バービカン
barbican 城門を防御する為に城門外部に築かれる防御施設
ハーフティンバー
half timbered 柱・梁・筋違などの骨組みを外にむき出しにし、その間に煉瓦・土・石を充填して壁とする西洋木造建築の様式 または1階が石造、2階が木骨造りの建物
バイフォレイト窓
上部が半円アーチとなった双子窓 ルネサンス期
パエストゥム
(イタリア) Paestum 古代ギリシアの植民都市
・ヘラ第一神殿(バシリカ):BC530正面9本側面18本ドリス式 ・アテナ神殿(ケレス神殿):BC6世紀末正面6本側面13本ドリス式
・ヘラ第二神殿(ネプチューン神殿):BC5世紀中旬正面6本側面14本ドリス式
ハギア・ソフィア大聖堂
(トルコ・イスタンブール) Hagia Sophia 532-537 東ローマ帝国のキリスト教聖堂で誕生 「聖なる知恵」の意味 コンスタンティノープル陥落後はイスラムモスクに改修 レンガ作り集中式、大ドーム(ペンデンティブ工法)を半ドームで支え、それを小ドームで支える構造、二重キャピタル 。トルコ語ではアヤ・ソフィア
バシリカ式教会堂
古代からのバシリカ集会場(横長ホール)形式を教会堂に適用したもの カトリックのミサの儀式挙行に親和性が高い =>集中式教会堂
バシリカ
basilica
・平面様式として長方形の広間→ローマのバシリカ建築
・教会堂様式としてラテン十字形の様式
・教会堂の格として「由緒ある教会堂」 例:サグラダファミリア、サンピエトロ
バスティード
bastide 13-14cに出現した一連の新都市群 ①王~諸公~在地領主~教権との聞における領主間契約が存在 ②住民自治や慣習を保護する特許状 ③グリッド状の都市計画 ④築城(fortification)の存在
ただし、これらの条件が全部揃っているのはまれ
バスティオン
bastion 稜堡 側射や十字砲火を可能とするように城壁から突き出た部分 あるいはそれを可能とする形状を持つ城塞 例:五稜郭
バットレス
buttress 壁を補強する為に壁に直接添えられた垂直な補強材や構築物 =>フライング・バットレス
パティオ
patio 中庭(スペイン語)
パビリオン
pavillion 建物の中間に少し張り出した垂直建築物 元は城砦の塔に由来する 建物の隅に設置される場合はコーナー・パビリオン
パラーディオ
(建築家) Palladian 1508-1580 イタリア・ヴェネチアの建築家アンドレーア・パラーディオ 後期ルネサンス(マニエリスム期) 1570「建築四書」出版 ヴィチェンツァ市内のパラーディオ建築群 ジャイアントオーダの普及に力 イル・ジェズ型教会堂の対案
パラッツォ
Palazzo 市街の中の邸宅 通常は中庭(コルティーレ)を持つ 道路側は少ない出入口部分のみの閉鎖的ファサード様相。 農村部の邸宅は=>ヴィラ
パラッツォ・スパーダの柱廊
(イタリア・ローマ) Palazzo Spada 1653 バロック様式 透視図法を逆手にとり、奥にいくほど幅と高さを減じて実際よりも奥行きがあるようにみえる柱廊を設計
パラッツォ・デイ・コンセルヴァトーリ
(イタリア・ローマ) Palazzo dei Conservatori ミケランジェロ設計の初めてのジャイアントオーダー
パラディアニズム
Palladianism パラーディオの建築様式 正方平面の建物で正面にギリシャ風の神殿様式が付く(例:パラッツォ・バルバラーノ、ホワイト・ハウス)
パラディアン・モチーフ
四角い枠(四角柱と梁)の構造と円柱で支えられるアーチ構造を重畳した様式
パラーディオ窓
パラーディオ(1508-1580 イタリア・ヴェネチアの建築家)の創造による後期ルネサンス(マニエリスム期)の窓。左右の2本柱に支えられたエンタブラチュアを半円形のアーチでつなぐ様式。
