トップ大学型奨学金

松永 真弥さん  (国際学部グローバル・イノベーション学科4年/ボストン大学留学中/2023年1月現在) 

第1回:出発前 

東洋大学海外留学促進奨学金「トップ大学」型奨学金を受給した松永さんに、留学に興味を持ったきっかけからトップ大学型奨学金受給までのお話を留学出発前にお聞きしました。 

留学に興味を持ったきっかけは? 

海外に興味を持つようになったのは、子どものころの体験が大きく関係しています。私は、幼稚園から小学校2年生までの約4年間、父の仕事の関係でスリランカのコロンボに家族で住んでいました。当時のスリランカは内戦中で、生活するだけで大変な事もたくさんありました。そんな中、私は現地のインターナショナルスクールに通いました。言葉が通じないながらも、様々な国籍のクラスメートができ、子どもながらに文化の違いに衝撃を受けたのを覚えています。友人の家に遊びに行ったときには、見たことのない料理や、家の装飾、服装など、私が慣れ親しんできたものとの違いに驚き、その違いを体験することに楽しさや面白さを感じ、異文化理解も深められたと思います。日本に帰国後も海外に対する興味はなくならず、中学生から「留学に行きたい」という気持ちが強くなってきました。高校生の時には短期留学にチャレンジし、大学は「留学が必須」となっている学部を基準に探し、東洋大学国際学部グローバルイノベーション学科に入学しました。 

ボストン大学を選んだ理由 

私は大学2年生の時に学部の交換留学でイギリスへの留学が決まっていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で留学がキャンセルとなりました。この事で、私は数カ月間、ショックで途方にくれていました。自分が中学生の時から思い描いてきた夢をつかんだと思ったら、それが実現できないことが分かったからです。でも、なんとなく東洋大学の協定校リストを見ていたところ、ふと「ボストン大学」という言葉を見つけました。そこから、インターネットでボストン大学を調べていくと、ボストンは歴史的な背景があり、多種多様な人種が住む、古き良き町であること、大学が多いカレッジタウンで、優秀な学生や研究者が多く集まっていること、その中でも、ボストン大学は世界大学ランキングで上位にランクインすることが徐々に分かってきて、その魅力にどんどん引き込まれていきました。

ボストン大学で学ぶ自分を想像し、そのような高いレベルに自分の身を置くことで、自分自身も成長できる機会になるのではないかという期待を抱き始めました。様々なソーシャルメディアでボストン大学を紹介する投稿やブログ、動画を見ました。そうしているうちに、「自分が行きたい場所はここだ!」と確信しました。ボストン大学は私がグローバルイノベーション学科で学んできたビジネス分野の知識を深められるだけでなく、また新たな分野に挑戦できる素晴らしい環境が整っていて、更に「ここで勉強したい!」と思うようになりました。

しかし、このタイミングで私の語学力は、ボストン大学の応募要件に届いていませんでした。ボストン大学に行きたいという強い思いから、なんとしてもスコアを取るんだという目標があり、何度も英語資格試験を受験し、とうとう応募要件の英語スコアに達することができました。

トップ大学型奨学金を受給するために努力したこと 

トップ大学型奨学金の存在を知ったのは、大学に入学してすぐに春学期でした。当然、当時はトップ大学に留学するなんて思ってもいませんでしたが、留学に出願するためには、①高いGPA(成績)、②高い語学スコア、の2つが重要だということは、1年生の時に認識していました。成績に関しては、1年次から全ての授業に無欠席で参加し、プレゼンテーションやディスカッションに意欲的に参加し、授業で出る課題を出し忘れることがないよう意識した結果、毎学期高い成績をキープすることが出来ました。

語学力に関しては、毎日インプット、アウトプットを意識して英語に触れること、機会があれば英語資格試験を繰り返し受けること、をやってきました。東洋大学の語学資格試験料補助制度を利用し、スコアが上がるまで何度も受験しました。トップ大学型奨学金に応募できる語学スコアがやっと取得できたのも、学内で受験する機会を提供していたTOEICテストでした。自分が得られるチャンスを逃さず、挑戦し続けた努力が実った結果だと思います。

奨学金を受給していなかったら、留学しなかった?

