文学部キャリア講座を実施しました

史学科OBによる講演 「文化財と『いま』をつなぐ仕事」がおこなわれました

概要

12月13日(水)18:45より19:30まで、6210教室にて、文学部キャリア講座が開催された。キャリア講座は、さまざまな仕事に就いているOBOGなどを講師にお迎えして、仕事に関してお話ししいただき、学生たちに仕事に就くイメージを持ってもらい、自分に合った就職活動および就職につなげていくのがねらい。

今回は、本学史学科および大学院史学専攻博士後期課程OBで深川東京モダン館副館長の龍澤潤先生をお迎えし、「今の仕事につくまで」「国登録有形文化財『旧東京深川食堂』の活用」「文化財と『いま』をつなぐ」をお話いただいた。

まず、大学・大学院時代の貴重な写真をもとに史学科での学びをお話しいただき、次に、深川東京モダン館は、旧東京深川食堂の建物を活用した、江東区の観光等の情報を収集し発信する文化的施設であること、観光情報のみならず地域と密接に連携して区民の交流の場になっていることをパワーポイントを用いて紹介された。同館は、学芸員のいる博物館ではないが、地域に密着した展示やコンサートなど積極的に行い、地域になくてはならない施設なったことを実例を交えてユーモアを交えながら話された。まとめとして史学科ならではの学びが今の仕事に役立っているとして、それは「物事を時間軸でとらえること」であるとされた。時間軸の視点を体系的に学ぶことは、史学科ならではの学びであり、今後、こうした視点がますます重要になってくること、史学科で学ぶことが大切なのだと実感できる、たいへんよい講座であった。