教育職員免許状

教職課程を学ぶにあたって-専修免許状の取得をめざす皆さんへ-

本学の学祖井上円了は哲学館の創設にあたり「諸学の基礎は哲学にあり」の理念の下、「先入観や偏見にとらわれず、物事の本質に迫る仕方で、論理的・体系的に深く考える人間」「社会の課題に自主的・主体的に取組み、よき人間関係を築いていける人間」の育成をめざした。

そして特に「教育家と宗教家」の養成に力を入れた。このように本学は創設以来、教員養成を重視し、この分野の伝統と実績を有する大学であり、多くの卒業生が教員として全国の学校で活躍している。

教員免許状を取得して教員になろうと志す学生にはまずこのことをしっかりと自覚してほしい。言うまでもなく、教員になるためには教員免許状の取得が必要である。

本学大学院の各研究科・専攻は、別に記載にあるとおり、専修免許状の所要資格を得るための課程として認定されている。専修免許状の取得は、修士の学位取得または本大学院の課程に1年以上在学し、30単位以上修得すること、および、一種免許状を基礎免許状とした上で、大学院で大学が独自に設定する科目などの単位を24単位以上修得する必要がある。

また、専修免許状を授与されて教員になる者に対しては、教員としてより高度な研究能力と実践的力量が求められる。各専攻での学修と並行して専修免許状の取得をめざす場合には、学修負担はより大きなものとなる。強い決意をもって専修免許状の取得に臨んでほしい。(東洋大学教職センター)

取得可能な免許状

生命科学研究科および食環境科学研究科において取得できる免許状および取得できる免許教科の種類は、次のとおりである。

▽高等学校教諭専修免許状(理科)
専修免許状取得に必要となる免許状(授与又は授与のための資格を得ている):高等学校教諭一種免許状(旧、高等学校教諭二級普通免許状)
基礎資格(取得条件):修士の学位取得 または 本学大学院の過程に1年以上在学し、30単位以上修得
取得に要する科目:履修方法にしたがい、当該教科に関する授業科目を24単位以上修得

中学校教諭専修免許状(理科)
専修免許状取得に必要となる免許状(授与又は授与のための資格を得ている):中学校教諭一種免許状(旧、中学校教諭級普通免許状)
基礎資格(取得条件):修士の学位取得 または 本学大学院の過程に1年以上在学し、30単位以上修得
取得に要する科目:履修方法にしたがい、当該教科に関する授業科目を24単位以上修得

また、食環境科学研究科は次の免許状も取得可能である。

栄養教諭専修免許状
専修免許状取得に必要となる免許状(授与又は授与のための資格を得ている):管理栄養士免許
基礎資格(取得条件):修士の学位取得 または 本学大学院の過程に1年以上在学し、30単位以上修得
取得に要する科目:履修方法にしたがい、当該教科に関する授業科目を24単位以上修得

※食環境科学研究科における専修免許は2024年度以降入学生のみ対象です。

免許状取得に関する科目

専修免許状取得に必要な科目については下記の通り(2024年度入学生対象)

専攻の履修方法にしたがい、当該教科に関する授業科目を24単位以上修得しなければならない。
※入学年度によって対象科目が異なるので、注意すること。

○生命科学研究科生命科学専攻:高等学校教諭専修免許状(理科)・中学校教諭専修免許状(理科)

微生物利用学特論、応用極限生命科学特論、環境分析化学特論、機能性高分子材料学特論、極限環境生命科学特論、極限環境微生物学特論、酵素工学特論、細胞機能学特論、極限生命分子生物学特論、植物生産生理学特論、植物代謝工学特論、植物生長制御特論、神経細胞機能学特論、生物機能調節化学特論、生命情報制御学特論、地球環境科学特論、動物細胞工学特論、脳神経科学特論、バイオナノフォトニクス特論、動物発生工学特論、環境細胞毒性学特論、科学コミュニケーション特論、科学コミュニケーション演習

○生命科学研究科生体医工学専攻:高等学校教諭専修免許状(理科)・中学校教諭専修免許状(理科)

運動科学特論、人間工学特論、生理学特論、生体防御学特論、ゲノム工学特論、組織工学特論、医療情報学特論、プラズマ物理学特論、医療機器安全学特論、医工学特論、計測科学特論、生体情報工学特論、ナノメディスン特論、医工材料力学特論、医薬化学特論、科学コミュニケーション特論、科学コミュニケーション演習

