大階段
=>皇帝階段
大シスマ
The Great Schism 1054 ローマ教皇を首長とするカトリック教会(西方教会)とコンスタンディヌーポリス総主教の東方正教会に分裂 それ以前に東西でのキリスト教解釈の違いも多くあり分裂の要因となった
=>東方正教会
大聖堂
cathédrale カテドラル 本来の意味:司教座(カテドラ)が置かれる教会堂、日本では規模の大きな教会堂をそう呼ぶことが多い
タイバー tiebar アーケードのアーチ等を構造強化する鉄のバー イタリアに多い 建築手法・外見的には無粋
多柱様式
ギリシャ神殿の様な柱を多用した様式をいうが、狭義としてはイスラムモクスの様に室内に多数の柱を配置した形式を示すことあり。例としてスペインのメスキータ教会堂。
辰野金吾
(建築家) 1854-1919 コンドルの弟子 コンドルと同じ中世的な建築志向
・1914T3東京駅丸の内本舎(東京停車場)辰野式=フリークラッシック(古典主義的ななにか)辰野自身はクイーンアン様式(ゴシックとルネサンスの混用)という 石材とレンガの縞模様は当時の欧州見られる(ヴェローナのサン・ツェノーネ教会堂、サン・フェルモ・マッジョーレ教会堂等)←アムステルダム駅がモデルではない
・日本銀行本店M29日本人が設計監理した最初期の古典主義建築 増築された 3号館は長野字平治設計
だまし絵
=>トロンプ・ルイユ
タレット(小塔)
Turret フライング・バットレスや教会堂の屋根に付けられる小さな塔。装飾的な役割と荷重をかけて構造物を安定させる役割がある。
築城
Fortification 防御のための構築物又はその活動
チャプターハウス
Chapter house 教会堂の本堂に付随した小部屋(通常は本堂とは独立した多角形建造物)。聖書の講読会や会議などで使用される。
チャペル
(礼拝堂) chapel
・大規模教会堂内の周歩廊などに設置され聖遺物などを展示する小部屋
・聖職者が在住しミサが行われる教会堂チャーチに対し、辻や小村などに設置される聖職者が在住しない拝堂
・現代日本ではホテルや結構式場などに設置さるキリスト教式建屋とか部屋をチャベルと呼ぶこと多い
地中海文明
クレタ・ミノス文明→ミケナイ文明→古代ギリシャ文明→ギリシャ・ローマ文明
中世築城
囲壁=城塔(tower)とカーテン・ウォール(curtenwall)が重点 「高さ」で防御=垂直式防御の考え 後世で大砲が登場してくるとこの築城方法は無効となる =>近世築城
チューダー様式
Tudor style 15-17cのイングランドでの建築装飾様式(構造ではない) ハーフティンバー外観、チューダ・アーチ、レンガ煙突、垂直志向の強い壁面装飾
柱梁構造
=>軸組構造
頂華
=>ファイニアル
テアトルム
=>古代劇場
ディオクレティアヌス窓
Diocletian window =>浴場窓
ディオクレティアヌス宮殿
(クロアチア・スプリト) Dioklecijanova palača ディオクレティアヌス帝隠居後の宮殿(293-305) 前面は海 方形で十字形通路を持つカストルム作法で築城 カルドー(南北町幹掛道路)とデクマヌス(東西の幹輯道路) 交差部分にペリスデューリウム(列住付き中庭) 東門:ポルタ・アルゲンテア(鉄門)西門:ポルタ・フェッレア 北門:ポルタ・アウレア(金門) 中世14世紀に西側に拡大しバスティオンを備えた城壁構築
ティンパノン
・建物入口上にあり、まぐさ(横木、リンテル)とアーチによって区画された装飾的な壁面。半円形か三角形をし、彫刻などが飾られる
・ペディメントにより作られる三角形の形状の壁面
デクマヌス
Decumanus 古代ローマの野営地カストルム カルドー(南北の幹線道路)とデクマヌス(東西の幹線道路)
スタッコ
stucco 化粧漆喰
デルフィ
(ギリシャ) Delphi アテナイ人の宝物庫があった 古代ギリシャ劇場
テルメ柱
男性上半身の姿をした柱 ローマの大浴場の柱に起因すると言われる。基本は室内装飾として使われるが、ドイツでは外壁などで使われることもあり。
天使と鳩
バロック時代に表現されるキリスト教アイテム 天使9階級に分かれており、セラフィムがその最上位 鳩は聖霊の象徴
天井画
ルネサンスまでは天井に額縁の様な縁取りを描き、その中に絵を描く バロックになってからは「額縁」がなくなり、下から見上げた風景を描く 更には壁や彫刻と一体化して描く =>トロンプ・ルイユ
テンピエット
Tempietto 小神殿 ザンピエトロインモントリオ修道院(ブラマンテ設計)
ドヴァ
(モンテネグロ) два 教会建築群 聖イヴァン主教座聖堂7c 至聖三者聖堂19c東方風
投射兵器
artillery バリッスタ:巨大な弓 岩石(砲弾)を打ち出す カタパルト(40-50Kg,500m) トレビュシェ(40-150Kg)
東方正教会
astern Orthodox Church 元はカトリックと同じ流れだが徐々に実態が異なり、1054年に分離し(大シスマ)別の宗派に
・東方キリスト教、正教会として国・地方ごとの独立組織(ロシア正教会・ルーマニア正教会・ブルガリア正教会・グルジア正教会、日本正教会等)