ボストン大学に行きたくて頑張ってきたので、もしトップ大学型奨学金を受給出来なかったとしても、留学には参加する予定でした。両親も私の将来を考え、サポートしてくれると言ってくれたのもあります。しかし、その場合は、両親の老後の資金に手を付けることになる予定だったので、大きな罪悪感を感じながらの留学になっていたと思います。今回、東洋大学で初めてのトップ大学型奨学金受給者として選ばれ、経済的負担を軽減できた安心感を感じていると共に、チャレンジできる喜びと責任を感じています。

トップ大学型奨学金をどのように役立てるつもりですか?

トップ大学型奨学金の受給額は300万円と非常に高額です。しかも給付型ということで、とても有難い奨学金です。経済的心配を大幅に減らし、学びたかった大学で、最先端の教育を受けるチャンスを与えてくれました。私はこの奨学金のほとんどをボストン大学の授業料の支払いに役立てます。他にも、教材費や寮費を少し補い、食費にも役立てます。私は、奨学金を受給したことにより、食事回数がしっかりあるミールプランを付けることができました。留学中は学業にいっそう集中するために、友人との交流など有意義な時間を過ごすために、食事の準備や回数がストレスにならないよう、環境を整えることを選びました。これはかなりプラスの効果を期待できると思います。経済的不安を大きく減らし、留学生活に、学業により一層集中することができる結果になりました。

今回の留学を将来的にどのように活かしたいですか?

私は今回の長期留学を通して、英語運用能力を高めるのはもちろん、自分の興味のある学問分野での知識を深めること、自立した人間になること、人脈作りの機会としても期待しています。私は将来、自分がリーダーとなって起業をしたいという夢があります。まだ漠然とした夢ではありますが、この1年間のボストン大学への留学で得られる知識・生活経験・人脈は、その夢の実現への大きな一歩となると考えています。私が受講予定のクラスは、主にビジネス分野で、マーケティング、広告やオペレーションマネジメント などです。授業内容が夢の実現への基盤になる上、優秀なクラスメートと共に授業内でグループワークしたり、一緒に生活することで、自分では思いつかないアイデアが思い付き、意見交換することで交流が深まり、将来頼れる存在となる可能性があります。ずっと経験したかった長期留学で、1人の人間として、グローバルリーダーの卵として、必ず成長して帰ってきたいと考えています。 

経済的な理由から留学を諦めている人にアドバイスをお願いします。

「留学」と聞くと、お金持ちしかできないものと思われがちですが、私は必ずしもそうではないと思います。 なぜかというと、東洋大学には海外留学のための奨学金が充実しているからです。私も実際、裕福な家庭の出身ではありませんが、留学したいと思った時から、奨学金を受給できる条件を満たすために努力し、調査もたくさんしてきました。もし学内の奨学金応募することが出来なかった場合に、民間企業や自治体がサポートする奨学金制度なども数多く存在することがわかりました。私は今回、トップ大学奨学金に合格し、留学の費用の半分以上をサポートしてもらえることになりましたが、日々の学業への取組はをしっかりやっている学生には、経済的なサポートや、留学するチャンスは大いにあると考えています。

留学は必ず人生の財産になります。皆さんがあらゆる可能性を自らの力で探し出し、自分の将来への道を切り開いていけるよう、心から応援しています! 

最後に出発前に気になっていることはありますか?

ボストン大学での授業のレベルは想像以上に高いと思うので、ついていけるか、正直不安です。また、実家暮らしで家族に甘えて暮らしているので、ホームシックにならないかも不安ですが、息抜きに観光をしたり生活を楽しんで乗り越えていきたいです。

第2回:留学中(1学期目終了後)

留学先での様子を動画にしてくれました!


3回:留学中(BUオリエンテーションに参加して)

留学当初、最初のボストン大学での新入生オリエンテーションの様子をまとめたものです。

アメリカの大学の新入生オリエンの様子が良く分かり、いよいよ始まるというワクワクが伝わってくるようです!

4回:留学中(Boston Career Forumに参加して)

留学中に海外での日本人向け就職フェアで有名な「ボストン キャリア フォーラム」に参加。 その一部始終をまとめてくれました。

ボスキャリ参加を検討している人は、参考にしてみてください!

5回:留学中(留学先大学での履修登録について)

ボストン大学での履修登録の方法、授業科目の閲覧方法、シラバスについて等、詳しく報告してくれています。

どの大学にも共通する部分がありますので、留学前の準備としてとても良い参考になると思います。