パラペット
parapet 城塞の上に置かれる擁護壁 一般の建築では屋根・バルコニーの端に設置された転落防止用、部材保護用の柵
薔薇窓
rose window ゴシック以降の教会堂の大きな丸い窓(通常、ナルテック上部、袖廊の3箇所に設置が多い)キリスト教の物語をステンドグラスで描くことが多い
バルコニー
balcony 二階以上に設置される屋外にオープンな回廊のような空間
バルティザン
Bartizan 中世盛期末に城塔や城壁の隅部に建設された監視哨たる小規模な塔
パルテノン神殿
(ギリシャ・アテネ) Parthenon アクロポリス(高い都市)古来から宗教施設の上に建築 BC477-BC432 八柱式の周翼式(ペリプテロス)神殿 前後8本側面17本のドリス式円柱 黄金象牙像アテナを安置
バロック建築様式の背景
Baroque Architecture キリスト教は16cの宗教改革でカトリックとプロテスタントに分離。カトリックはイエズス会創設やトリエント公会議で自らの方向性を再確認し再スタートを切り17c初~18cに新しい様式の教会堂建築に進んだ。一方では王家や商家がますます強力になっていった。
・王権的要因:神話との関係付けによる王の権威付け、産業振興力を示す鏡(大きなガラス)の活用、ジァイアントオーダー・双子柱による王権の力強さの演出→フランス・バロック
・宗教的要因:反宗教改革の精神をカトリック教会堂に表現 彫刻や天上絵画と教会堂建築との融合による現世と神世界との一体性(ゴシックでは教会堂内が神の世界)と荘厳性・崇高性を同時に表現。→ローマ・バロック
バロック建築様式の特徴
Baroque Architecture マニエリスムからの新しい要素を更に発展させ充実。
・ジャイアントオーダー、双子柱
・等間隔でない柱、様々な凹凸のある柱
・立体的なエンタブラチャアやファサード
・中央を重視した入口部やファサード
・屋外外観と内装内観を独立(おのおの最適に作る)
・建築/絵画/彫像の一体化
・ダイナミック感のある楕円の活用
・ロココ様式の採用
バロック様式教会堂
7c初~18c 反宗教改革の精神(ゴシックの絶対神ではなく、神と人間との融和)をカトリック教会堂に表現。彫刻や天上絵画と教会堂との複雑な融合による現世と神世界との一体性を重視し構築。
一般的なバロック様式建築の特徴に加え、教会堂内部での建築・彫刻・絵画の一体化、見かけ重視、外は外・内は内の考え 一点透視図法での視野や錯覚の活用や複雑形状の内部空間による融和感、一体感 現世は自然に神の世界につながっているという表現 曲線を描くエンタプレチュア 複雑形状の内部空間 白い鳩(天井中央部、聖霊の象徴)、天使の多用 進む装飾化→白地に金色縁取りのロココ装飾。白は光、喜悦、純潔、金色は王、権力、高貴等を現す。教会にとっても王制にとっても適合する装飾。
ラテン十字形の大型バシリカ様式はあまり使われなくなり、ゴシックのように高さを誇示することもなくなった。
パンテオン
(フランス・パリ) Panthéon スフロの建築 新古典主義の代表作 当初はカトリック教会として計画されたが、フランス革命後は偉人の墓に変更 独立柱の活用→構造的には現在でも問題含み
パンテオン
(イタリア・ローマ) Pantheon 118~128 コンクリート製43mの大ドーム 頂上部は開いたオルクス 7世紀にキリスト教会へ転用され内部意匠はキリスト教化されている部分が多い 2層目の一部にオリジナルな様式が残る ラファエロの墓あり
ピア
pier
・支柱、基柱 垂直の構造材
・ゴシック様式教会堂にみられる細い柱形状(線状要素)を表面形態とした複雑な断面構造を持つ柱。
ピアノ・ノビレ
