学科

教育目標

諸学の基礎となる「哲学」を学ぶことを通じて、身近な問題を深く洞察し、物事の本質を見極め、これからの社会に積極的に対応できる力を養います。

概要

東洋大学哲学科は、明治20年の「私立哲学館」創設以来、実に124年、私立大学で最も歴史のある哲学科として、本学に脈々と息づく"哲学の実践"を担ってきました。2500年もの長きにわたって育まれた哲学の財産を受け継ぎ、さらに発展させてこれからの哲学の可能性を追求するために、古代ギリシア哲学から現代思想までを幅広く学び、深く考えていきます。

哲学科の授業は「講義」と「演習」に分かれ、「講義」では広くかつ深い哲学知識の理解を目指し、また「演習」では外国語の原典に取り組み、翻訳では得られない真のメッセージを読み解き、活発にディスカッションすることで考える力を伸ばしていきます。

そして、単に体系化された概念をなぞるだけではなく、常に新しいことを求め、疑問を投げかけながら、身の周りの事柄に目を向けていくことで、"机上の学問"ではない、哲学の本来あるべき姿である"実践"を目指しています。

特色

哲学科では1年生から少人数制の「演習」が始まり、徹底的に対話し討論することで、哲学すること=考えることを実践します。ひとつの意見に対して「どうしてそう思うの?」と教授や学生から常に問いかけられることで、さらに深い思索への道が開けていき、それぞれの考え方を理解することから対話力が培われていくのです。

また、哲学科は外国語に力を入れ、1・2年で英語、ドイツ語、フランス語から2科目を学び、それぞれの言葉で著された歯ごたえのある書物を読み解くことで、高度な語学力が身に付きます。

こうして哲学科で学ぶことで、考える力、コミュニケーション能力、語学力など、現代を生き抜くさまざまな"武器"が備わっていくのです。