基本の文法理解は必須です。文法学習についてはこちらを。
英語力をスコアに還元するには、仕掛けてくるトラップに引っかからないような特殊なスキルが必要です。
実際はすごく基本的テストです。英語で仕事をしていると、ごくごく基本的なビジネスの会話やレターなど、初心者向けの内容ばかりが並んでいます。量が多いのがたいへん。
しかし、英語で仕事をしたことがない人には、日本人であれ、アメリカ人の学生であれ、難しいと思います。語学の問題ではなく、知らないジャンルについては、会話も文章も何を言っているのか推測ができないからです。
逆に言うと、TOEICの勉強をすることで、海外のビジネス文化を知ることができます。どんな時に、どんな内容の電話があるのか、メモを取るのか、請求書が来るのか、転職の時のレターなど、新しく学ぶこともたくさんあります。
スコアアップすることだけを目標にすると、心が折れてしまいやすいです。アメリカの商習慣を学び、外資系に勤務する練習だと思って、会話の練習をしたり、留守電を聞き取ったり、ビジネス文書を読んでみるようにしましょう。
ビジネスの基礎、初歩、ですが、基礎があれば、外資系に勤務した時もそれを土台に伸びていくことができます。
また、日本の文化との違いを知っていれば、海外とのやり取りもスムースになります。TOEICでは、そういったことも学んでいってほしいと思います。
まず、TOEICとはどんな問題なのか、ミニテストを受けてみましょう。
ネットで無料でTOEIC模擬試験が受けられます
有名な英語学習サイト、アルクが提供しているミニ模試
こちらはメール登録後に、30分のTOEICのミニテストが2回無料で受けられます。
TOEICの時間配分と攻略について、解説します。←重要!
スピーカーから「シールを破ってテストを開始してください」という合図と共に、TOEIC問題冊子のシールを破ります。
TOEICのPart1のDirectionの時間が1分30秒程度あるので、その時間を利用して、すぐさまにPart1と3の先読みを始めます。Part 1は、写真が6枚だけですので、慣れてきたらPart3を先に読んでもよいかもしれません。
ナレーターからの No.1 Look at the picture・・・・
と聞こえるタイミングで、今一度、No.1の写真を確認します。
Directionの時間を使ってPart3を先読みします。
Now Let us begin with question・・・・
でPart2の頭に切り替えます。慣れが必要です。この30秒をぼーっとしているのももったいなさ過ぎます。
13:06〜13:15 Part2 No.7〜No.31
最初に出てくる「疑問詞」を聞き取れれば、簡単に回答できる問題が多くあります。しかし、日本人の頭は、文頭の疑問詞を聞き取るようにはできていません。Part2用のリスニング練習問題などで、疑問詞を聞き取る練習をしましょう。かなりすぐに点数が上がります。
Direction時間30秒で、図の確認。また、人の名前や会社名などの固有名詞があったら簡単に頭の中で音を推測してみます。
知らない固有名詞がListeningで出てくると理解力が急に落ちます。普段から固有名詞は、発音を何度も音読しておくこと!特に公式問題集(必ず最新のものを使うこと)は、リスニングもリーディングも音読を心がけてください。
Part 3は、問題文、回答を全て読んで「病院でのリスケジュールの話」だろうか「コンサートに行く方法の相談」なのか予測します。先読みして、会話内容を予測してから問題文を聞くと理解力が全然違います。
普通の英会話というのは、背景、状況、話す相手を全部知ったうえで会話をしています。さらに、面と向かって話すときは、表情、声の抑揚など、言語以外の知識が多く、ヒントがたくさんあるのです。日本語で、「空気を読む、読めない」とありますが、この「空気」の部分の情報が、リスニングテストではほとんどないのです。
Part 1では、写真からそういった情報をつかみます。しかし新形式になってから、人をだますような細かい部分を対象にすることも多いので、しっかりと情報を読むことが大切です。
Part3とPart 4では、問題文と選択肢に、非常に情報が多く、状況を推測しておくことが可能です。
先読みが間に合わなかったら、1~2問捨てて(適当に塗りつぶして)、次の問題の先読みをします。
慣れていない受講者のほとんどが、ナレーションに追いつかれてしまうと、焦ってしまい、必死でナレーションを聞こうとしてしまい、全滅になりがちですが、1問おきに正しい回答ができれば、500点です。半分取れれば十分という気持ちで、いきましょう。
先読みは必須です。設問に固有名詞があれば、それがどんな音なのか暗唱。そして、どんな内容が来るのかを予想します。先読みにはある程度の時間が必要なので、無駄な時間は絶対に使わないように、わからなかった問題はすぐに諦めて次の問題に集中します。
Part3は大体以下のように進みます。
No.32~No.34 Conversation 30秒程度
