第2回 研究会・

サテライト研究会 in 小樽


サテライト研究会 in 小樽 !! (2019年8月30日)

日本行動分析学会 第37回 年次大会 期間中に開催されたサテライト研究会。学会発表された先生方のご紹介や、皆様との交流で大変盛り上がりました。会場の「魚心」のご主人、心温まるお料理をありがとうございました。

ニシンとホッケ、お刺身、いも餅が美味しかった! (大好評の「いも餅」。実はバターがのっておりました。ぜひ、また訪れたい小樽でした。)

第2回研究会 (2019年6月8日)ご発表頂いた先生方、ご参加頂いた先生方に心より感謝申し上げます!

①精神臨床領域における事例検討、②論文投稿(現場からのエビデンスの発信)を実践するプログラムが行われました。事例検討とは別枠で弁護士の清水元貴先生に臨床実践において直面する問題についてミニレクチャーも頂きました。

<今回の企画>

Ⅰ.論文原稿作成、プルーフリーディング(仲間内の査読)

まず、発表の先生方を募集いたしましたが、簡単なケース概要を送って頂きました。次に、手続き、結果(主に図表)を中心にまとめて頂き、論文原稿化していただきました。短期間にも関わらず原稿を作成していただき、それを事務局で査読、コメントや改訂案を出して第2バージョンを作成して研究会に臨んでいただきました。

Ⅱ.会場参加者との相互強化

① 発表当日は、まず事例の概略をご発表頂きました。さらに、事務局とのやり取りや査読のコメントの中でどう変化したか、(たとえば、グラフの表示の仕方を変えた。「手続き」の文章がコメントでこう変わった)作成上での変化についてもご提示いただきました。

② そして、会場の皆様には会場で原稿を読んで頂き、その原稿に直接コメントを書き込んで頂きました。書き込んで頂いた原稿は、発表者にお土産として持って帰って頂きました。

③ 発表された先生方からは、「フロアの皆さんから頂いたコメントやご意見を反映して、ブラッシュアップしたものを出せるように精進して参ります。」と積極的なフィードバックを頂きました。コメントのみでなく、「やる気が出ました!」等励ましのご感想を頂けたとのことです。

Ⅲ.そして投稿へ

参加者皆様と相互にやりとりをした中で、投稿原稿を書き上げていただきました。

先生方の論文が広く世の中で読まれるようになることを願っております。

世の中にはまだまだご発表された先生方のような素晴らしい取り組みが多くあるはずです。日々の臨床に埋もれてしまって、そして誰の目にも触れず、そのままになってしまう…。その流れを変えていけるよう、行動ウェルネス研究会にご参加、ご発表をお待ちしております。

ご発表いただいた、石川菜津美 先生(東京大学附属病院こころの発達診療部)、谷川智宏 先生(品川区台場在宅介護支援センター)、瀬口篤史 先生(犬山病院/立命館大学大学院人間科学研究科)、レクチャーを頂いた、清水元貴 先生(弁護士:宏和法律事務所)、普段の臨床を論文にしていく大変な作業を短期間で行って頂き、本当にありがとうございました。

石川先生には、児童領域のお話を頂きました。データ化していく意義や他の領域に発信して行く点で大変勉強になりました。谷川先生・瀬口先生には、高齢者に対する臨床で、「ここまで出来るのか…」と驚きと共に、我々も新しい取り組みができるのではという可能性を感じ、エンパワメンされました。

仲間内の査読ということでしたが、リアルなやり取りを皆さんに見ていただくことで、大変参考になったという感想を多く頂きました。こうしたやりとりを皆様と繰り返していくことで、自然と質の高い臨床が実現していくことと思います。今後、さらに完成度の高いサービス(well-established service)が期待される先生方の臨床に注目していきたいと思います。

清水先生には実際に訪問の現場まで行っていただき、机上の話でなく、あくまで臨床的なお話を頂きました。「弁護士と心理士がお互いを知らないことを実感。」ということでしたが、公認心理師時代は、多職種連携がキーワード。教科書にはほとんど示されていない弁護士と心理士が協力することで、より良いセラピーや研究を行い、より良い社会の実現に貢献できるようにご協力頂け今回も心理職に限らず様々な職種の方のご参加がありました。ご参加、コメント頂いた方々に心より感謝申し上げます。次回は、皆さんのご発表をお待ちしております。

<第2回研究会 アンケートにお答え頂いた皆様 ありがとうございました。>

皆様から頂いたご感想やコメントより、山本淳一先生にシングルケースに関するレクチャーを頂きたいと思います。

また、奥田先生、仁藤先生、そして弁護士の清水先生にも引き続きご登壇して頂く予定です。

*その他、もし測定関係でデイバイスやテクニカルなサポートをしていただける方をご紹介していただければ、お手数ですがメールや研究会会場でお知らせ下さい。技術者もご参加頂ける研究会にして行きたいと考えております。


それでは今後も、一粒で三度四度美味しい行動ウェルネス研究会を楽しみにお待ち下さい。