本学科教授・石田仁志先生の編著書『文化表象としての村上春樹 世界のハルキの読み方』出版

本学科教授・石田仁志先生の編著書『文化表象としての村上春樹 世界のハルキの読み方』出版
石田 仁志(編著)/アントナン・ベシュレール(編著)

世界的な人気作家であり、作品はもちろん発言や行動も注目される村上春樹。独特の時代感覚や視点から、死・暴力・恋愛、震災、アイデンティティーのありようなどを描き続けている。村上作品は、世界でどのように受容され、どう読まれているのか。

映像・映画との親和性、翻訳をめぐる問題系、作品が描く物語と現実との関係性――フランスやイギリス、アメリカ、台湾、日本の研究者が、それぞれの社会的・文化的な背景をもとに主要な村上作品の新たな可能性を照らし出す。

初期作品から最新作までを、時に内在的に、時に意外な視点から読み込み、村上春樹という文化をめぐる表象の多様性に迫る国際シンポジウムの成果。


目次
第1部 翻訳・比較文学から見る村上春樹
第2部 村上春樹における表象――現実・社会・物語
第3部 映像との親和性と乖離
第4部 文化コミュニケーションのなかの村上春樹

著者プロフィル
石田 仁志(イシダ ヒトシ)
東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科教授。専攻は日本近現代文学。共編著に『戦間期東アジアの日本語文学』(勉誠出版)、論文に「村上春樹『1Q84』における〈家族〉表象」(「文学論藻」第91号)、「ノスタルジーの表象」(「国際文化コミュニケーション研究」第1号)など。


アントナン・ベシュレール

フランス・ストラスブール大学日本学科准教授。専攻は日本現代文学。著書に『大江健三郎あるいは暴力の経済』(フランス語、ストラスブール大学出版会)、論文に「大江健三郎 アルカイック・ノスタルジーと暴力の系譜」(『大江健三郎全小説』第6巻、講談社)など。

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