サクレ・クール大聖堂
(フランス・パリ) Basilique du Sacré-Cœur ネオ・ビザンツ様式とネオ・ロマネスク様式の折衷主義建築
ザダル
(クロアチア) Zadar アドレア海に面した港湾築城都市 城壁と海門と陸門(付近にシタデル跡) 古代ローマ時代のフォルム(広場) 聖ドナートゥス教会堂9世紀集中式 聖アナスタシア大聖堂12~13世紀ロマネスク(内部はバロック)
サン・ヴィターレ聖堂
(イタリア・ラヴェンナ) asilica di San Vitale 532-547 初期のビザンツ様式のキリスト教会堂 8角形平面 集中型 二重キャピタル 当時のモザイクが残る
サン・カルロッレ・クワットロ・フォン夕一ネ修道院聖堂
(イタリア・ローマ) Chiesa di San Carlo alle Quattro Fontane バロックの代表的教会堂1668 フランチェスコ・ボロミーニ うねるファサード 正三角形と円などの幾何学図形を複雑に組み合わせた内部空間 楕円形クーポラを縦長に配置
サンクチェアリ
sanctuary 内陣(チャンセル)の奥で主祭壇が置かれるエリア
ザンクト・ヨーハン・ネポムク聖堂
(ドイツ・ミュンヘン) Sankt Johann Nepomuk Kirche 1746バロック様式 内部は金銀多用のロココ調 間口狭いが両側にジャイアントオーダを備えた細かい細工のファサード 裏側外観は普通の住宅然 通常はアザム教会と呼ばれる
サン・ジェルマン・デ・プレ修道院附属聖堂
(フランス・パリ) Abbaye de Saint‐Germain‐des‐Près 990~1021パリの代表的ロマネスク教会堂 三廊式
サン・ジミニヤーノ
(イタリア) San Gimignano 世界遺産 塔の街14/70残存 石積み中空の50メートル前後の塔 塔は13cごろ都市内での権力争いで建造
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂
(イタリア・ローマ) San Giovanni in Laterano 324 初期キリスト教建築 当初はバシリカ・サルウァトーリス(救世主大聖堂)使徒座聖堂だった 16c大規模改宗 18cに大オーダのファサード構築 現在はローマ司教座聖堂
サン・ジョヴァンニ・バッティスタ司教座聖堂
(イタリア・トリノ) Cattedrale di San Giovanni Battista 4世紀は3連の教会堂だったが15世紀に取り壊し再建 聖骸布を安置するラ・シンドネ祭室(バロック式の立派な塔を具備)をアプス後ろに建築(1977-4-11火災、再建中)
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会堂
(イタリア・ヴェネチア) Basilica di San Giorgio Maggiore 1610 パラーディオ作 中央部分をジャイアントオーダにし、二層のペディメント。ジャイアントオーダが長くなりすぎるのを防ぐ為に台座を入れた→イルジェズ型に対する対案
サン・スーシ宮殿
(ドイツ・ポツダム) Schloss Sanssouci 「無憂宮」の意 フリードリヒ2世(大王)(1712-40-86)の離宮 テルメ住をめぐらせた庭園側ファサード=バロック様式,コリント式独立円柱をめぐらせたポノレテイコ(柱廊)=新古典主義の萌芽 鏡を用いたインテリア=ロココ様式
サンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ大聖堂
(イタリア・ラヴェンナ) Basilica di Sant'Apollinare in Classe 549 バシリカ式 初期のキリスト教教会堂 ラヴェンナ最大教会堂
サンタ・ポリナーレ・ヌオーヴォ大聖堂