No.32 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
No.33 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
No.34 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
図、問題、選択肢を先読みします。
Direction時間は30秒ほど。Part3のときと一緒です。
図解は日本人が得意とするところ。10秒程度を使って新形式になってから追加された図を最初に確認してスコアアップを狙います。20秒でPart4 No.71~No.73の先読みをします。秒数はあくまでも目安に。
Part3と同じ
No.71~No.73 トーク 30秒程度
No.71 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
No.72 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
No.73 ナレーターによる設問読み上げ 12秒~13秒
13:56〜14:05 Part6 No.131〜No.146 16問
Listeningの終了を告げる、This is the end of listening test・・・を全部聞くのを待つ必要はありません。Listeningを全部塗り終わったら、もうReading を開いて読み始めます。そうすると13:46 には、先んじてReadingを開始できます。これも、慣れないと、ぼーっと待ってしまう人が多いです。オンライン模試や公式問題集などを使って慣れておきましょう。
スコアが上がらない人は、まじめに解いている人が多いです。リーディングは1問ずつまじめに解くと、Part7(長文読解)で全然時間がなくなります。TOEICは850点以上の英語力がないと最後まで解けない。受講生の2%ぐらいしかできていません。就活に有利な600点ぐらいを目指すなら、全部解かずに、正答数を上げることを意識。パートごとに目安の時間を定め、本番中は常に時計を気にしながら解答を進める。これは慣れるしかありません。
各パートを制限時間内に終えるには、難しいなとか時間がかかりそうだなと思ったら潔く諦めること!次の設問に進む。後ろの方に簡単な問題があることもよくある。
TOEIC Part5は短文穴埋め問題、TOEIC Part6は長文穴埋め問題ですが、両方とも、文法問題です。文法のコツを知っていると、意味が分からなくても解ける問題があります。
例 Mr. xxxxx xxxxly ( ) xxxxxxxx xxxxxxxxxx yesterday.
( )は動詞で、過去形とわかるので 過去形を選ぶ
このパターンは、「動詞の形」で読まずに解く3秒問題です。
ほかにも
A rapidly B rapid C rapidness D rapidity のように品詞の区別で解くものも3秒問題の一つです。
文法の知識だけで、語彙力を無理にあげなくても応用がきき、スコアアップに欠かせないスキルで、Part 5とPart 6両方で使えます。
文法問題 Part5攻略の問題集などを探して練習しましょう。
目安は、1問に対して3~20秒。平均30秒です。攻略法をよく練習して、パッと見て解ける問題は数秒で解き、意味をじっくり理解する問題に30~50秒かけるように調整します。わからない問題は、Part 7の後に解くようにします。(時間がない時の為に、消しゴムで消せる程度の濃さで、適当に塗りつぶしておく)
Part7は、とにかく長文を速読していく必要があり、日本の受験英語に慣れた人にはつらいと思います。1問1分が目標。時間がかかってもわからないようなら諦めることもあります。
最初は簡単な問題がありますので、しっかりとスコアを取る。
難しいと思ったら飛ばして、後で時間が余ったら考えます。
解き方:問題文を速読(大文字、数字、段落の1行目のみ)し、その後に設問を読んで、解答を探しに行きます。長文を味わう暇は全くないです。ゆっくり日本語に訳す暇もないです。設問の解答だけを拾いに行きます。
後半のNo.171〜No.175あたりは、難しいです。とばして、トリプルを解いてから、またはPart 5で残した問題を解いて、時間が余ったら解く方がよいです。
ダブル:設問によっては、一つだけ読んで解答できる問題もあります。
まず、パッセージは二つとも速読します。設問を読んで解答を拾いに行く際に、一つだけ読めば行けそうなものはさっと回答します。2つのパッセージの関連をよく考えないと解けないような、時間がかかりる設問はパスします。
トリプル:大変そうで、意外と、それぞれが短いので、意外と楽です。
ダブルを飛ばして、トリプルの最初の問題にかかったほうが、スコアにつながります。こちらも、3つとも速読をして、設問を読み、答えを拾いに行きます。全部を関連させながら読まないと解答できない問題はないです。
最後の2分で、塗りつぶしてないマスを適当に塗りつぶします!
