英米文学科

教育目標

英語文学や英語学を学ぶことを通じて、英語の4技能―聞く・話す・読む・書く―を高めつつ、読解力、思考力、表現力を養います。

概要

英米文学科の学生は、主にイギリスとアメリカの小説、詩、戯曲をどう読み、どう味わい、それらについてどう批判的に考えるのかを学びます。また文学的・社会的・歴史的文脈のなかで、ある作品がどのような位置にあるのか、ということについても学びます。英文学の勉強と並行して、英米文学科の学生は、文法や音声学や英語史といった英語学の勉強も行います。こうした英文学や英語学の授業のほか、英会話やメディア英語などのさまざまな英語の授業もあり、学生の英語力を高めます。

文学作品は、日々の些細な出来事から激しい感情の発露まで、人間の活動すべてを扱います。そして文学作品の最良のものは、こうした人間の感情や思考のさまざまを最も効果的な言葉で表現するのです。いっぽう言葉というものは社会の基盤であり、概念や思想や感情を形にし、他者に伝え、また我々の過去・現在・未来を捉える、人間に特有の手段です。英語文学や英語学を学ぶことは、人間のエッセンスを学ぶことなのです。英米文学科の学生は、英語を単なる道具として学ぶにとどまらず、より深いレベルで、芸術作品として、また文化・歴史・社会を伝えるものとして英語を学ぶのです。

特色

英米文学科のカリキュラムは少人数制セミナーに始まり、少人数制セミナーに終わります。1年生は「フレッシャーズ講読セミナー」で英文学と英語学の第一歩を踏み出します。セミナーでは英文学・英語学へのアプローチを学ぶだけでなく、しっかりとした基礎を築くために英語そのものの勉強の仕方も学びます。1年生から3年生までさまざまな講義や演習を通じて英語力を鍛えたのち、4年生は自分で決定したテーマを論じる卒業論文に臨みます。最終学年での「卒論セミナー」は、ゼミ生同士の議論を通じて、卒業論文執筆の手助けをします。