(イタリア・ラヴェンナ) Basilica di Sant'Apollinare Nuovo 初期キリスト教建築群の一つとして世界遺産 3廊式 美しいモザイク画
サンタ・マリア・アド・マルティレス教会堂
(イタリア・ローマ) Basilica Collegiata di Santa Maria ad Martyres 古代ローマの神殿パンテオンが教会に転用させた時の名称
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会堂
(イタリア・ヴェネチア) Basilica di Santa Maria della Salute パルダッサーレ・ロンゲーナ(1598-1682)パラーディオの孫弟子 建築1631-87 八角形ドームを中心にした集中式教会堂
サンタ・マリア・デラ・フィオーレ教会堂
(イタリア・フィレンツェ) Cattedrale di Santa Maria del Fiore 1461 ゴシック様式をベースにルネサンスの要素も取り入れられる 42mの大ドーム ブルネッレスキが工法問題解決→ 木枠による工法ではなくリング積み上げ方式へ 外部にサン・ジョバンニ洗礼堂とジェット設計のゴシック様式鐘楼あり
サンタ・マリア・ナシェンテ大聖堂
(イタリア・ミラノ) Santa Maria Nascente サン・ピエトロ、セビリアに続く大規模聖堂 1470年代完成 5廊式 大理石造 多くの小塔 ゴシックとルネサンスの融合 身廊は低く、クリアストーリは小さいので内部は暗い
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
(イタリア・フィレンツェ) Basilica di Santa Maria Novella アルベルティ 整数比例を活用したファサード 聖堂本体は後世のバロック
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会堂
(イタリア・ミラノ) Basilica di Santa Maria presso San Satiro 内陣部分はブラマンテ 1482-86 十字形ではなくT字形 身廊から見るとアプスの後ろに格天井と列柱の空間があるよう見える騙しえ装飾
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
(イタリア・ローマ) Basilica di Santa Maria Maggiore 初期キリスト教建築 ローマの四大聖堂 3廊式
サンタンジェロ城塞
(イタリア・ローマ) Castel Sant'Angelo ハドリアヌス帝の墳墓として頂上に礼拝堂 その後、16-17cにサンタンジェロ橋と共にバチカンの入口として要塞化(ベルニーニによるゴシック様式化、橋への彫像の設置) 四方にバスティオンを設置(4聖人の名前付く) バチカンまでは細い通路で結ばれる
サンタンドレ・アル・クィリーナーレ教会堂
(イタリア・ローマ) Chiesa di S. Andrea al Quirinale ベルニーニの傑作堂 祭壇回りでの彫刻と建築の一体化 外光のダイナミックな演出 コリント式ジャイアント・オーダーのピラスターとイオニア式オーダーの円柱を同一ファサードで併用
サン夕ンブロージョ聖堂
(イタリア・ミラノ) Basilica di Sant'Ambrogio ロマネスク教会堂1092-1121
サンティアゴ・デ・コンポステーラ聖堂
(スペイン) Catedral de Santiago de Compostela 1075-13c ロマネスク時代の巡礼路の最終目的教会堂 18世紀にバロック様式のファサードと双塔 内陣はマテオ設計
サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会堂
(イタリア・ローマ) Chiesa di Sant'Ivo alla Sapienza バロック様式 正三角形を複雑に組み合わせたクーポラ空間
