2023年度文学部海外研修(ドイツ・スイス)を実施しました

<研修概要>

1.実施期間  2023年9月1日~14日

2.研修先  ドイツ・スイス

3.参加者  文学部生14名

4.引率教員 大野寿子教授(国際文化コミュニケーション学科)・三重野清顕教授(哲学科)


東洋大学文学部では、「異文化を学び自文化を学ぶ~多言語教育と国際文化理解推進プログラム」の一環として、約2週間に渡るドイツ・スイス研修を実施しました。

ドイツ・フランクフルトへ到着後、大学街ハイデルベルクとテュービンゲンを訪れ、日常生活と歴史的事実との混在の在り方について知見を深めました。

ホーエン・テュービンゲン城内にあるテュービンゲン大学経験文化学研究所施設見学では、ドイツの民俗学・文化学研究者の(負の)歴史への真摯な向き合い方とその覚悟を学ぶことができました。

南ドイツのホーエン・ツォレルン城とリヒテンシュタイン城(国ではありません)では歴史と物語の関係性について、環境都市フライブルクとシュヴァルツヴァルトでは環境保護の実践史を体感することができました。

スイス・チューリヒではリンツのチョコレート博物館を、アッペンツェルではチーズファクトリーとビール醸造所を訪問し、スイスの食文化を三つの視点(チョコ・チーズ・ビール)から体験的に学ぶことができました。

ザンクトガレンの修道院図書館では「知の集積の場」としての図書館を再認識すると共に、チューリヒ国立博物館で学んだ宗教改革史との比較を通じ、カトリック・プロテスタントの双方からキリスト教文化を見つめることができました。

チューリヒ大学の社会人類学経験文化学研究所では、「日常文化」を研究する意義についてアルプスの救助犬を例に説明を受け、日本の日常文化を客観的に見つめる眼差しを得ることができました。

スイスの国民文学「ハイジ」のユネスコ世界記憶遺産に触れ、さらにマイエンフェルトの「ハイジ村」では、スイスの生活文化史と日本のアニメーション文化史を同時に学ぶことができました。

ヨーロッパ最高峰ユングフラウヨッホに登山鉄道を使って登り、19世紀における鉄道史(=人為)を学びつつも、自然の尊さというものを再確認することができました。

このように今回の研修では、環境保護(SDGS)・自然・文学・歴史・宗教・食文化といった様々な観点から比較考察を行い、大変実り多い研修となりました。 東洋大学文学部では、これからも様々な海外文化に触れる研修を通じて、学生の国際化に寄与していきます。

 ◆リンク:東洋大学文学部  

 

ザンクトガレン修道院図書館

ホーエンツォレルン城

マイエンフェルト ハイジ村

ユングフラウヨッホ