「家具がディスプレイ棚に。ただし、要素の原形を捨象する加工は認められない。」

この作品はブリコラージュではない。

タンスやキャビネットの引き出しや側板部分を切り取り組み合わせてディスプレイ棚にしている。切り取っているため元の体系の性質を捨象していると言え、ブリコラージュと認められない。これは「過度な加工」禁止にあたる。ただ逆に切り取ることによって元の体系を想像させ、家具の歴史に興味が湧くような作りになっているためそのような面白さはある。

例えば、元の家具をそのまま用いていたらブリコラージュになるかもしれないが、その場合〈単体禁止〉の事項に引っかからないように複数個使うのポイントになる。

家具を面として切り取り全体を構成することで元の体系の魅力を寄せ集めた作品である。