サンティニャツィオ教会堂
(イタリア・ローマ) Chiesa di Sant'Ignazio 1700聖イグナチオ礼拝堂 ポッツォ設計 建築と彫刻と絵画油然一体となったバロック様式 だまし絵技法の天井画
サン・ドニ修道院附属聖堂
(フランス・パリ) Basilique Saint-Denis 1136~1144最初のゴシック様式 尖頭アーチ、フライング・バットレス、リヴ・ヴォールトを採用
サント・シャペル礼拝堂
(フランス・パリ) Sainte chapelle 1243~1308 元々はルイ9世の礼拝堂 キリストの荊冠を聖遺物として展示 ゴシック様式 2階層で上層は国王用単廊式、下層は家臣用3廊式
サン・バルテルミー参事会聖堂
(オランダ・リエージュ) Église Saint-Barthélemy ロマネスク教会堂(内部は18世紀もの)
サン・ピエトロ・イン・モントリオ修道院中庭のテンピエット
(イタリア・ローマ) San Pietro in Montorio 聖ペテロ殉教の地の礼拝堂(サンピエット:小神殿) 円形の建物の上にドラムとドームを乗せる 1階の内外の列柱はドリス式 ブラマンテ設計 ロンドンのセントポール大聖堂やパリのパンテオンのドームの原型を成す
サン・ピエトロ(教会堂)
(バチカン) ▷正式名称Basilica di San Pietro in Vaticanoヴァチカンのサン・ピエトロ・バシリカ 日本での通称「サン・ピエトロ大聖堂」大聖堂をカテドラルという意味で使うのであればカテドラ(司教座)はないので大聖堂と呼ぶのは誤り 「サン・ピエトロ寺院」寺ではないので適切ではない 「サン・ピエトロ使徒座聖堂」使徒座(使徒ペトロから継承するローマ教皇の椅子のある場所)はあるので、イタリア語ではそう呼んではいないが意味合いとしては正しい
▷元は聖ペテロの墓があった場所 4cには小さな教会堂あり →ブラマンテが再建設計(巨大集中型、中心に大ドーム)
→出来ず→ミケランジェロが再設計(1545規模縮小)
→カルロ・マデルノによりバシリカ様式・ナルテックス構築・正面ファサードのバロック様式化 ・ジャイアント・オーダー・複数の形状を持った柱様式の同時使用・自在な柱間隔・段階的に張り出したエンタプレチュア・真ん中に中心性を持った立体性
→ベルニーニより楕円形広場・主祭壇1667 聖堂本体は全長211.5m、全幅156m、面積49.737m'、正面間口115m→総全長490m、全幅250m 広場は長径200m、短径165m、高さ18.3m円柱284本、角柱88本 聖堂内の天蓋付きの祭壇(ねじり柱)バルダッキーノ
▷建築に当たって1517年に免罪符を販売。直後にルターによる批判→宗教改革の引き金となった
サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニヤ教会堂
(イタリア・ヴェネチア) Chiesa di San Francesco della Vigna パラーディオ作 台座の上にジャイアントオーダ→イルジェズ型への対案
サン・マルコ礼拝堂
(イタリア・ヴェネチア) Basilica di San Marco 1063-1071 ビザンツ様式 ギリシャ十字形集中形式 5ツの・フリースタンディングクロス形式のドームを持つ 5連のアーチ入り口は2層の多数の小柱で縁取りされている その上には5連のオジーアーチが並ぶ
三位一体説
▷神は大いなる全世界(宇宙)の創造主「父なる神」と世界の救世主「子なるイエス」と神の活動する力「聖霊」という三つの独立した固有のペルソナを持つが、常に唯一である
▷アウグスティヌス:父なる神は知性、子なる神は言葉、聖霊なる神は愛
というキリスト教を一神教たらしめる重要な教義 初期キリスト教から論争や分派の要因になっている。難解で定説がない。
