B第8回

多少のことではしんどいとは思わないタフさが身についた

岩谷 舟真 さん (22期生)

(東京大学人文社会系研究科)

こんにちは。22期(2010年卒)の岩谷舟真と申します。生徒会・模擬国連など何事にも積極的なマルチタレント、23期・橋本さんからちょっと重めのバトンを引き継ぎました。

私は今、東京大学の大学院(人文社会系研究科)で社会心理学の研究を行っています。特に、悪しき風習のような暗黙のルールがなかなか崩れないのは何故なのかということについて、実験やアンケートなどの手法で研究を行っています。

一括りにすることはできませんが、文系大学院生の生活は非常に自由度が高いものだと思います。今の私の場合、週に1度の研究ミーティング以外は何をしても自由です。論文を書かなくても、学会に行かなくても、誰にも怒られません。その代わり、サボって研究が進まなかった場合、それは自分の責任となります。ですので、一見自由な状況の中で、いかに自分を律して生活していくかが問われます。自分を律することに失敗すると、どこまででも堕落することができます。

自由だからこその厳しさがあるのが大学院生活とするならば、西大和学園での生活には不自由だからこその優しさがあったと思います。大量の課題・追試・補習など、割と制約の多い環境であったことは確かですが、つい楽な方向に流れてしまう自分を食い止めてくれる優しさがあったことも確かだと思います。さらに、ここでの不自由さは思わぬ形で役立っていて、多少のことではしんどいとは思わないタフさが身についた気がします。卒業してしばらくたった今でも、やることがない状態よりもやることが沢山ある状態の方が好きなのは、ひょっとすると母校の影響かもしれません…。

学業の話に終始してしまいました。次のバトンは、大学の研究室が同じだった21期の浄閑直也さんに託したいと思います。いつも笑顔で温厚な先輩です。最後まで読んでくださり有難うございました。

※プロフィール写真は、大学の先輩のSumiyo Ishizukiさんに撮影して頂きました

(2018.12.31)