マイニング
mining 敵の城砦壁配下までトンネルを掘って城砦に侵入する攻撃方法 =>カウンターマイニング
まぐさ
開口部の上部に設置され、その上部を支える梁や構造要素 =>リンテル
まぐさ式構造 梁を柱で支える構造 =>軸組構造
マシクーリ
Mâchicoulis 防御装置としての石落し
マデルノ
(建築家) Carlo Maderno 1555-1629 バロック建築の3大巨匠 カルロ・マデルノ ミケランジェロのサン・ピエトロをラテン十字型バシリカに再設計 ナルテックス(入り口部)に3階建て建物増築 正面にバロック様式のファサード サンタ・スザンナ教会堂1603:イル・ジェズ型だがバロック的要素投入(柱間隔、中心指向性)
窓の縦長・横長
壁式構造の場合は縦長が適合 柱式構造の場合は横長が適合
マドリッド王宮
(スペイン・マドリッド) Palacio Real de Madrid 16c建築 鏡の間あり 1734燒失 1766再建 ユヴィーラとサッケッティ(伊)設計 中庭を囲むロの字型3階建てバロック様式 最重要位置にチャペルを配置(ベルサイユはコの字平面でチャペルは片隅 最重要位置は王の寝室)
マニエリスム様式
maniérisme ルネサンス後期の建築様式1520-1580
社会の発展にともない大型の公共施設や宮殿などのニーズが高まり、従来のルネサンス様式ではこのような社会の有り様の表現が制限され、限界が現れた。この為にイタリアの従来の建築様式(規則)の殻を破る新手法。これは次のバロック様式にそのまま引き継がれるために「前バロック」とも言われる。ミケランジェロなど。特長となる建築手法としては
=>円柱・ジャイアントオーダ(大オーダ)
=>円柱・双子柱
マニ教
Manichaeism ゾロアスター教から派生し,キリスト教と仏教の要素を加えた古代ペルシアの4世紀以降の宗教 絶対善と絶対悪の2元論
マリア(キリスト教)
=>聖母マリア
マリオン
mullion 開口部を垂直方向に分割する桟や部材 例:浴場窓
マルケトリ(技法)
木材を装飾的に組み合わせて作られた居室の床など
マンサード屋根
17世紀のフランスの建築家フランソワ・マンサールが考案したとされる屋根で、寄棟屋根の外側の4方向に向けて2段階に勾配がきつくなる外側四面寄棟二段勾配屋根
ミケランジェロ
(芸術・建築家) Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni、 1475-1564 彫刻・絵画・建築 マニエリスムの代表者 サン・ロレンツォ聖堂附属図書館前室1523-1552(大オーダ、ブロークンペディメント) カンピドリオ広場1547-1655(楕円の活用) サンピエトロ教会堂ドーム設計
ミサ
missa 礼拝儀式 教派によって位置づけや呼称が違う(東方教会→聖体礼儀 プロテスタント→聖餐式) 7世紀ごろ原型が生まれトリエント1545 でカトリックは定式化。 「最後の晩餐」の再現としてパンを自らの体、葡萄酒を自らの血と表現し、自分が昇天した後も繰り返し集まってこれらを捧げることで、全ての人の罪の許しのために処刑されたキリストの救いの約束を想起させる(カトリックの場合)。
ミサは集中形式の教会堂では実施に支障があるようでラテン十字形バシリカ様式(あるいは単に長方形のバシリカ様式)が適合する =>サンピエトロ大聖堂 =>ラテン十字形
ミナレット
Minaret イスラム教寺院モスクの周囲に立つ塔
ミュラル
mural 城壁
ミュンヘン
(ドイツ) München バイエルン選帝侯国の中心都市 グリーク・リヴァヴァル建築群:グリプトテーク(彫刻美術館1816-34)イオニア式円柱を正確にギリシャ様式で再現、プロピレエン(1848-60)ケーニヒスプラッツへの門古代ギリシア風ドリス式円柱と古代エジプト神殿の塔門風のシルエット ルートヴィヒ1世のルネサンス憧憬:レジデンツ(王宮)とその周辺 .新旧建築様式が積層したレジデンツ 多くのバロック様式建築