「 三位一体とは人間の理性によって理解できるものではなく、ただ信じるものである」との解釈もあり
▷三位一体説を唱えないキリスト教派(エホバの証人、モルモン教等)もあり、また唱えても解釈の違いがある
・カトリック→一体性を重視、聖霊は父と子なる神から発する
・東方教会系→各ペルソナの固有性を重視、聖霊は父なる神から発する
▷誤った解釈、例えとして
・様態(モード)説:一つの神が父やキリストや聖霊に姿を変える 一人三役
・三神説:三つの独立した神がいる
・三つ葉のクローバの例え 一つの枝に三つの葉が付くと言う例え←三つの葉を父、子、聖霊との理解が間違い(別れていない)
・水の三態の例え 水蒸気、水、氷という例え← 三つ異なる性格が現れるのではない
・男性の例え 父、父親からの息子、夫という例え←三つの機能、役割ではない
・リンコの例え 皮、身、芯がありリンゴとなっている例え←各々は部分であり、全体の構成要素に過ぎない
サン・ミニアート・アルモンテ修道院聖堂
(イタリア・フィレンツェ) フィレンツェ ロマネスク教会堂1018-62
三廊式、五廊式
教会堂の身廊(一つ)と側廊の数による区分 通常、西側の入口の数はこの数に一致する
サン・ロレンツオ・マッジョーレ聖堂
(イタリア・ミラノ) Basilica di San Lorenzo Maggiore 初期キリスト教建築 四方にアプスがある集中式
サン・ロレンツォ教会堂
(イタリア・トりノ) Basilica di San Lorenzo Real Chiesa王の教会堂 グァリーニ設計 1696主祭壇聖別 町屋に併設されているのでファサード無し 中央にバロック様式のドームを抱く ドームを上観すると悪魔の顔のように見える
シェーンブルン宮殿
(オーストリア・ウィーン) Schloss Schönbrunn 1696建築計画 第1案はヴェルサイユ宮殿をも超える規模の壮大な計画で実現されず 実現案はファサード=ルスティカ仕上げのl階+イオニア式およびコンポジット式ジャイアントオーダーのバロック調 大広間(大ギャラリー):ロココ調の鏡の間
ジェズ教会
(イタリア・ローマ) Chiesa del Gesù 1580完成 イエズス会の本拠地 イル・ジェズ様式の発端となった ナルテックスはなくすぐに本堂と接続 側廊部分にはチャペルが並び ほとんど長さのない袖廊 内陣と周歩廊は分離されておらずに一体化 内部は柱と金色に見える壁は細かい模様が刻まれだまし絵を駆使した天井画で、建築と彫刻と絵画が渾然一体となった世界を構築
司教区制度
・司教座教会:司教区(地方・州・県相当)に一つの司教の座がある、カテドラル
・参事会聖堂コレジアル:司教区を更に地域分けしたもの(市相当)
・小教区教会堂エグリーズ
・パロアシアル:更に小さい地域(町相当)
軸組構造
柱と梁を構造体として建築する 建築家ロージェの理屈 柱梁構造、架構式構造、楣(まぐさ)式構造などとも称される 対抗はアルベルティの理屈(組積造構造、壁式構造)
シクロ・スタイル
環状に柱を並べる 神殿の場合はトロス様式という
刺繍花壇
フランス庭園にみられる背の低い草花による幾何学模様に植栽された花壇。
シスマ
(宗教大分裂) Schisma 1378-1417年の間、ローマとアヴィニョンにそれぞれローマ教皇が立ち、カトリック教会が分裂 1414コンツタンス公会議にて終結 =>大シスマ
シタデル
citadel 都市防衛の中心拠点となる城塞(castle)あるいは要塞
下見板コロニアル様式
アメリカの開拓者用の建物様式 下見板を外壁に使う
下見板
木造住宅の外壁の形式 横長板を重なるように波形で貼付
使徒座
ローマ(カトリック)教皇の聖座、サン・ピエトロ使徒座聖堂(サン・ピエトロ聖堂)
シナゴーグ
synagogue ユダヤ教の礼拝堂
シベニク
(クロアチア) Šibenik 世界遺産・聖ヤコブ司教座聖堂 ゴシックとルネサンスの折衷15~16世紀
