第3回研究会 & 1stBeWeゼミ

山本淳一先生

企画趣旨・研究会の活動総括

臨床実践から論文そしてクライエントへ

奥田健次先生

臨床家へのメッセージ

臨床家が回避できない実践で重要なスタンス

仁藤二郎先生

公開討論:質の高いセラピストは量産可能か?

第3回行動ウェルネス研究会 奥田先生が臨床実践で大切にされていることについて、ご発表の笹田先生、岩橋先生、森山先生、井上先生のご発表を通して情報発信して頂くことができました。また、山本先生には研究会活動に多くのご助言を頂き、今後の活動についての大きなヒントも頂きました。皆様の実践がクライエント様に届くことを切に願っております。

第3回研究会、ご参加の皆さん、ご感想頂きありがとうございます。


>日頃は実践をしており、研究もゆくゆくはしてみたいと思っている身としてはとても実りあるものでした。事例が論文化される過程を見られるのは貴重です。奥田先生のコメントは勉強になりました。いろいろな業種の人がいて広がりを感じました。

>とても具体的なお話でありがとうございました。書籍や論文を読んだだけではイメージしづらい実際の臨床場面の細かい部分が良く分かり、大変ありがたい機会です。自分の実践まだまだですが、生かしていきたいです。

具体的でとても良かったです。日々の臨床に活かします。ありがとうございました。

>どの発表も興味深い内容でした。データも見やすくて、分かりやすいと思いました。

>色々な分野についての議論があり、充実した研究会でした。ありがとうございました。全て楽しかったです。

>実践が中心で分かりやすかったです。全て完成した状態でなくても、フロアの方と一緒に考えられてよかったです。

>とても刺激的でした。ヒントも多く得られました。

>臨床をいかに数値化、グラフ化することがデザインを大切に、まずはそこから初めるのが良いと思いました

>それぞれのご発表で何が面白いポイントなのか、他の支援者と共有すると役立つのかが分かりづらい気がしました。奥田先生のコメントでかなり焦点化していただいたとは思いますが、それが無ければぼんやりしてしまったかなという印象です。研究発表としてのフォーマットを整えるのでは無く、議論したい内容に焦点化した発表ないし議論ができると短い時間でも充実するかなと思いました。

>発表される先生方のニーズが分からない。行動分析学の知識自体が弱いなら、変に説明せず、やったことを出して具体化する。概念的な説明の時点でかなり?であると論文化以前の段階かと思うので、そこに無理に形式化してもケースフォーミュレーションの議論が必要。本当の意味での行動分析学の価値を広げる方向に向かってほしい。ただ,ターゲット行動を決めてデータを取ったら良いというような発表ばかりが増えないでほしいです。問題意識の持ち方自体を参加者と共有できるような、もっと「ウェルネス」って何かが議論の中心になるように活性化して行って欲しいです。

>論文投稿に行く人と行かない人の間に大きな溝を感じた。行動分析のレクチャーなどのニーズが強いのか。発表者を分けるなどした方が良い。

>運営の先生方いつもありがとうございます。このような貴重な機会、ボランティアの方々につきましても尽力していただけること有難く思っています。今後ともよろしくお願いいたします。様々な現場の先生が参加されていて、フロアからのコメントはいつも刺激的です。ディスカッションタイムこそがウェルネス研のメインコンテンツですね。1テーマに絞って議論するのはとても面白いなと思いました。

>多様な実践が聞けて、段階も様々で(論文化中、実践後、実践中)、その時に何を意識すればよいかなど、すごく学びになりました。

>実践に即した盛りだくさんの内容で大変勉強になりました。情報量多すぎて整理しきれていません。ABAは学びはじめたばかりなので、もっと勉強していかなければと感じました

>とても勉強になりました。どんな風にデータをまとめたかや、介入のポイントとなることなど、臨床場面での話を聞くことができて大変勉強になりました。事例をまとめる上でどこが大変だったかなどの話を聞くことも勇気づけられ、ためになりました。また、奥田先生、仁藤先生のコメントなど指摘するポイントなどが勉強になりました

>アセスメントでの標的行動が介入後に誤っていたことに気づいたときにどのように修正したらよいか、そんな失敗例の事例からも学びたいです。

>行動ウェルネス研究会には毎回参加しています。1回目は「奥田先生がいる!山本先生がいる!」というノリで参加したものの、「場違いだった」と感じたことを良く覚えています。データの取り方も論文の書き方も分からなかったけど、今は「論文」に関心を持つようになりました。まだ論文を書くまでには到りませんが、書くことを意識すると「何を」「どうしたら」「どうなるのか」仮説を立てて、仕事を進めることに意識が向くようになったと思います。

ウェブを利用した研究会発信 (Zoomを使用したライヴ配信)

研究会では、運営ミーティングや、論文査読をZoomを用いて行っております。遠隔地同士のスタッフや発表者と随時コミュニケーションを行いながら研究会を作り上げております。

1stBeWeゼミより、Zoomで研究会のライヴ配信を試行しております。運営スタッフが少ない中で行っておりますので試行段階ですが、無事に遠隔地の方にもご参加頂きました。11月2日の1stBeWeゼミでは、発表者の関連施設や次回の発表者に参加して頂きました。音声が小さい時もあったようですので、今後、改善できるように検討して参ります。

