ヘレン・キルパトリック先生講演「海外からみた日本児童文学と少女像」(使用言語:英語)

「異文化を学び自文化を学ぶ」プロジェクト 2019年度第1回講演会

テーマ 「海外からみた日本児童文学と少女像」(言語:英語)

講師 ヘレン・キルパトリック先生(オーストラリア、ウーロンゴン大学 准教授)

日時 2019年5月28日(金)3限 13:00~14:30

 

オーストラリアの児童文学者にして日本語教師のヘレン・キルパトリック先生、サバティカルで来日中にご講演いただきました。博士学位論文のテーマである宮沢賢治を筆頭に、安房直子、味戸ケイコ、岩崎ちひろ、酒井駒子らの作品を例に、日本の絵本や児童文学の挿絵などから少女像を読みといてくださいました。基本的にはトークは英語でしたが、キーワードを日本語でも補足くださり、理解が深まりました。


文学部の学生はもちろん、一部教員や一般の方も参加され大変盛況な講演会となりました。日本の童話や物語が、海外の研究者にこれだけ深く研究されていることに、学生たちも驚きを隠せないようで、改めて宮沢賢治や日本の絵本を見直すことになりました。

またご講演に先立ち、大豆生田先生(文学部長)と大野先生(文学部国際文化コミュニケーション学長)を表敬訪問されました

 

Dr. Helen Kilpatrickプロフィール


オーストラリア、ウーロンゴン大学(University of Wollongong) 准教授。専門は日本文学、特に宮沢賢治と安房直子。単著に『宮沢賢治とその挿絵』(未訳、2013)。論文“Envisioning the shôjo [girl] Aesthetic in Miyazawa Kenji's "The Twin Stars" and "Night of the Milky Way Railway’ (2012)で、オーストラリアにおける優れた日本研究に与えられる井上靖賞を受賞(2013)。日本語論文も含め、その他論文多数。オーストラリア内の複数の大学で、日本語、日本文化、日本文学、英文学を教える。来日して、岡山県のノートルダム清心女子大学でも教鞭をとった経験もある。