SDGsチャレンジプログラム
SDGsチャレンジプログラム
■SDGsチャレンジプログラム
北九州市環境ミュージアムでは、SDGs達成に向けた企画展開催などの取組みを昨年度より実施しておりますが、今般、新型コロナウィルスとの共存時代に対応した新たなコミュニケーションあるいは社会参加のあり方を問うSDGsチャレンジプログラムを行うこととしました。
距離や障害を乗り越えるために開発された分身ロボット “OriHime”(オリヒメ)の北九州市環境ミュージアムの観覧あるいは案内等を始め、市内の様々なフィールドでの活用可能性を探る試行プログラムを通じて、医療福祉、教育文化等の分野への応用やSDGs達成への貢献への展開を皆さまと共に考える場としたいと考えます。
■実施概要
日時: 2020年10月03日(土)~10月12日(日)
場所: 北九州市環境ミュージアム
主催: 北九州市環境ミュージアム
協力: 先天性ミオパチーの会、オリィ研究所、NTTドコモ、他
内容: 分身ロボット“OriHime(オリヒメ)”の実機展示と本機を活用した環境ミュージアムでの実証。
*実験プログラム(スタッフによる非接触での接客等、10月3日〜10月12日)
■第1報!
新型コロナウィルスによって分断が深刻化する社会において、今、最も求められていることは、人と人が再びつながること(Re-Connect)ではないか、と私たちは考えています。そこで、今般、コロナ共存時代に対応した新たなコミュニケーションや社会参加のあり方を問うSDGsプロジェクトに挑戦することと致しました。
このプロジェクトは、先天性ミオパチーの会代表、伊藤亮さん、そして彼が関わる分身ロボットOriHime(オリヒメ)との出会いから生まれました。
オリヒメは、距離や障害を乗り越えるために開発された遠隔操作ロボットですが、全ての人々が外出、コミュニケーション、あるいは社会参加に何らかの困難を抱えるコロナ共存時代において、新たな社会的使命を担おうとしています。
東田の北九州市環境ミュージアムをはじめ、様々な場所にうかがい、多様なシーンでの活用可能性を探る試行プログラムを通じて、SDGs達成に向けた展開を皆さまと共に考える場としていきたいと考えます。
どうぞご期待ください。
OriHime(オリヒメ)は全長約23cmの遠隔操作ロボット。遠隔地からでも温かみのあるコミュニケーションを可能にする。子育てや介護、身体障がいなど外出困難な人のテレワークツールとして、また、病気で通学できない児童、生徒の遠隔教育ツールとして注目されています。
OriHimeを開発する株式会社オリィ研究所(東京都港区|吉藤健太朗代表)は「あらゆる人たちに、社会参加、仲間たちと働く自由を。」というビジョンのもと、外出困難な人々の社会参画を目的にサービスを展開しています。医療・福祉施設、教育機関、一般企業のテレワークツールとしての導入事例がある他、新型コロナウイルス陽性確認者の宿泊療養施設へも導入されました。
難病である先天性ミオパチーの早期根治を目標として、医療・治療研究を促進するため、政府・研究機関等への要望・提言活動、研究支援・開発推進活動、啓発活動、患者や家族の支援のための交流・相談・情報提供活動を行うことで、医療・福祉の増進を図るとともに、先天性ミオパチーに対する社会の理解を深め、広く公益に貢献することを目的としています。
伊藤亮さん|代表
1991年、北九州市生まれ。生まれつき発育発達が遅く検査をした6歳の時に先天性ミオパチーと診断されました。先天性ミオパチーは身体を動かす手足だけでなく、呼吸したり食べ物を飲み込んだりする力も弱い進行性の筋肉の病気です。伊藤さんの場合、呼吸の能力は95歳以上と言われ同年代の一般の方の10%の呼吸しかできません。まだ歩行は出来ますが息苦しくなるため、電動車いすや呼吸補助具、自宅では人工呼吸器を使うことが多くなっています。
2012年5月、先天性ミオパチーの会を発足し、病気への理解や地域格差のない医療体制の構築、一日でも早い治療法の確立を目指して活動しています。自身の経験から呼吸ケア・リハビリテーションの必要性、人工呼吸器の適切な設定の重要性も発信しています。また、北九州市難病相談支援センター、北九州市難病対策地域協議会、北九州ロボケアセンターの立ち上げや京都大学iPS細胞研究所 櫻井研究室のHP制作・管理に携わるなど、多方面から難病対策への活動を進めています。
■いつか、あたりまえになることを。
この企画の通信機器、通信環境には、NTT docomoの皆様にご協力いただいています。