piano nobile 建物の主要(重要)階。二階部分に設置されることが多い(一階は半地下)
ピサ
(イタリア) Pisa 紀元前3世紀頃、対カルタゴの軍港 11c地中海貿易で繁栄 11-13c繊維、ガラス、大理石、金細工で全盛期 世界最古の植物園
ピサ大聖堂・洗礼堂・鐘楼
(イタリア・ピサ) Duomo,Pisa サンタ・マリア司教座聖堂 ロマネスク教会堂1063-1118-1272 5廊式 ファサードは5段構成で上部4段は円柱の小アーケード 赤色系石材をストライプとして内外装 洗礼堂1153-14cと鐘楼(ピサの斜塔)1173-1350 は独立配置でロマネスク~ゴシックの混合 柱はシチリアから戦利品として獲得利用 =>スポリア)
ビザンツ様式
Byzantine Architecture 東ローマ帝国の建築様式(6cが最盛期) ペンデンティブドーム 繊細な大理石細工(透かし彫り、浮き彫り) 色彩石やガラスによるモザイク模様
ビザンツ様式教会堂
5-13cに建てられたキリスト教会堂建築の様式 基本的には円形、多角形またはギリシャ十字型の建物、中央と周囲袖にドーム その周囲に付属建物を拡張 東ローマのキリスト教は偶像礼拝禁止726の為、モザイク画/模様やイコン(聖像)を多用 コリント式の柱からの脱却→二重キャピタル等が特長 例:ハギア・ソフィア大聖堂
コンスタンティノープル陥落1453後も各地の正教会としてこの様式を踏襲
ピナクル
pinnacle 小尖塔 フライング・バットレスや教会堂の屋根に付けられる小さな塔。装飾的な役割と荷重をかけて構造物を安定させる役割がある。
表現主義
表現主義とは20世紀初頭(第一次世界大戦後)に様々な芸術分野において、感情を作品中に反映させて表現する思想的傾向のことを指す。建築の場合は近代のコンクリートや鉄、ガラスなどの新しい技術を利用したり素材の良さを生かして建築家の思いを実現する主義。 例:グルントヴィークス教会Grundtvigs Kirke
表現派
Expressionismus 明確な定義はないが、何かを表現しようとする流儀 大地から何かが立ち上がるような表現。
ピラスター
ilaster 片蓋柱 独立柱ではなく壁に付けられた柱様式 通常は柱頭と柱礎を持つが、柱礎を持たない場合はドッスレーと呼ぶ。ピラスターにはエンタシスは付けないのが普通。
ピラスター・バットレス
pilaster buttress 建物の構造柱に直付けされる=>バットレス
ピロティ
Pilotis 住居部を二階以上に持ち上げ通気や自由空間確保の為に地上部分を吹き抜けにしておく柱、あるいはその様な空間
ファイニアル
finial 頂華 小尖頭、尖頭の頂上に設置される飾り 教会堂では十字架が設置されることが多い オーブ・ファイニアル:球形の装飾 ウルン・フィニアル:壺形の装飾
ファサード
façade 広場や通りに面した建物の顔に位置づけられる面。西欧建築では重要な面で、立派さ、力強さ、華麗さなどが豪華に装飾される。通常、キリスト教会堂は西側の入口の面、ギリシャ神殿では正面入口面がそれに当たるが、一般の民家などでも採用される。日本建築には明示的には現れない概念。
=>スクリーン・ファサード
フィレンツェ
(イタリア) Firenze ローマ時代の軍事都市のグリッドパターンが残る 中世では教皇と皇帝の権力争い サンタ・クローチェ聖堂1342 パラッツォ・ベッキオ(宮殿)1314 サンタ・マリア・デラ・フィオーレ大聖堂
プールヴアール
城門や城壁部分の正面に大砲を搭載するために設置された低い土造構築物のことを指すフランス語用語
フォルム
Forum 古代ローマの広場 古代ギリシャのアゴラに相当 例:ローマのフォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノ
(イタリア・ローマ) Foro Romano 元はローマの守護神「ユピチル(キャヒトル)神殿」へ詣でる為の凱旋路と凱旋門を置いた その後、歴代皇帝が各々構築した幾つかフォルム(広場)の複合地区
福音書
(キリスト教) マルコ>マタイ>ルカ>ヨハネの4聖人(福音史家)により記録 天使=マタイ 牛=ルタ ライオン=マルコ ワシ=ヨハネとして教会堂天井四隅などに図象として描かれる
双子柱
=> ペア柱
フライング・バットレス
flying buttress 大きな窓を持ったゴシック時代の教会堂を構造的に支える為に建物外側に作られる支柱構造。下部にある構築物や屋根を避ける為に建物とは離れた外側から手を差し伸べるように支える支柱物 建物に直付けされるバットレスはピラスター・バットレスという
ブラインド・アーチ
Blind arch 開口部のないアーチ構造
ブラマンテ
(建築家) Donato Bramante,1444-1514 ドナト・ブラマンテ ルネサンス期 理想主義の壮大な建築 サン・ピエトロの初期大教会堂設計 ローマのサン・ピエトロ・イン・モントリオ修道院中庭のテンピエット(円形の聖ペトロ殉教の地の記念礼拝堂)
プラテレスコ様式
Estilo Plateresco 16c頃 スペインでのゴシック様式と初期ルネサンス様式の融合様式 銀細工のような薄浮彫装飾を特長とする 例:グラナダ大聖堂
フランキング・タワー
flanking tower 城門の両脇に側面から敵を攻撃できるようにした設置した塔
フランス積み
日本のレンガ積みの方式名称 列ごとに長短が順番に配置される フランス国とは何ら関係ない名称付け =>イギリス積み(同列に長短が順番に配置される)
フランスのガラス工業
コルベールの殖産興業政策とヴェネチアへの産業スパイ・職人拉致により起業 1665ルイ14世によるガラス工業免許 吹きガラス工法による板ガラス作成(円筒瓶を広げる、1平米限界) コルベール死後ルーヴォワ侯爵による拡大 サン・ゴバンにガラス工場 1693流しガラスCoulage工法(鉄の上にガラスを流し大きな板ガラス作成)で頂点へ
プリンス
Plinth マイニング攻撃への防御として城壁下部を厚くした部分
古市公威
(土木家) 初代土木学会会長 デュランス川治水施設 マルセイユ港湾施設視察
ブールジュ大聖堂
(フランス・ブールジュ) Cathédrale de Bourges 12c末~13c末 サンテチエンヌ大聖堂 フランス風ゴシックの典型 5廊式 西に双塔
ブルー・モスク
(イスタンブール・トルコ) スルタンアフメト・モスクSultan Ahmet Camii1617 スルタン・アフトメ一世のモスク 室内を青色タイルで装飾してあるのでブルーモスクとも呼ばれる
ブルネッレスキ
(建築家) Filippo Brunelleschi,1377-1446 ルネサンスの2大建築家 サンタ・マリア・デラ・フィオーレ教会堂の大ドームを完成 オスベダーレ・デリ・インノチエンティ〈孤児養育隣〉透視図法の発明者とされる
フレスコ(フレスコ画)
下地の漆喰が乾く前にに、水に溶かした顔料で描く方法。通常は建物の漆喰壁に描くので絵は移動できない。
プロテスタント
レオ10世免罪符発行→1517ルターの抗議 ルター:教会の介在なくても個々人が聖書に基づいて信仰すればよい。 免罪符に対する徹底批判
・優先順序:神→聖書→信者(カトリックは神の次に教会)
・カトリックと同様に自力では贖罪不可能とするが救いの為の教会の存在は必須ではない
・聖人やマリアを神聖化せず
・聖書を一般信者に解放
・教会堂には十字架キリストを飾らない
・教会に仕える人は先生、日本では「牧師」
・三位一体説
・教会堂はいわば聖書勉強の場所で質素