・聖アナ城塞(シタデル)高い城壁と城塔を備えた中世城塞
・聖イヴァン城塞:稜堡式の近世要塞
・スヴェーティ・ニコレ要塞(聖ニコレ要塞):稜堡式の近世海防要塞
シャトレ
Chatelet 強固な城塞として構築された城門建築
シャルトル大聖堂
(フランス・シャルトル) Cathédrale Notre-Dame de Chartres 1194-1260 ゴシック様式 ノートル・ダム大聖堂(司教座聖堂) 薔薇窓にキリスト三様の姿→北の薔薇窓:旧約聖書の世界と聖母子 南の薔薇窓:新約聖書の世界とキリスト受難 西の薔薇窓:最後の審判 シャルトル・ブルー ファサードは円形アーチ窓でロマネスクの面影を残している 三大ゴシック聖堂の一つ
シャンボール城館
(フランス・ロワール) Château de Chambord 1519-1550 フランス王フランソワ1世の別荘 ルネサンス様式だが屋根の多くのランタンや小塔が特長 内部の螺旋階段はダビンチ関与か
宗教改革
=>プロテスタント
十字形
・=>ギリシャ十字と=>ラテン十字
・フリースタンディングクロス=ギリシャ十字型
・クロスインスクエア=正方形内十字:3x3の間取りの四隅と真ん中で構成する十字形
集中式教会堂
丸形墳墓の形から由来。円形、多角形またはギリシャ十字形の平面 東欧のビザンツ形式・東方系教会堂に多い カトリックのミサの実施には適さない間取り =>バシリカ式教会堂
周歩廊
内陣・アプスを取り囲む回廊エリア 外側周囲に小さな放射状祭室チャペルを配し、そこに聖遺物などを展示したりする
シュテファン大聖堂
(オーストリア・ウィーン) St. Stephen's Cathedral 外部はタイルを貼った独特のゴシック様式 内部バロック様式 1359 単塔(南塔)136.7m 一般に西欧建築は屋根を目立たせないが、この教会堂の屋根は美しいタイルで目立つように構築されている(東欧によく見られる)
シュパイアー大聖堂
(ドイツ・シュパイアー) Speyer Cathedral ロマネスク様式では最大級 元々は皇帝一族の墓所として建造された
衝角(破城槌)
城門、城壁を破壊するための大型の槌
城塞
城壁、城塔、キープ等の防御施設を持った城や領域 カースル
城塔
アンサントの途中に配置される防御、監視用の塔 射手の死角をなくす為に多様な形態が工夫される
城壁
ミュラル
城門棟
ゲートハウス いくつかの城塔からなる出入口施設
初期キリスト教教会堂
ミラノ勅令(313)以降のロマネスク様式までの教会堂 特定の様式は存在しない バシリカ式、集中式、古典建築の転用(ローマ・パンテオン神殿のキリスト教教会堂化)
ジョサイア・コンドル
(建築家) Josiah Conder 1852-1920 1876明治9年来日 1920大正9年没護国寺埋葬 中世的な建築志向 上野博物館 東京大学 北白川宮邸 鹿鳴館 有栖川宮邸 神田ニコライ堂(初期)三菱一号館 本郷・岩崎邸宅1896M29 古河邸1917T6 一期生:辰野金吾、片山東熊、曽禰達三
女神柱
=>カリアテッド
白い鳩
聖霊の象徴 バロック時代のカトリック教会堂の天井に図象化されていること多い
新旧論争
文化・文明は今がよいのか、過去の方がよいのかの議論 ルネサンスまでは過去(古典)が優れていたとの一般認識 建築で言えば中世時代よりギリシャ・ローマ時代の方がはるかに立派で繊細な建築を作れたが、その後衰えてきているのではというような論争。1687年フランスで文学を中心に議論にのぼった。
新古典主義
18-19c
・建築の初源に戻った考え(柱、梁、ペディメントの軸組工法構造)
・古代ローマではなく古代ギリシャに戻った考え→グリークリヴァイバル。ギリシャのペディメントはローマのよりも平たい
・独立円柱を構造体として使う(ピラスターはだめ)ルーブル宮殿東側ファサード、ベルサイユ付属礼拝堂→本質的には石材では無理な軸組工法
