TOP>道徳資料室>もっと内容項目>中学校 絵で分かる内容項目22>10.遵法精神、公徳心
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中学生の段階は、社会の一員として生きている自覚も深まり、法やきまりの意義を一層理解することができるようになる一方で、法やきまりは自分たちを縛るものとして反発したり、自分の権利ばかりを主張して自分の果たすべき義務をなおざりにしたりする傾向も見られる時期です。
そこで、指導に当たっては、法やきまりは自分や他者の生活と権利を守るためにあること、それらを遵守することの大切さについて気付かせるようにします。そのためには、自分と他者の権利を大切にし、義務を果たすことで、互いの自由な意志が尊重され、結果として規律ある安定した社会が実現することを理解させることが必要です。その上で、社会の秩序と規律を自ら高めていこうとする意欲を育て、日々の生活の中で実践できるよう指導することが求められます。
さらに、法やきまりを「尊重したいから守る」と自ら進んで捉えられることの根底には、「自分を裏切らない」という自尊心と、相手の心情を想像できる思いやりの心が関わっていることに生徒が気付くように指導の工夫をする必要があります。また、例えば法的に強制力のない義務を果たすことが理性的な人間としての生き方につながることを考えさせるなど、「私」を大切にする心と「公」を大切にする心の関係について考えを深められるように意識して指導することも大切です。
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