ミラノ
(イタリア) Milano 4c初めより百年間ローマ皇帝が住居 313ミラノ勅令 中世は商業の中心 =>サンタ・マリア・ナシェンテ大聖堂 =>サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会堂
ミラノ勅令
Edictum Mediolanense 313年 ローマ帝国がキリスト教を公認した勅令 その後、異教禁止令391
ミフラーブ
mihrāb モスク内でメッカの方向を示す祭壇状の設備
ムーア様式
Moorish-style 元はムーア人の様式。幾何学模様や左右対称のアラベスクと呼ばれる装飾を特長とする アルハンブラ宮殿など
ムカルナス
muqarnas イスラム建築手用いられる鍾乳洞の中の様な垂れ下がった装飾あるいはそのような装飾天井
ムデハル様式
mudéjar イスラム様式とゴシック様式の融合 スペインに多い 例:セビリアのアルカサル王宮
ムラーノ島
(イタリア・ヴェネチア) Murano ガラス工業の島13~16c全盛 1291守秘の為ムラノ島に集約 13~14世紀ビザンツからの技術流入(エナメル彩、ドッティング)1530年頃ラッティチニオの技法(レース・ガラス)、ポイント技法によるエッチング 17cフランスのガラスやボヘミアガラスの台頭で衰退
メスキータ
(スペイン・コルドバ) Mezquita 786-987 イスラム建築の代表例 二千名収容のモスク 800本の円柱と400の馬蹄形アーチ(赤と白のレンガによるストライプ模様のアーチ)1236キリスト教教会堂へ改変
メゾン・カレ
(フランス・ニーム) Maison Carrée 「方形の家」 紀元前20年頃にアグリッパによって建設 ほぼ完全な形で現存するローマ神殿 正面にコリント式の円柱が6本並ぶ六柱式神殿 全30本の柱のうち、真の独立円柱は前方の10本のみ(疑周翼式) 他は装飾柱 前段に15段の階段(全体は基壇上)
メダリオン
medallion 彫刻、人物像などが付けられる円形・楕円形の飾り板
メトープ
metope エンタブレチュアのフリーズ部分にトリグラフと交互に配置される正方形の壁画的装飾 幅は円柱の直径と同じ
メルロン
Merlon 城壁最上部の凸型の擁護壁 間の開口部はクレノー
モーレ ・ アントネリアーナ
(イタリア・トリノ) Mole Antonelliana レンガ作りの170mの古典主義で意匠された塔 展望台あり現在は映画博物館
モスク
mosque イスラム教礼拝堂
・ミフラープ:堂内に設置されるメッカの方向を示すニッチ
・ミンバール:フミラープ付近の説教壇
・ミナレット:堂の外の4方に設置される柱
・ムカルナス(スタラクタイト):ヴォールトやアーチの基部に設置される折り紙細工のような形状の持ち送り
モスタル
(ボスニア・へノレツェゴピナ) Mostar 世界遺産 16cの石造橋スタリ・モスト:卜ルコの代表的な建築家シナンが設計 橋の岸に旧市街 モスク跡も多い
モダニズム建築
Modern Architecture 近代建築 20世紀初頭の生産、都市における消費活動と密接な関連を持ち、合理性と客観性を重んじ、都市(建築)や環境の形成の試みで以下のような観点を持つ。
・装飾を用いるのではなく、線や面の構成による美学が適用されている。
・技術の成果がデザインに反映されている。
・社会改革的思想が見られる。
・環境形成(広場や建築群の構成)という観点でデザインされている。
木骨石造建築
木造の構造体に化粧石材を貼り古典風石造建築の外観を構成
モット
Motte キープ(ドンジョン)が建つ人口の丘
モット・アンド・ベイリー
Motte-and-bailey 中央に丘(モット)を配し、その回りを郭(ベイリー)で囲んだ初期の城塞様式