佐藤 泰人ゼミ

担当:佐藤 泰人(さとう やすひと)准教授

 

ゼミの概要

私の卒論セミナーは、主にイギリス文学を卒論のテーマに選んだ学生が入ってきます。

私の専門分野は詩なので、18世紀以降のイギリスやアイルランドの詩人を選んだ卒論は、ほぼ私のゼミで指導しています。これまで、ウィリアム・ブレイク(1757-1827)、ウィリアム・ワーズワース(1770-1850)、ジョン・キーツ(1795-1821)、トマス・ハーディー(1840-1928)、W・B・イェイツ(1865-1939)、シルヴィア・プラース(1932-1963)、ウィルフレッド・オウェン(1893-1918)、シェイマス・ヒーニー(1939-2013)、キャロル・アン・ダフィー(1955-)といった詩人たちを扱ってきました。

もちろん、小説作品をテーマに選んだ人も私のゼミを履修しています。今から200年以上前に出版されたメアリー・シェリー作『フランケンシュタイン』(1818年)、ヴィクトリア朝世紀末の傑作であるH・G・ウェルズ作『タイム・マシーン』(1895年)やR・L・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』(1886年)、比較的新しいものではカズオ・イシグロの『私を離さないで』(2005年)などなど、幅広い作品群を卒論に選んだ学生の指導をしてきました。

また、アイルランド文学も私の専門領域に入るので、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』(1726年)、オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』(1890年)、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』(1897年)といった、アイルランド生まれの作家も扱ってきました。上述のイェイツやヒーニーもアイルランドを代表する詩人です。

この卒論ゼミでの主役は学生です。様々なテーマを持ち寄って集まった学生たちが、お互いに書いたものを読み合い、お互いに学びあう。論文の書き方を実践的に学びながら、多様なイギリス文学の世界に自分を開いていく時間を過ごします。

 

授業風景