流域水文学
研究室
福島大学理工学群共生システム理工学類
福島大学理工学群共生システム理工学類
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流域水文学研究室は,一貫して流域内の雨の流出過程を明らかにすることを中心課題として研究・教育活動を展開してきました.特に,2022年度までは研究室独自の研究基盤を構築することを目的として,基礎的研究課題に取り組んできました.これは,研究室独自の研究基盤が無いままに応用研究のみに取り組んでいると,どうしてもその時々のトレンドを追いかけた底の浅い研究になりやすくなると考えたためです.そのような研究を続けていると世界をリードする様な研究は到底展開できないし,そうすると当然,研究費も獲得できなくなる上に,そのような研究に興味を持ってくれる学生も少なくなって学生も集まらないだろうと研究室を創設した当時の私は考えておりました.
2022年度に,研究者・教育者としてのキャリアも後半に入ったことに気づき,そろそろ私が教育を受けた工学系の応用研究にも手を広げたいと思うようになりました.基礎研究を中心に据えながらも応用研究にも着手したことで,結果的に研究室の研究テーマのバランスが良くなり,学生にも研究の意義が分かりやすくなったと思います.そのことが応用研究を希望する学生の研究テーマの選択においても役立つことになったと思います.
福島大学流域水文学(横尾)研究室は,2009年10月に活動を開始しました.その前身は,2004年9月に足利工業大学(現・足利大学)工学部都市環境工学科(当時)に設置した流域水文学(横尾)研究室です.足利工業大学では学士19名,福島大学では学士72名,修士15名,博士2名の合計89名,合計108名のOBOGを輩出しました.現在まで,OBOGは国土交通省・福島県庁・宮城県庁などの公務員,建設・環境・水道系のコンサルタント業をはじめとする全国の様々な業種に属する民間企業で活躍しています.
水文学は水の循環の真理に迫る理学です.その応用分野が土木工学の河川工学です.基礎研究でも応用研究でも,計算機を利用したモデリングと現地観測を研究の両輪として研究活動を展開しています.コンピュータのスキルを利用したり身に付けたりしたい人,河川において直接観測してその息遣いを読み解きたい人にはとても向いている研究室だと思います.
福島大学の学生として本研究室で卒業研究に取り組みたい場合,モデリング研究や現地観測研究を行った成果に関する英語での論文執筆や学会発表も積極的に行なっていますので,そのようなスキルを身に付けたい人にも向いております.
大学院の博士前期過程に在籍して本研究室で研究を行いたい人には,卒業研究とは異なる研究手法に取り組んで欲しいと考えております.これは,モデリングのみの研究,観測のみの研究も卒業研究としては成立しますが,学術研究としてはどうしても脆くなるためです.モデリング研究の軸と観測研究の軸の合わせた2軸を経験することで,研究に広がり,強さ,面白さ,可能性を体験していただけるものと思います.