3月1日読売新聞「名言巡礼」で文学部史学科の神田千里教授がコメント
3月1日読売新聞「名言巡礼」で文学部史学科の神田千里教授がコメント
読売新聞の連載企画である「名言巡礼」には、全国各地の土地にまつわる名言が紹介されています。3月1日掲載分のテーマとして、蓮如の「白骨の御文」が取り上げられています。浄土真宗の中興の祖である蓮如は、福井県あわら市吉崎に坊舎を建立。「御文」と呼ばれる短い説法が書かれた書状を作ったといわれているそうです。
記事には、本学の神田千里教授(文学部史学科)によるコメントが掲載されています。神田教授は、「歴史に『もしも』はありませんが、蓮如なくして今の浄土真宗はなかったと思います」と語り、「集まってくる多くの門徒を教化する手段として、御文は重要な手段だったのでしょう」と説明しています。
蓮如の没後、多くの書状の中から80通が選ばれ、「五帖御文」と称して5冊にまとめられたといいます。その中には、「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」という一文が記載された「白骨の御文」と呼ばれる書状があるそうです。記事では、この書状について「蓮如が一貫して思い定めてきた虚無に通じる信仰が伝わる」と紹介されています。