・聖伝はない(聖書のみが真実)
カルヴァンらがルターに続き、多くの教派が出来ている
ルーテル派(ルター)、長老派(カルヴァン)、改革派(カルヴァン)
プロナウンス
pronounce ギリシャ神殿の入り口部の部屋
プロヴァンス
=>エクサン・プロヴァンス
プロピュライア
(プロピュラ) Propylaea 神殿の入り口部分の建物
分離派
Sezession 19世紀に起きた様式から逸脱しようとする流儀 ウィーン分離派 オットー・ヴァグナー
ペア柱
双子柱 柱2本をペアにして配置する。これにより柱の配置に柔軟性が出て、リズム感も生まれる。マニエリスム期に登場。
ベイ
bay 四隅4本の柱に囲まれた方形エリア
ベイリー
bailey 郭
ベジエ
(フランス) Béziers ミディ運河の拠点都市 フォンセラーヌ閘門:9段構成21.5メートルの落差を300mで昇降
ペディメント
pediment ギリシャ神殿の妻側屋根の緩勾配とエンタブラチュアに囲まれる三角形の部分 あるいは神殿ではなくてもそのような形状の物
・ブロークンペディメント 下の桟が切れているもの あるいは一般的に三角形の一部が切れているもの
・オープンペディメント 三角形の上の頂点部分が切れているもの
・セグメンタルペディメント 上部が円弧形のもの
ペデスタル
Pedestal 柱、彫刻、壺 などを置く台座。ローマ時代以前の古代建築では、柱を載せる石の台を指す。
ヘラ第一神殿
(イタリア・パエストゥム) BC530 正面は奇数の9本柱側面18本ドリス式柱
ベランダ
veranda 通常一階に設置される外に開いた回廊の様な空間 二階に設置される場合はバルコニー
ベランダ・コロニアル
veranda colonial ベランダを具備したコロニアル建築 =>コロニアル・スタイル
べルヴェデーレ上宮
(オーストリア・ウィーン) Schloss Belvedere 1721-23 エントランス・ファサードのテルメ柱、大階段室の男性像、下宮殿とつながるフランス式庭園
ベルクフリート
Bergfried 高い城塔 キープに似ているが居住はなし
ベルサイユ宮殿
Palais de Versailles 全体では東を上にした「凹」形をした中心城館とその下の方に南翼(高位貴族住居)と北翼が伸びる(王室の住居) 中心城館の西側には広大な庭園が広がる
建築経緯:ルイ13世の狩猟館(1623-24)→改築(1631-34)→サーヴイス棟と厩舎の増築(1661-)→新城館=旧城館を包み込む「包囲建築」の建設(1668-1670)→大使の階段の建設(1675)→鏡の聞の建設(1678-)→(1682)政府をベルサイユに置く。
旧城館:赤色系レンガ、大理石の中庭、外側(庭側)は新城館で覆われる
新城館:クリーム色の石材 新旧で様式不統一だがバロックの思想でよしとした
ベルサイユ宮殿・アパルトマン
(フランス・ベルサイユ) 七惑星主題:王の美徳を現す
広間:月(ダイアナ、狩猟と航海)
衛兵の間:火星(マース、戦争)
控えの間:水星(マーキュリー、科学と技芸)
寝室:太陽(アポロ、寛大と壮麗)
閣議の間:木星(ジュピター、憐情と公正)
小寝室:土星(ジュピター、賢明と秘密)
広間:金星(ヴィーナス、愛と美) 廊下がない構造:ヒエラルキーを現す
ベルサイユ宮殿・鏡の間
(フランス・ベルサイユ) 欧州の建物は壁式構造→壁に窓を大きく開けられない→窓の代わりに絵を飾る→絵の中に屋外の風景、天井に天井画を描く→鏡を使った空間の拡張→当時の最先端技術の転用 当時ガラスはベネチアの独占だったがフランスでの国産化着手→産業の育成と目に見える成果展示としての鏡の間→王の権威象徴
ベルサイユ宮殿・庭園の東西軸線