・総主教~符主教~大司教~司教~司祭~補祭 カトリックのように世界統一で強固なものではない
・三位一体を至聖三者(各ペルソナ重視、聖霊は神霊という)と解釈 神霊は父なる神から発する(カトリックは父と子)
・自力で贖罪可能(人間の本質は悪ではなく汚されているだけ)
・マリア(マリヤと呼称)をカトリック程は神聖化しない(無原罪懐胎ではない、被昇天されるのは肉体と魂の両方ではなく魂だけ)
・教会堂は大型はギリシャ十字形(例:ハギヤソフィア大聖堂)、通常は長方形平面のバシリカ式
・偶像禁止726(平面絵画はよい)なので教会堂内部装飾はモザイク画とイコンが多い
ドーマー窓
建物の屋根裏部屋の乾季や採光の為に設置される小窓。屋根から突き出した形の出窓をいう事も多い
ドーム
Domoドォーモ(伊) Domドム(独) ルネサンス時期に重要な建物(大聖堂等)を覆う屋根の意味を持った パンテオンのドームは屋根ではなく天井の意味を持つ
ドームの本体工法
・木枠の上に石材を置いていき、最後に頂上のキーストーンを置いて安定させる工法(大型ドームでは長い木材木枠が必要)
・リング状に石材を持ち送り方式でつぼめながら重ねていく工法(ローマ・パンテノン神殿、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂など)
ドームの土台工法 基本的課題は四角い建物に丸いドームを乗せる問題
・土台(建物)を円形又は多角形にする方法
・四角形の隅に梁を渡し8角形の土台を作る=>スキンチ工法
・四角形の土台の上に円形の土台を作る=>ペンデンティブ工法
ドッスレー
=>ピラスター
ドブロヴニク
(クロアチア) Dubrovnik 世界遺産 陸地から張り出した岩礁の上の都市 15-17cに全盛
聖イグナチオ大司教座聖堂:イル・ジェズ似 総延長1.9Kmの市壁12-17世紀 中世城塞と近世城塞が混在して残る
ドミノ・システム
dom-ino system ル・コルビュジエの提唱した理論 柱とスラブ(床と天井・屋根の融合体)と階段から構成される建築
ドム教会
(オランダ・ユトレヒト) Domkerk St. Martin's Cathedra聖マルティン大聖堂 1382頃完成 112.5mの単塔ゴシックスタイル 1674竜巻で崩壊
トラバーチン
travertine イタリア・ローマの石材 石灰質化学沈殿岩 建築石材
ドラム
Drum 一般的にはドラム管の様な円筒をいうが、ドームと建物の間でドームを高く見せるための円筒形の構築物、或いはつないで長い円柱を作る為の円筒形の短い石材をいう
トランザム
transom 横方向の桟 縦方向の桟はマリオン
トランセプト
Transept =>袖廊
トリエント公会議
1543-63 免罪符販売を発端に起こった宗教改革に対抗し、カトリックの信頼性を再生するために開催された カトリックとしての教義の基本を再確認
•救済の原理は聖書と聖人の伝承の両方にあり(プロテスタントは聖書のみ)
・司教の監督権を強化する
・聖職売買と贖宥状販売の禁止
トリグリフ
triglyph エンタブレチュアのフリーズ部分にある三連の縦模様をもった部分(円柱の半径の幅) 木の梁の小口の模様の名残と言われる 円柱はトリグリフの真下に設置されるのが原則 端部の柱とトリグリフの関係:ギリシャ式→柱中心とトリグリフ中央が一致しない、ローマ式:一致する
トリグリフの間にはメトーブという化粧版が置かれる
トリノ
(イタリア) Torino 古代ローマ植民地 中世では五稜郭も備えた市壁に内部はグリット形街区だったが現在は形状残っていない 18世紀サヴォイア家領地 王宮群が世界遺産 サン・ジョヴァンニ・バッティスタ司教座聖堂 その中のラ・シンドネ祭室(聖骸布) サン・ロレンツォ教会堂
トリビューン
tribune 教会堂に二階部屋を設ける場合はその部分の堂内への開口部あるいは二階部分 通常はアーケードとトリフォニウムの間に設置される ギャラリーとも呼ばれることあり
トリフォリウム
triforium 教会堂ではアーケードの上部構造となる側廊の屋根の上端と下端の高さ差を埋める闇窓・通路窓・小部屋窓を指す
トロギル
(クロアチア) Tragurium 大陸と大島の間の海峡にある古代港湾都市 古代ローマ時代の道路網とブロックがほぼそのまま現存する 司教座聖堂:三廊式ロマネスク 鐘楼:ベネチア風 カメルレンゴ城塞:14~15世紀中世城塞
トレーサリー
tracery ゴシック様式以降の教会堂の窓を飾る葉っぱ状や幾何学的な模様の飾り
トレド
(スペイン) Toledo ローマ都市だったが、711イスラム支配下 1085レコンキシタによりキリスト教下へ 古都トレドとして世界遺産 1227トレド大聖堂 以降時代を経て完成(各時代様式重畳)
トレント公会議
=>トリエント公会議
トロス様式
tholos =>シクロ・スタイル
トロンプ t
Trompe =>スキンチ
トロンプ・ルイユ
Trompe-l'œil だまし絵 天井や壁などの平面に描かれても、そこに立体感を描写する絵画 ゴシックやロココなどの室内装飾として、建物、彫刻、絵画でくぎり無い一体感を表現
ドンジョン
Donjon 城砦の中央部に置かれた塔(天守閣相当)キープともいう