神聖ローマ帝国
Heiliges Römisches Reich 962-1806 名乗るのは12c それ以前のローマ帝国との直接継続関係はない ウィーンなどを首都とする
ジンバロ
(建築家) Giuseppe Zimbalo 1620-1710 ジュゼッベ・ジンバロ ヴィジェンツァにパラーディオあり→レッチェにジンパロあり 聖母被昇天司教座聖堂 サンタンナ聖堂 サン・ジョヴァンニ・バッティスタ聖堂(1691-1728)
身廊
ネーブNave 教会堂の入り口からアプスに向かう中央部分
スキンチ工法
squinch 正方形の土台の上に丸いドームを載せる工法の一つ。四角形の隅からアーチを伸ばし(スキンチという)、建物本来の辺と合わせ8角形の土台を造り、その上にドームを構築する工法。トロンプ(仏語)とも言う。より洗練された工法としては=>ペンデンティブ工法がある
スクリーン・ファサード
screen facade 厚さを持たない装飾的目的でのファサード
スゲリウス
(宗教者) Sugerシュジェール 1081-1151 ゴシック建築のアイディアを生み出した サン・ドゥニ修道院長で同附属聖堂を建築
スタイロベート
stereobate 神殿等の基壇の最上段 この上に円柱が立つ
捨子養育院
=>オスベダーレ・デリ・インノチエンティ
ストア
Stoa 古代ギリシャのポリスのアゴラ(広場)を囲む集会場・商店の建物 列柱構造をとっている
ストゥピニージ宮殿
(イタリア・トリノ) Palazzina di Stupinigi 1712~30 トリノのベルサイユ宮殿と言われる 六角形を多用した地割りや建物がユニーク ギリシャ神話の狩猟神のディアナ神を主モチーフとする
スパンドレル
Spandrel三角小間 隣り合うアーチの上部の弧の間の三角形状の部分 現代建築では薄い金属板による天井作りを言う
スポリア
Spolia 戦利品(として取得し活用) 例:ピサの大聖堂の柱
聖歌隊席
Choir 内陣の中で主祭壇の手前におかれる聖職者・聖歌隊の座るエリア
正教会
=>東方正教会
スタッコ
stucco 化粧漆喰 石灰、石膏、砂などを混ぜて作った建材。中世などではこれに彩色を施し、大理石にみせかけたりしているものも多い
聖公会(イギリス国教)
Anglicanism, Anglican Church, 1534国王ヘンリー8世の離婚騒動でカトリックらか分離し独立宗派へ カンタベリー大主教配下の活動 カトリック寄りのプロテスタントと言われている
聖セルフアース大聖堂
(オランダ・マーストリヒト) Basilica of Saint Servatius ロマネスク教会堂
聖母マリア図象
10c中以降のマリアの像や絵画は青い衣装、三日月に乗る、顔の周りに十二星が散らばる(冠)というスタイルが多い
聖母マリア(信仰)
カトリックではキリストの母マリアも信仰対象 ノートルダム、サンタマリア 無原罪で懐胎しキリストを生む=マリアの無原罪の御宿り1854 死後は神により昇天させられ(被昇天1950・アスンシオン)し戴冠を受ける ただしマリアの位置づけは微妙(カトリックとして正式に教義として認められたのは1950 プロテスタントでは非信仰対象 正教会は聖母という扱いではあるが、無原罪懐妊は認めず、被昇天も魂だけ) カトリックの位置づけとしては「神の母」と「教会堂の母」 元は土着の母性信仰をキリスト教拡大の為に取り込んだ為との説強い
聖霊
=>三位一体
セイント・ニコライ教会堂
(ドイツ・ハンブルグ) St.Nikolai Kirche ゴシック様式 1195完成 単塔147m 大戦で損壊し修復中
ゼウス神殿
(ギリシャ・オリンピア) Templum Iovis Olympii アテネ最大の神殿 8柱式二重周翼神殿 幅41m奥行き81m ゼスウの巨像:高さ12m木製象牙・金貼り・座像 コンスタンティヌスへ移動しキリスト教文化の中で破壊か?
