2016年春収録。同年3月改正に廃止されたJR東海直通列車です。このような直通列車は日に数往復あり、最長は網干発着でした。収録の804T→1242Fは姫路16時8分始発で米原まで12両、米原からは東京寄り6両で運行されました。京阪神間の帰宅ラッシュにかかる列車でしたが、両数と混雑具合の軽さから、全区間で収録環境は良かったです。但し収録者が扱ったカメラのシャッター音が数度入っているため、☆4つとしました。4時間あります。
225系5100番台 モハ225-5117 関西空港→天王寺☆☆☆☆☆S
2022年始に録音。夜の大阪・京橋経由天王寺行とよくあるパターン。客のメインフローと逆行するためソロ客が多い。乗車率も7割程度だが静かな環境。本収録は阪和線からストレートで天王寺までの録音。環状線区間は入っていないので悪しからず。
683系8000番台 クモハ683-8701 金沢→米原☆☆☆☆☆ZT
2016年収録。前年に北越急行から譲受した160 km/h運転対応の683系。「はくたか」用として導入され、ディスクブレーキや車体の気密構造の採用、色温度の高い前照灯、赤基調のスノーラビット塗装等、130 km/h運転対応の他番台とは一線を画す、むしろ681系に近い存在でしたでも三倍速くはならなかった。JRW転属後は他の681に混じって「しらさぎ」主体の運用となりました。しばらくはスノーラビット塗装のまま運用に就き、車両繰りから「サンダーバード」運用にも就きました。この収録は金沢20時台発最終の66号米原行。隣県への需要もさることながら、米原で名古屋行新幹線や豊橋・京都方面の東海道線に乗り継げるため、愛岐や滋賀方面の中距離需要で根強い需要があるように感じました。また北陸線自体がおしゃべりの多い路線なので、収録では人の声や物音が入りにくいよう収録位置やマイク向き等対策が必要です。