7月5日(火)東洋大学トップリーダー連携教育支援プログラム 文学部第1回講演会を開催しました

講師:冨田 伸明氏 氏(着物デザイナー、日本文化継承アートプロデューサー)

題目:「日本の伝統文化に対する国際社会の評価と受容-キモノ文化世界発信の現場から-KIMONO DEMONSTRATION」

日時:2022年7月5日(火)16:30〜18:00

場所:井上円了ホール(5号館)

主催:文学部


文学部から34名、その他社会学部、国際学部、社会学部、国際観光学部から約20名、また約10名の教職員、学内関係者の参加がありました。

プログラム前半では、冨田氏による着物文化、着物の紹介、解説がありました。


プログラム後半は、参加者の中から、着物着用モデルを募り、6人の学生(うち5人が留学生)が、実際にその場で、着物を着付けていただくことができました。映画「大奥」で俳優が着用した衣装の十二単、坂東玉三郎着用の打ち掛け、京都の舞妓さんのだらり帯など、通常の生活の中で見る着物(振り袖や留め袖)とは異なる珍しい着物を、パキスタン、イギリス、ウクライナ、中国、日本の学生たちが着せていただくことができました。1名の留学生を除き、5人は、着物を着るのはもちろんのこと、着物に触れること自体、初体験だったそうで、新鮮な感動を覚えたと話していました。

会場の参加者も、ただ着物の華やかさを楽しむだけでなく、このような貴重な着物が、人に実際に着付けられている様子を観察し、ボタンもファスナーも使わない着物の構造を視覚的に理解することができました。

イベント終了後、ボランティアとして残った学生たちに、講師の冨田先生が簡単なキモノレクチャーをしてくださり、2時間近くかけて着物の畳み方を教授してくださいました。

終了後、感想を提出した学生の記述から、学生たちが着物の美しさのみならず、日本の伝統文化の体現としての着物の価値、海外での評価、着物の形や柄に込められた先人の思いや歴史的な意味について、理解を深めたことが見てとれました。