=>オリュンピエイオン神殿
ゼウスの神殿・デルガモン博物館
(ドイツ・ベルリン) ゼウスの大祭壇 紀元前180~160 ベルリンに移設
世界遺産 登録・審査機関
ユネスコ活動の一環
文化遺産→イコモス、自然遺産→IUCN
世界遺産 クライテリア
1 創造的才能を現す傑作
2 建築などの発展に大影響を与えたもの
3 残存または消滅した文化の証拠
4 時代様式の見本
5 伝統的集落や土地利用の例
6 顕著な出来事、伝統、思想、信仰、芸術・文化作品などに関連するもの
世界遺産 オーセンティシティ
デザイン、場所、材料、技術
石材
・大理石 変成岩の一種 色合いと微細性に富み彫像や装飾壁などに利用 例:イタリアのカッラーラ大理石(カララビアンコ)
・花崗岩 火成岩の一種 雨風耐性に富む 大粒なので彫像等には向かない
・石灰岩 堆積岩の一種 硬度はそれほど高くない建物材として適す 例:イタリアのトラバーチンは化粧石として有名
セグメンタル・ペディメント
segmental pediment 上部が三角形ではなく円弧になっているペディメント
折衷主義建築
エクレティシズム 近代の建築家の問題意識として
・自らの建築を「様式」概念でとらえざるをえない事情
・一方では新しい建築用途の登場で整理しきれない事情
・自らの時代の独自の「様式jとは何かという問題意識
・過去の様式を折衷すれば、新しい様式をうみだせるのではという意識
このような問題意識の元で考えられた建築
セビージャ
(スペイン) Sevilla ローマの属州→イスラム支配7c-13c→キリスト教奪還1248 ・大司教座聖堂 ムデハル様式 当初のイスラム建築を一部残し(塔の下層部はミナレット)ゴシック様式で再建地区 5廊式 ゴシック式聖堂では世界最大の内部面積
セプティミウス・セウェルス凱旋門
(イタリア・ローマ) Arcus Septimii Severi 203 凱旋門のモデル的存在 フォロロマーノ 4本の円柱(独立だが構造柱ではない)3ツのゲート
セラ
Cella ギリシャ神殿の中心部にある部屋 女神像などが置かれ、立ち入りできるのは神官のみ
迫枠
(せりわく) 石造のドームやヴォールトを作る時にその工事土台として設けられる一時的な木製の枠 どれだけ大きな迫枠をつくれるかでドームやヴォールトの大きさが決まる
線状要素
柱や壁面を縁取り分割する細い棒状をした意匠・建築要素 ゴシック教会堂の柱に顕著に見られる
選定候
皇帝→王→選定候→伯、王→辺境伯 選定候:神聖ローマ帝国の君主ローマ王(ドイツ王)に対する選挙権(選定権)を有する
尖塔
spire 先端が尖った塔(一般的には横から見ると三角形)
尖頭アーチ
=>ポインテッドアーチ、アーチ
セント・ポール大聖堂
(イギリス・ロンドン) St Paul's Cathedral 1675-1710 バロック様式 ファサードは二階建て 1階は6組の独立ペア柱ポルティコ 2階は4組のペア柱の両脇にアタッチドペア柱ポルティコ 交差部に高さ113mの二重ドーム
双柱
ペア柱 双子柱 ジェミネイテッド・キャピタル 2本対に設置した柱
ソーサードーム
saucer dome 皿屋根 半円形よりは背が低い皿状のドーム
側廊
aisle アイスル 教会堂の身廊の左右に配置されるエリア
組積造構造
石造壁を構造体として建築する 建築家アルベルティの理屈
対抗はロジェの理屈(軸組構造、柱梁構造、架構式構造、楣(まぐさ)式構造)
袖廊
トランセプトtransept 身廊と直角に平面交差し、十字形を構成する張り出し部分
曽禰達三
(建築家) 1853-1937 コンドルの弟子 旧鹿児島県庁舎(1925) 旧三井銀行小樽支店
ゾロアスター教
Zoroastrianism BC10-AC6世紀頃に中央アジアで生まれた宗教 火を神聖視するため 「拝火教」とも言われる 二元論をとる
ソロモンの柱
(ねじり柱) Solomonic column 螺旋円柱 特にバロック時代に多く用いられた。楕円やロココ調などと共にダイナミックなバロックの建築の様式に適合した。