(東京大学文科一類二年)
みなさま、こんにちは。第29期卒業生の知田直樹と申します。2つのバトンでのリレー形式での寄稿ということで、卒業生の中で最も若い29期からも始めさせていただきます。私は法学、特に法哲学を中心に大学では学んでいます。また一年生の時には、HCAP東京大学運営委員会(2017年度東大総長賞受賞)という1年生だけで東大生とハーバード生が10日間交流するプログラムを自由に企画することなどを通じて、ハーバード生やアジアトップ大学の学生と関係を深めるというサークルに所属していました。ここで寝食を共にした学生は国際学術オリンピックメダル受賞者、模擬国連世界最優秀賞受賞者、プロのバイオリニスト、スタートアップの社長など多様なバックグラウンドを持ち、かつそれぞれの分野で懸命に努力してきた人たちでした。彼らとともに過ごすなかで、自分の根幹にあるものについて深く悩みながらも深く考える機会となったことで、それを踏まえた中長期的なビジョンを考え続けていたように思います。こうした中で得られた”気づき”をしっかりと生かすことができたおかげで、二年生に進級した今は企業や自治体などの経営・政策のコンサルティングをする会社でインターンをしています。最近始めたばかりなのでまだまだ未熟ですが、少しずつ社会の仕組みを理解し始めているように感じます。こうした貴重な機会に出会った時、できる限り多くのものを得ようとする貪欲さというのは母校に根付く魂のように思います。いつの間にか自分にもこの精神がしっかりと根をはり、自分の根幹たる要素になっているように感じます。そして母校のもう一つの魂、特に29期で顕著であったのは行動力、これまた自分の行動に反映されているように感じます。震災復興の今を知るために福島第一原発へ、高度経済成長を体感するために上海へ、などなど積極的に行動するということが自分の中では当たり前のようになっているのだと思います。これから先も積極的な行動と貪欲さは自分の根幹にあり続けるのだなと思います。
次はザ・エリートの鑑として尊敬している私の1つ上の先輩で、28期の宮園先輩につなぎたいと思います。
(2018.11.29)