(フランス・ベルサイユ) テティスのグロット←四大元素関連の彫像←ラ卜ーヌの泉水←アポロンの戦車の泉水 赤坂離宮の裏庭の池の形はアポロンの形を転用
ベルニーニ
(建築家) Gian Lorenzo Bernini 1598-1680 バロック建築の3大巨匠 サン・ピエトロ広場・中央祭壇(ねじり柱)バチカン宮殿スカラ・レジア(先細り階段) サンタンドレ・アル・クィリーナーレ教会堂
ベルフリー
・攻城塔Belfrie (Siege tower) 城塞攻撃用の塔 通常車輪を備え城塞前に移動できる
・Belfry 教会堂の鐘楼などでベルが設置される部分(階層)
ヘルムスパイア
Helmspire ロマネスク教会堂の塔の屋根にみられるような4つの菱形を組み合わせた塔 ヘルム=兜 スパイア=塔
ベルリン
(ドイツ) Berlin 15c ホーエンツォレルン辺境伯の本拠地 新古典主義様式の建物が多く残る
・ブランデンブルク門(1789-94):初期新古典主義、ドリス式オーダーの比例、ディテールは古代ローマ風
・ベルリン王立劇場(1818-21):古代ギリシア風のイオニア式オーダーとぺディメン卜
・アルテス・ムゼウム(1823-30):古代ギリシアのアゴラ(ポリスの中心広場)に面して建てられていたストア建築の拡大再現(柱廊を備えた集合商店建築)古代ギリシア風のイオニア式オーダー
・ノイエ・ヴァッヒェ(新衛兵所):柱礎のない古代ギリシア風のドリス式オーダー
へレンキムゼー宮殿
(ドイツ・バイエルン州) Schloss Herrenchiemsee バイエルン王ルートヴィヒ2世 ベルサイユ宮殿の完全模倣 1878年着工、全体完成はせず 20の広間や大階段
ペンデンティブ工法
正方形の土台(建物)の上に丸いドームを載せる為の工法の一つ。正方形の四隅に三角形状に垂れ下がった構造壁(pendentiveペンデンティブ、1/4の円周ができる)を造り、四角形に内接する円周土台を造り、その上にドームを構築する工法。正方形と円形がスムーズに美しくつながり、力学的にも安定している。ビザンツで開発され(ハギヤソフィア等)、西欧州に広まったのは10世紀以降 他工法としては=>スキンチ工法や多角形土台工法がある
ポインテッド・アーチ
pointed arch 尖頭アーチ 一般的にアーチの頭部は半円形を成しているが、尖塔アーチはそれを上に引き延ばし尖らせたような形状を構成するので仰高指向の強いゴシック教会堂においてクリアストーリー(窓)などに適合性を持ち積極的に採用されると共にキリスト教のイメージシンボル形として活用された。現代では尖頭アーチはキリスト教という宗教色が強く、それを目的とする建物以外ではほとんど採用されていない。
ポルタイユ
Portail 教会堂の大扉を囲む彫刻装飾
ポルティコ
Portico 屋根ありの柱廊
ボローニャ
(イタリア) Bologna 世界遺産 世界最古の学園都市8cに法律学校 13-16cに市壁 ポルティコ(柱廊)の街
ボロミーニ
(建築家) Francesco Castelli Borromini 1599-1667 バロック建築の3大巨匠(マデルノ、ベルニーニ) サン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネ修道院聖堂
ポンテ
Ponte 市街地の道の上に両側の建物から道路上に作られた部屋
ポンペイ
(イタリア) Pompeii 古代ローマの都市住宅 紀元79年8月24日ベスビアス山の噴火で壊滅 1748年より組織的発掘 ローマの古代野営地カストリウムの構造を持ち、西側のフォロ(フォルム)当たりを中心として東側に発展拡大 都市住宅→中庭(アトリウム、ペリステューリウム)を中心として周りに部屋 パンサの家→BC2世紀に建造工された代表的都市住宅