教学、布教・伝道方法の修得に特化した
研究科教学・伝道課程
研究科教学・伝道課程では、本科での僧侶・教師に必要な学びを基礎とし、より深い真宗学・仏教学の教授を行うとともに、あらゆる人々に真実信心と念仏者の生き方を正しく・わかりやすく・ありがたく伝える伝道・布教方法の教修に特化しており、本科では修得しきれない確かな教学理解と伝道力を兼ね備えた教師の養成を目指します。
卒業時に教師資格を有していれば布教使課程共通二次試験を受験することができます。
授業・実習内容
真宗・仏教の学びを深めるとともに、伝道・布教方法の修得に特化した専門的な内容となっています。伝道に対して「伝道学」「布教実演」等の専門的・実践的な科目が編成されており、伝道講師による「個別指導」や、「布教実習」では一般寺院の参拝者や初めて法話を聞く方を対象とした布教の実習を行います。
また、伝道の基礎である教学の充実と学階の取得に向けて、本科において既修得の真宗・仏教の基礎的知識をより深める本典・三経・七祖の講読、安心論題に加え、多くの経典や倶舎・唯識・華厳・天台教義の解説、実践運動講座という豊富な授業内容となっています。
布教実習の様子
教学・伝道課程 1年の予定
※教学・伝道課程では、土・日曜、祝日にも実習・研修等を行うことがあります
※変更となる場合があります
前 期
4月 入学
本山降誕会参拝
学院降誕会法要
体育大会
前期試験
夏期休講
後 期
布教実習※
学院報恩講
冬期休講
後期試験
3月 卒業
布教使課程共通二次試験(希望者)
学階試験殿試(希望者)
その他 現地研修、おみがき、防火講習 等
※布教実習…一般寺院・中央仏教学院における法座での法話実習
教学・伝道課程 1日の予定
※実習や行事の日はこの限りではありません
※変更となる場合があります
8:50~ 9:50 1限目 勤式伝道実習
10:05~11:05 2限目 授 業
11:20~12:20 3限目 授 業
昼休み
13:20~14:20 4限目 授 業
14:35~15:35 5限目 授 業
15:50~16:20 お夕事 伝道実習
清 掃
~18:00 個別指導・習礼等
毎週木曜日は、1~5限目まで「布教実演」の授業となります
特典について
研究科教学・伝道課程卒業者には、「学階規程」に規定する得業の予試および本試の免除資格、「布教使課程設置規程」に規定する布教使課程共通二次試験受験資格が与えられます(卒業後4年の期限有り)。また、卒業時に未教師であった者は、教師資格取得後に布教使課程共通二次試験を受験することができます(有効期限有り)
※得業(学階)の予試および本試の免除、および布教使課程共通二次試験受験の申請には本願寺派教師資格が必要です
※在籍中に教師教修を受ける場合は、長期休暇中の8月教師のみ認められますので、入学までに教師教修出願資格試験に合格しておく必要があります
◆研究科出願に際しての注意事項◆
入学時に本願寺派教師資格(以下、「教師資格」という)を有していない方でも、出願資格(詳細は下記募集要項)のいずれかに該当している場合は研究科に出願することが可能ですが、特典の付与にあたっては教師資格が必須となります。教師資格を有せずに入学される場合、在学中の各種資格取得は相当なプレッシャーになることが想像されます。教師資格を有していて、本科を経ずに入学を検討されている方も含め、可能であれば【本科】から入学し、教義やおつとめ、伝道の基礎をしっかりと学んだうえで教師資格を得て、その後に、専門的な“伝道・布教方法の修得”又は“宗門の勤式作法の学修”ができる【研究科】へ進学されることをお勧めいたします。
学院生の声
渡邉 成海 さん
(2024年度 研究科教学・伝道課程 卒業)
より専門的な知識を学びながら、それを自分の言葉として他者にわかりやすく伝えていけるよう研鑽しています。授業を通してお聖教のご文をより深めることができ、今まで分からずにお称えしていたご文が、次第に意味を味わいながらお称えできていることが嬉しいです。
少人数グループでの個別指導では、ご讃題を自分なりにどのように深めていくのか、意見交換しながら新たな視点をいただけることも多々あります。学院生全員の前でお話しする機会もあるため、話し方のコツや度胸も身についたような気がします。
本科生と勤行当番を行い、研究科勤式課程生とも同じ校舎で学ぶことで、互いに刺激し合える環境です。
出倉 恵心 さん
(2024年度 研究科教学・伝道課程 卒業)
私は2021年度に本科、翌年に研究科へ進学し、その後は勤式指導所で学びを深め、2024年度に再び中央仏教学院へと帰ってまいりました。研究科在籍時には学友会長も務めさせていただいた私がこの馮翊(ふよく)の地へと戻った理由、それは「横のつながり」であります。
この学び舎は、実家がお寺で浄土真宗とご縁の深かった方も、そうではない方も一緒になって大切なみ教えを味わい、深め合える場です。私が3年間、一度も遅刻や欠席をしていないのは、ここでしか遇えない“一瞬”があるからです。大切なみ教えを共に学び、同じ時を共に過ごす――遇い難き仏法のみならず、遇い難き法友に出遇える場が、中央仏教学院です。
募集要項
研究科 教学・伝道課程
■募集人員
30名
■修業年限
1年
■出願資格
以下のいずれかに該当する者
一.教師資格を授与された者
二.中央仏教学院及び東京仏教学院の本科卒業者
三.総局の認可を得て設立した地方仏教学院の本科卒業者
四.中央仏教学院 研究科 勤式課程卒業者
※2022年度までに中央仏教学院研究科を卒業された方についても、上記のいずれかに該当すれば出願することができます
■特 典
卒業者には下記の資格が与えられます。
(1)「学階規程」に規定する得業の予試および本試免除資格
(2)「布教使課程設置規程」に規定する布教使課程共通二次試験の受験資格が与えられる(有効期限は、卒業した日より4年間)
※但し、いずれの資格も申請には教師資格が必要となります
■出願期間(2025年度の受付は終了しました)
2025(令和7)年1月9日(木)~2月21日(金)【必着】
■入学試験(2025年度の入試は終了しました)
2025(令和7)年2月28日(金)・3月1日(土)
両日共に午前9時から
中央仏教学院にて筆記試験及び面接試験を行う
*試験日に受験困難な方は「中央仏教学院 入試係」までお問い合わせください
詳細は、[出願・入試]ページをご覧ください
■授業料および諸費(参考 令和7年度)
・受 験 料 30,000円
・入 学 金 200,000円
・授業料および諸費
前 期 後 期
授 業 料 210,000円 210,000円
施設維持費 60,000円 60,000円
実 習 費 30,000円 30,000円
計 300,000円 300,000円
※その他、衣体・教科書代等の購入が必要となります