食環境科学研究科食環境科学専攻:高等学校教諭専修免許状(理科)・中学校教諭専修免許状(理科)

応用微生物学特論、食品分析化学特論、糖質機能科学特論Ⅰ、糖質機能科学特論Ⅱ、食環境科学教育特論Ⅰ、食環境科学教育特論Ⅱ、食品レオロジー学特論Ⅰ、食品レオロジー学特論Ⅱ、先端微生物学特論、調理科学特論、天然生理活性物質学特論、食品機能プレバイオティクス特論、食品たんぱく質特論、植物細胞工学特論、醸造学特論

○食環境科学研究科食環境科学専攻:栄養教諭専修免許状

公衆衛生学特論Ⅰ、公衆衛生学特論Ⅱ、公衆栄養学特論Ⅰ、公衆栄養学特論Ⅱ、給食マネジメント特論Ⅰ、給食マネジメント特論Ⅱ、栄養教育学特論Ⅰ、栄養教育学特論Ⅱ、応用栄養学特論Ⅰ、応用栄養学特論Ⅱ、食品調理加工学特論Ⅰ、食品調理加工学特論Ⅱ、医科栄養学特論、栄養と文化特論Ⅰ、栄養と文化特論Ⅱ、フードビジネス経済学特論、学習社会特論Ⅰ、学習社会特論Ⅱ

▽注意事項
①本表について、後日補足される科目がある場合、「補足」として追記する。

②2023 年度以前入学生については、当該入学年度の要覧で確認すること。

③教職に関する授業科目は、同一科目を複数回履修・修得することができる場合でも、初回に修得した単位のみ資格科目として認定される。

教職課程登録料について

本学では、通学課程の大学院生が教職課程の履修を希望する場合、教職課程登録料が必要となる。所定の期日までに指定された方法で納入すること。
再入学した学生のうち、在籍時に教職課程登録料を納入している場合は、再度の納入は必要ない。(※納入は大学院在学中1回(30,000円)でよい(次年度以降の納入は不要である)。


▽在籍生登録料
徴収対象:東洋大学教職課程の履修を希望する通学課程の学部生及び大学院生
徴収額:30,000円 ※納入は、大学院在学中 1 回(30,000 円)でよい(次年度以降の納入は不要である)。
有効期間:大学院生は、納入時から修了年度の 3 月31 日(秋学期修了生を含む。ただし。春学期修了生は 9 月 30 日)まで。

▽卒業生等登録料
徴収対象:東洋大学の卒業生及び大学院修了生(ただし、退学者及び除籍者を含む。)で、教職支援室の利用等(教職に関するセミナー等への参加を含む。)を希望する者
徴収額:5,000円 ※ただし、秋学期からの場合は当該年度のみ 2,500円とする。
有効期間:納入年度の3月31日まで。

免許状の申請

※川越・朝霞キャンパスについては、掲示等に注意し、不明な点は川越事務部教学課・朝霞事務課窓口に相談すること。

なお、個人で申請する際の申請先等は次のとおりである。

〈申請先〉住民登録をしている都道府県の教育委員会(通常は都道府県庁の教育職員免許状を発行する部署)

〈申請に必要な書類受付時期免許状発行日〉申請先によって異なるので、各自で問い合わせること。

(2017年度以降入学生適用)大学院生の学部開講科目の履修について

本学大学院の入学試験に合格した者で、学部開講科目(諸資格科目を含む)の履修を希望する場合は、所定の選考を経た上で、学部科目等履修生(科目履修生/諸資格履修生)として履修が認められる。

詳しくは「大学院生の学部開講科目の履修について」を参照すること。

教員採用試験

教育職員免許状を取得した者が教員になるためには、まずは教員採用試験に合格する必要がある。

出願期間・受験条件・試験日程・試験方法は、教育委員会・学校によって異なるので、教員採用試験の実施要綱の取り寄せと応募は各自で行うこと。

教員採用試験(第1次・第2次)に合格した場合は、必ず各キャンパス教職担当窓口に届け出ること。

教員採用試験対策として、本学では各キャンパスに教職支援室を開設し、様々な支援を行っているので、必要に応じて各自利用すること。

教職ガイドブックについて

教職ガイドブックは、教職課程における事務手続きや教員採用試験受験の為の基礎知識をまとめたものである。教職課程を学ぶ学生は熟読すること。 

※ガイドブックに掲載のスケジュールは学部生を対象としたものである。不明点については教職支援室、もしくは板倉事務課へ問い合わせること。

 

教職ガイドブック