⑧法華経
コロナ禍で起こる社会問題を救うのは心の教えである仏教しかないと考えて、ネットで仏教を調べていく中で、仏教の大切なお経の一つに法華経があることを知りました。そこには人であったお釈迦様が自ら自分は実は久遠仏であると説かれていることを知りました。そこで、この久遠仏の合理的な解釈を試みました。結果、法華経はまさに大宇宙の中での命のつながりを解き明かした究極の教えのように思われます。
久遠仏
仏陀となられたお釈迦様は総まとめの教えとして聴衆に次のように説かれた。
「皆は私が出家して、悟りを開いた仏陀であると思っているだろうが、実は私は遠い過去に既に仏となっている者だ。」
「私はこの娑婆世界だけでなく、時代や場所を超えて、常に衆生を教え導いている。その姿は久遠仏ではなく、種々の仏に姿を変えて教え導いているのだ」
つまり、久遠仏は過去、現在、未来へと教えを説き、私たちの住む世界(地球)だけではなく、他の世界(地球以外の惑星)においても教えを説いている。そして我々の世界では釈迦牟尼仏として姿を現したという事だ。この話からすれば、仏の教えを必要とする衆生も過去から未来に、そして私たちのこの世界だけでなくあらゆる国土(惑星)に存在することになる。
宇宙における創造者と創造物とのつながり
キリスト聖典では天(すなわち宇宙)の神は自らの姿に似せて人を創造したとある。一方、仏教では宇宙に無数の仏が存在すると説く。さて、科学は命の本質が遺伝子DNAであることを明らかにした。すると神はDNAを合成して人を創造したことになる。そしてまた、仏とは真実に目覚めた者なので、当然、命の本質がDNAであることを完全に知っている。従って仏がその知識でDNAを合成し、人が現れたとき、仏は神となる。
すなわち、神はDNA合成によって人を創造し、人は悟りを開いて仏となり、仏の智慧でDNAを合成して人が現れるとき、仏は神となる。このように宇宙の中で、神→人→仏→神→人→…と命の無限のサイクルが繰り返されることになる。このことはまさに法華経の説く久遠仏の話に通じます。
私がこれまで声聞、縁覚、菩薩の三つの道を示してきたのは方便の力で人それぞれに救いをもたらす為であった。しかし広くて深い真理は仏のみが知り、仏と仏とだけが悟り合う事ができる。あなた方には到底理解できない。私はもう語るのをやめよう。もし真理を語れば人も多くの精霊や神々も驚き戸惑うであろう。
自然宇宙の全てを解明し、悟りに至った人々、すなわち仏は、高度に発達した科学知識(すなわち仏の智慧)で、自らの姿に似せて生命科学技術によって人を創造し、愛や慈悲を創造物である人間に教えた。その創造された人間もまた仏となって新たな人類を創造する。この無限の宇宙で無限に繰り返される命の輪は仏(覚者)となった人々だけが知り、仏と仏だけが語り合える。久遠仏は1個の細胞から必要とされる時代や場所に再生されて仏陀として現れ、創造者と創造物のつながりを方便をもって伝承する。今の我々は地球以外の惑星の知的生命体を宇宙人と呼んでいる。我々地球人類が宇宙人によって創造されたということになれば精霊や神々やそれまでの神仏を信仰していた人々は大いに戸惑うのだ。
私は大いなる目的をもってこの世に現われた者である。その目的とは、人々に智慧の眼を開かせ、仏の智慧を示し、仏の智慧を悟らせ、人々を智慧の道に導く事、である。これまで方便で教えを説いてきたのはこの目的のゆえにただ一つの教え導くためであった。その教えによってあなた方は等しく悟りに至るであろう。
私たちの住む大宇宙と命の無限を悟り、宇宙に向けて慈悲の心を開くとき、私たち地球人類もまたガンジス川の砂粒ほどにある銀河文明への仲間入りができることを法華経は説いている。