鉄道研究部は、主に鉄道に関連して研究や旅行を行う文化部で、現在は中学生が中心となって活動を行っています。
文化部の中でも特に上下関係が緩い部活で、忙しくてなかなか活動に参加できない部員も歓迎しています。
ここでは、鉄研がふだん行っている活動の内容について紹介します。
部員数 31人
本拠地 地理室
顧問 M先生(地理科)
M先生(数学科)
活動日 不定期(文化祭前はほぼ毎日)
4月 新歓オリエンテーション
5月 新入生歓迎旅行
7月 夏旅行(北海道・東北・九州)
11月 文化祭
文化祭打ち上げ旅行
12月 執行部決め/引き継ぎ
冬旅行(中国・四国)
鉄道研究部は地理室(文化祭展示を行う教室と同じ)を本拠地として活動しています。地理室の棚には歴代の先輩が遺してきた部誌や古い時刻表が入っていて、部員はいつでも自由に読むことができます。中には平成初期の旅行記や昭和30年代の時刻表などもあり、大変価値のある資料が残っています。
コロナ禍前の筑駒では昼食をいつどこで食べても良かったので、地理室で食事をしつつ雑談することが鉄研の大きな活動の一つでもありました。
通常、鉄道研究部は長い旅行と日帰りの旅行を年に2回ずつ行っています。鉄研の旅行に教員や保護者は同行せず、基本的には中3を中心とした執行部が全体の行程を取り仕切ります。
最初は不安になるかもしれませんが、大人のいない旅行はとても自由度が高く、煩わしい小言を心配する必要もありません。親元を離れてひたすら旅を楽しむ日々は、一生の思い出になると思います。
長い旅行は夏冬の休業期間中に行われ、6~10日ほどの長い時間をかけて地方の鉄道を乗りつぶします。行先は順に北海道・中国・四国・九州・東北の5つの地域で、3年かけてこれらの鉄道路線を全て乗りつぶせるようになっています。
(2018年12月 伊予灘ものがたりに乗車中)
なお、昨年度・今年度ともコロナ禍の影響により宿泊を伴う旅行が全く開催できない状況が続いています。今年引退する中3生が長期の旅行を知る唯一の世代となっているのが残念なところです。
日帰り旅行は春と秋、新歓の時期と文化祭の直後に開催されています。行先は銚子・秩父・鬼怒川など関東近郊の鉄道路線がほとんどで、目的地は投票によって決定されます。
(今年3月 真岡鐵道・茂木駅にて)
朝早くにターミナル駅に集合し、午前中のうちに目的地に到着した後、現地で解散という流れになっています。 そのまま帰ったり、観光地をめぐったり、大回りをして帰ったりといった自由な行程が組めるのが大きな魅力です。ちなみに部長は昨年秋の旅行に折りたたみ自転車を持って行き、解散後は千葉県内で寺巡りを楽しみました。
鉄研の展示は文化祭の花形でもあり、多くの人が訪れます。文化祭期間は一年の中でも最も忙しい時期となります。
夏休み前から準備を始めるのが普通ですが、それでも毎年ギリギリになっています。終わるか終わらないかという緊張感の中で、部員全員が力を合わせて一つの展示を作ります。
鉄研の模型は毎年土台から作り直し、文化祭後にはすべて解体します。使える予算も限られる中、木材や紙などの素材を使っていかに地形を表現できるかが腕の見せどころです。
例年は夏休み中に制作に取り掛かり、そこから文化祭までの約3ヶ月間は毎日のように作業を行います。なお、模型の詳しい作り方については模型のページをご覧ください。
研究発表は、一年かけて調べた内容について一般の方々が分かりやすいように解説する場です。毎年実地でパンフレットを配布していますが、これをwebサイト上で公開するのは今年が初めての取り組みです。
筑駒鉄研の研究発表は、個人個人が雑多な内容を書くのではなく、毎年決められたテーマに沿ってまとめられているのが特徴です。今年のテーマはご存じ「私鉄有料特急」。成果物は研究報告のページでご確認ください。
以上が鉄道研究部の主な活動内容です。
旅行を主軸とした部活である以上コロナ禍の影響は避けられないものとなっていますが、厳しい制約の中でもできることを模索しながらどうにか活動をしています。
鉄研の活動に興味をもった受験生は、ぜひ私たちの後輩となって未来の鉄研を作りあげてください。