国際交流

 異文化理解のための充実した国際交流事業。3年間で、グローバルな視野を育みます。

 熊本市と友好関係を結んでいる中国の桂林市やドイツのハイデルベルク市との交流。さらに、姉妹都市の米国・サンアントニオ市 の高校との交換留学(R2より休止中)や、オーストラリアへの短期海外研修、台湾7大学との連携・進学、国内語学研修など、高校生活の中で海外の文化に触れる機会に恵まれてい ます。

国際交流体験記

令和3年度3年生

松尾心 (帯山中学校出身)

広島大学総合科学部国際共創学科に進学大学

 私は、必由館高校に在籍したこの三年間で、挑戦することの大切さを学びました。もちろん、初めてのことに挑 戦することは不安も伴いますし、大変かもしれません。でも、振り返ってみると、その一つ一つの挑戦や経験が自 分の武器になっていることを今実感しています。  2年生の時、念願だった熊本市派遣留学生としてサンアントニオ市への11カ月間の留学が内定していましたが、新型コロナウィ ルス感染症蔓延で中止となりました。その他予定されていた国際交流や異文化体験活動がなくなり、一時は目標を見失いそうにな ることもありましたが、先生方は、リーダーシップ研修や国際イノベーションフォーラム、大学のグローバル育成プログラム、台湾の 大学生との討論会等様々な国際交流や研修の機会を提供してくださいました。オンラインという限られた環境下ではありましたが、 米国留学に匹敵するような挑戦をしよう、今できる最大限の学びを続け将来につなげようという新たな目標を持つことができるよ うになりました。

 未来の教育のあり方やSociety 5.0について英語で学習したり、ディスカッションやプレゼンテーションを経験 したりしたことで、4技能の向上を実感することができました。また、高い志 を持った他校生や海外の大学生と出会えたことや、大学の先生方・専門機関 の方々のグローバルな知見に触れられたことで、将来の進路や大学で研究 したいことを具体的に考えることができるようになりました。大学入試はこ れらの経験や学びを生かし、総合型選抜を受験しました。英語で志望理由 書を書く際にも、この経験や学習を通して見えた疑問や課題を盛り込むこ とができましたし、30分間の個別英語面接の中でも、面接官の質問に、自 信を持って自分の考えを述べることができました。 必由館高校には校長先生を始めとして、多くの刺激を与えて下さる先生方 が沢山います。何があっても、常に生徒の事を考え、サポートしてくださいま す。そして、どうしたら私達の夢がかなうか、幸せになれるかを一緒に考えて くださっています。皆さんも必由館高校で、夢を叶える、または、夢を見つけ る為に挑戦してみませんか。 


令和2年度3年生

渡邊七海 (藤園中学校出身)

樹徳科技大学 視覺傳達設計系(ビジュアルコミュにェーションデザイン学科)進学

 テキサス州サンアントニオ市との交換留学を通じて、英語の習得以外にも自分自身が大きく成長できたと思います。2年生の夏休みに10ヶ月の予定で渡米しました。インカーネットワード高校といラ女子高に通いました。授業は国語(英語)以外にスペイン語など第二外国語の選択、他にはフイルムフォトなど日本では珍しい科目を履修しました。

 私たちのような英語を母国語としない生徒向けの授業もありますが、それらの授業は全て英語で行われます。分かってはいたのですが想像以上に大変でした。しかし、その大変さと同じくらいとても充実した日々を送ることができたのではないかと思います。ホストファミリーにも恵まれ、家族同様に接してくれました。ホストファミリーとはクリスマス休暇に隣の州であるルイジアナ州に行ったり、日曜礼拝に連れて行ってもらったりなどしました。一つ一つが今でも鮮明に思い出されます。

 充実した日々を過ごしている3月、新型コロナウイルスの影響で急遽帰らなければならなくなりました。あまりにもあっけない最後で名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、帰国直前、乗り換えの各空港それに帰国後を通じてこの出来事が世界規模で起こっていることを肌で感じました。約3ヶ月早い帰国となりましたが留学の貴重な体験も含めグローバルな視野がわずかではありますが身に付いたと思います。 決して楽しいだけの留学ではありませんが、自分が成長できるとてもいい機会だと思いま?みなさんもぜひ挑戦してみてください!


令和2年度3年生

小原美来 (藤園中学校出身)

樹徳科技大学 休閒與觀光管理系レジャー・観光管理学科)進学

 初めての長期留学を経験し、日本にいたらできなかったことや高校生という学生のうちにしかできない貴重な体験ができました。

 当初は緊張していたためクラスメートに声をかけることができませんでしたが中国やメキシコからの他の留学生たちと話すうちに英語を喋ることを恐れず、いつの間にか自信を持って英語を話すようになっていました。学校のカリキュラムの違い、部活動、イベント、私生活、食べ物、文化や宗教などたくさんの場面で日本とアメリカとの違いを感じました。私たちが留学したインカーネットワード高校はカトリックの高校なので宗教をとても身近に感じました。

 異なる文化背景を持つ2つのホストファミリーに出会いましたが、宗派の違いで教会によっては十字架にイエス様がかけられてない所もありました。他にもボランティアを学校で何時間するようにと義務付けられていたり、学校の集団宿泊の夜にはお祈りをしたり、宗教をとても大切にしているのが伝わりました。日本では他国のように自分の宗教を理解して信仰している人は少なく感じます。

 このようにたくさんの違いを経験することで知識が増え、視野も広がり、考え方も豊かになりました。今まで外国と言えば“アメリカ”だと思っていましたが、アメリカというのは多様な人種が何百年もの間共に暮らし、その中でたくさんの文化が作り出されてきた国です。州によって文化、人々、宗教なども全く異なります。

 外国に少しでも興味がある人はもちろん、いつもの日常に何か変化が欲しいという人は日本の外に出てみてはどうでしょうか?

 世界は鮮やかな多種多様な文化、人々、宗教などがあり私たちが知らないことでたくさん溢れています。「知る」ことを楽しむと私たちの人生はより豊かになるはずです。

オーストラリア海外研修の紹介

 希望者は約2週間の日程でオーストラリア海外研修に参加しています。(コロナ対応の為、R5は未定)

 この期間、ホームステイをしながら現地の学校に通い、午前は英語による語学研修、午後は日本語・ダンス等の授業に参加した り、折り紙や書道などの日本文化を伝えたりします。また、ブリスベンのクイーンズランド大学を見学するなど、内容の濃い研修 を行います。

 参加した生徒達は、「英語が聞き取れなかったり伝えられなかったりして苦しかった。」「英語をもっと勉強して、ホストファ ミリーに会いに行きたい。」等の感想を述べています。一人でも多くの生徒に、この研修を通してコミュニケーションツールとし ての英語の大切さを実感してもらいたいと考えています。