平畑奈美教授(東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科長)がウズベキスタンで日本語教育セミナーを実施しました
2022年8月9日、文学部の平畑奈美教授が、中央アジアにある本学協定校、ウズベキスタン国立世界言語大学にて、日本語教育セミナー「オンライン日本語授業におけるアクティブラーニングの可能性」を実施しました。このセミナーは、日本の外務省により、「日本・中央アジア5か国外交関係樹立30周年事業」として認定され、広くウズベキスタン国内で開催広報が行われました。
2022年8月9日、文学部の平畑奈美教授が、中央アジアにある本学協定校、ウズベキスタン国立世界言語大学にて、日本語教育セミナー「オンライン日本語授業におけるアクティブラーニングの可能性」を実施しました。このセミナーは、日本の外務省により、「日本・中央アジア5か国外交関係樹立30周年事業」として認定され、広くウズベキスタン国内で開催広報が行われました。
ウズベキスタンは世界でもとりわけ親日的な国の一つとされており、日本との人的交流も盛んで、現地の日本語学習者数は年々増加しています。ウズベキスタンには、本学協定校がいくつか存在しますが、東洋大学文学部が主催する日本語教員養成プログラムは、そのうちの一校、国立世界言語大学東洋語学部の日本語講座と、様々な交流を続けています。こうした背景のもと、このセミナーは、世界言語大学の日本語教員のみならず、全ウズベキスタン全体の日本語教員の支援と、日本語教育の振興のため、東洋大学文学部と世界言語大学の共催という形で、ウズベキスタン日本語教師会の後援を受け企画されました。
セミナーのテーマはウズベキスタン日本語教育界のニーズに応えて設定されました。ウズベキスタンの教育機関でも、世界のほかの地域と同様、コロナ禍によってオンライン授業へと舵が切られました。しかしコロナ禍収束後も、同国ではオンライン授業の必要性が増しています。増え続ける若年人口に対して教育機関の施設の充足が間に合わないためです。特に、高等教育機関で専門的に、高いレベルの日本語を学ぶ学習者に対して、その主体性を伸ばし運用力も高められるオンライン授業活動を紹介してほしいという、現地からの要望がありました。
当日、世界言語大学内の会場には、首都タシケントの様々な日本語教育機関からの受講者約40名が集まりました。まず、日本の教育現場での関心も高いアクティブラーニングの概要についての説明を行ったのち、その手法の一つであるディベートの具体的な進め方について、ワークショップを採り入れた実践的な体験の機会が提供されました。
来場者は積極的に活動に参加し、手順をひとつひとつ確認しながら課題に取り組んでいました。当初予定されていた2時間を過ぎても来場者からの質問は途切れず、時間を大幅に延長して、熱気あふれるワークショップは終了となりました。