東洋大学文学部伝統文化講座

「王朝文学に描かれた管絃と舞―貴族の家の音楽教育―」を開催

東洋大学文学部伝統文化講座「王朝文学に描かれた管絃と舞―貴族の家の音楽教育―」を開催

平成27(2015)年12月5日(土)午後2時45分より、白山キャンパス井上円了ホールにて、東洋大学文学部伝統文化講座「王朝文学に描かれた管絃と舞―貴族の家の音楽教育―」が開催されました。王朝文学における管絃を取り上げた本講座は、今年で8回目となりますが、今回も、これまですべての回でご指導をいただいている石田百合子氏の解説で実施されました。


テーマⅠは、「貴族の邸の小音楽会」として、王朝最上流貴族の管絃の演奏会が再現されました。「和琴」を石川高氏、「琵琶」を中村かほる氏、「筝」を中村仁美氏、「笙」を宮田まゆみ氏、「横笛」を八木千暁氏、「七絃琴」を荒井雄三氏と、我が国を代表する管絃演奏家メンバーにより、名曲「越天楽」が演奏されました。
テーマⅡは、「姫君たちの音楽教育」として、『源氏物語』「宇治十帖」に登場する没落の皇族・八の宮が、熱心に娘たち(大君・中の君)に音楽教育を施すことが取り上げられ、大君と中の君の「筝」と「琵琶」に、「横笛」の合奏場面が再現されました。