第3回では、研究会に申し込んで頂いた方の中で、当日、体調不良にてご参加が難しくなった方にZoomを使用していただきました。事前の練習なしでしたので、初めはうまく接続できず、ご迷惑をおかけしましたがなんとか皆様に見ていただくことができました。途中でもWi-Fiのトラブルがあったため中断しましたが、視聴参加の方の連携でスムーズに情報共有されました。なんとか携帯電話を使って配信を続ける事ができ、無事に最後までライヴ配信することができました。体調不良にもかかわらず、熱心にご参加頂いた熱意に、運営一同大変励まされました。

1st BeWeゼミ 2019年11月2日(土)開催

参加者のご感想から

オープンディスカッションからの懇親会

毎回、大変な盛り上がりをみせます。


山本淳一先生によるスペシャルレクチャー

「公認心理師時代のシングルケースデザ

インによる心理臨床〜クライエントに届けるための第一歩から展望まで〜」

>行動ウェルネス研究会の目指すところがよくわかりました。山本先生のお話の中の「魂」がとても印象的でした。

>論文にする際、「何を主張するか、長い期間試行錯誤してきた事例をどう論文にできるか」についてヒントをもらえた。なぜ、シングルケースなのか、行動指標をとるのか?ケースフォーミュレーションをどうやっているかまで全てつながってくる問題だなと思った。

>大変勉強になりました。先生方が、文章やグラフの作成で苦労されている様子を見て、自分も苦労をしそうだが、それでいいんだと励まされました。論文投稿へ向けて気持が一歩前進したように思います。

>記録の取り方、表し方、文章による表現、(再現できるか書き方)など学びが多く、自分が論文を書いたり、実践をする際に、活かしていくことができる。貴重なお土産をいただきました。ありがとうございます。

>また、継続して参加することで、実践行動を定期的に促していただけて、これも感謝です。

>未来のクライエントの為にも、Quasi-single-case Experimental designs でも投稿をしないと、何もはじまらないなと改めて思った。それがrejectになったとしても。

>論文の書き方だけではなく、研究の進め方や考え方について、大変勉強になりました。次回も是非よろしくお願いいたします。

>「見せ方」は大事だと思いました。「見ただけでわかるグラフ」の工夫を考えたいと思いました。

>普段は出会わないタイプのケースや、介入手法に触れる良い機会になりました、1日中論文に触れるのは卒論作成時以来だったので、刺激を頂きました。ありがとうございました。

>一言で言うと楽しかったです。毎回、参加しながら自分で発表に至らず、皆さんの発表で勉強をしていて恐縮なのですが、自分でもまず、日々の業務の中でデータをまとめてみようと思いました。

>私自身がとても興味深いと感じている、臨床発達のシングルケースデザインについて実際に現場で活躍し、研究なさっている方々の論文についてお話を聞くことができ、大変良い刺激を受けました。また、実験デザインの組み方や論文の書き方についてもすごく勉強になりました。加えて、この様な論文投稿のサポートを研究会で行う事は、未来のクライエントの為になると思います。また参加してみたいです。

>いずれも面白いご発表で、現場でどのように取り組まれているかがありありと分かりました。そして、結果があきらかに出ているというのもこの会のすばらしいところだと思います。ウェルネスをもっともっと勉強して、論文に表現していける会になると思います。

>生データを参加者で意見を出し合い、分かりやすいグラフを作るセミナーなどやってみたいです!!"

>実際に論文過程を見て、考えるということは初めてだったのでどうしたらこの良いデータをみんなに伝えることが出来るだろうと考えることができ、とても勉強になりました。また、自分のデータなら、この方法にあてはまるのか考えたり、発表者がつっこまれていた内容を自分に取り入れることが出来ました。論文作成に近付きました。

>ご発表の先生方の臨床との向き合い方が、データとして表現されていることに感動しました。“未来のクライアントのために”というメッセージが、論文を書く上で考えるべきこととして大きなモチベーションになると思いました。

>論文投稿において、実際にどのようなポイントが必要となるのか、意識した方が良いかなど知る機会になりました。

>参加者としてもエンパワメントしていただきました。学びの為の貴重な場を設けて頂きありがとうございました

>日々の臨床で追われていると研究や論文のことは後回しになりがちですが、定期的に研究会に参加していくことで、いつもどこかに研究の視点を持つことができ、データを取ることを念頭に置きつつ実践ができるようになりました。

>普段とは違う分野の発表をお聞きでき良かったです。普段の実践をどのように論文にしたら良いかを模索中なの参加できて良かったです

非常に参考になった。またモチベーションも上がった。当回までに論文を上げようという締め切りになった。

>Daylyな累積グラフは、“生”のクライアントさんの行動を連続的にとらえる上でも細かい効果を検討する上でも非常に有用なツールと思うのですが、見たり分析したりできる人が少なく、論文にするときに不利な面があるのは残念だなぁと思いました。

>データの取り方、データの絞り方etc参考になりました。臨床ベースなので自分の臨床にも応用可能な案もあり、今後の活動に活かせそうです。ありがとうございました。

>行動分析やシングルケースデザインの研究について初学者ですが、ターゲット行動の工夫やどのようにグラフにしていくか、また、論文の魂をどこにおくかという視点を学ばせていただきました。明日からの臨床で活かしていきたいです。

ご感想を頂いた皆様に感謝いたします。皆様のご感想は、次にご参加を検討されている方々へのメッセージとなります。

今年一年、心理職と精神保健福祉領域の専門家のみならず、弁護士、ITエンジニアなど活動に興味を持って頂いた方々と交流することができ、日頃の実践と研究活動をエンパワメントすることができました。今後は、さらに連携協力をしながらwellnessな活動を広げて行きたいと思います。