「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト 海外の大学教員との共同授業 

「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト 海外の大学教員との共同授業  

共同授業のためにオーストラリアからウーロンゴン大学ヘレン・キルパトリック准教授を招聘し、1回の講演会および2回の共同授業を行いました。使用言語は基本的に英語、一部日本語で補足しました。

 

共同授業①-1 学生参加によるワークショップ

授業枠:「児童文化論B」(使用言語 英語) 授業担当者:竹内美紀

日時:2017年11月21日(火)2時限10:40~12:10、場所:6号館6401教室

対象学生 :文学部国際文化コミュニケーション学科の当該科目受講生1年生

テーマ:「オーストラリア人絵本作家ショーン・タンと多文化共生絵本」

世界的に評価の高い絵本作家ショーン・タン(中国系オーストラリア人)の文字なし絵本『アライバル』を題材に、事前に学生が絵本の一場面選び英文でストーリーを作成する課題を課しました。共同授業では、まず招聘教授から当該作家と作品についてレクチャーをいただき、次に学生がひとりずつプレゼンテーション、それに対して招聘教員からコメント、最後に全体でディスカッションという流れで進みました。1年生にとって自作の英語プレゼンテーションは初めての経験、しかもネイティブの先生から専門的なコメントを直接一人ずついただけたことは、貴重な経験として大きな自信になりました。

 

共同授業①-2 共同講義と討論

授業枠:「国際文化理解B」(使用言語 英語) 授業担当者:平畑奈美

日時2017年11月24日(金)2時限10:40~12:10、場所:6号館6312教室

テーマ :「オーストラリアにおける日本のイメージとステレオタイプ」

対象学生 :文学部国際文化コミュニケーション学科の当該科目受講生1年生

当日までにこの授業では、オーストラリアを含む世界各国における日本のイメージについての情報収集、発表討議を重ね、その上で学生たちはToyonet-ACEを使って招聘教授への質問を提出しました。当日は、これに答える形で、「オーストラリアにおける日本のステレオタイプ」の実情が紹介され、続いて「多民族・多文化国家オーストラリアにおける多言語・多文化教育の展開」についてのレクチャーがあり、その後の質疑応答も英語で活発に行われました。翌週の授業では、招聘教授から提供された資料に基づき、さらに理解を深めるための討論を行いました。共同授業の形態を活用し、同一テーマを多角的に深く扱ったことで、学生たちからは、より多様な視点から文化の複雑さを捉えることの価値を理解できたという感想が寄せられました。