ちなみに問題用紙に答えを書いておいて、後からマスを塗りつぶすのは、絶対にダメ。一つでもずれたら、0点です。問題用紙に書き込みをすることも禁止なので、すぐにマスを塗りつぶすように練習しましょう。
1度、音声ファイルを使って、時間制限通りに受験し、スコアを記録します。
これで終わってしまっては、だめです。
できた問題も、できなかった問題も、1問1問、日本語の訳と解説を理解できるまで読みます。訳の内容や、解説、単語の知識など、分からない部分を辞書やネットで調べて、徹底的に理解します。なぜ、会話でそのようなやり取りをしているのか、長文の意味が細かくわかっているか、文化背景、商習慣の違いなどもポイントです。
Partごとに、再挑戦し、答え合わせをします。
再び、できた問題も、できなかった問題も、
しっかりと解説を読み、
英文を何度も音読し、単語帳を作って単語、表現を暗記します。
ある程度、理解できたら、そのPartをもう一度受けてみます。500点目標なら、50%以上できるようになるまで、繰り返します。
もう一度、全パートを通して、模擬試験的に試します。
目安として、1冊の公式問題集を、8~10回は繰返し受けるようにしましょう。
こちらもチェック
おすすめは、ロバート・ヒルキ「TOEICテスト直前の技術」(アルク)です。
これ1冊で、攻略法はだいたいカバーできます。
まじめに1問ずつ解いても、TOEICのスコアは取れません。攻略法はしっかりと身につけるまで練習しましょう。慣れが必要です。
英語の長文にビビらない!
英文和訳で受験英語を乗り切った人は、シフトチェンジが必要です。
英文を英文のみで速読するには、1)音読を繰り返し、スラスラと英語が読めるようにする 2)英語の文字であっても、目が早く動くように練習する(目の運動も有効) 3)単語を知っていると、速読には効果的です。一瞬で意味が分かるからです。しかし、単語帳で、日本語-英語と対比させて覚えてしまうと、スローダウンしてしまいます。英語の意味は、英文の中で理解できるよう、英英辞典を使いましょう。
4)未知語の推測 知らない単語を、訳さずに、適当に推測しておく、という力が必要です。言語を理解するには、一つひとつの単語ではなく、ひと塊(チャンク)を、全体的に把握する力を使っており、知らない単語が出てきても、会話は成り立つようにできています。これは母語の場合です。日本で学んだ外国語は、そういう訓練をさせてもらっていないので、できない人が多いのです。
最初は、「もっといい加減に読む」「単語がわからなくても気にしない」「知っている単語だけ拾って適当に憶測する」という いい加減な速読から始めてみてください。
知らない単語が30個あったら、30回読む、訳さずに、読む、
最初は大変ですが、慣れてくると、英語の長文があっても、びびらなくなります。
有名な英語学習サイト、アルクが提供しているミニ模試
こちらはメール登録後に、30分のTOEICのミニテストが2回無料で受けられます。
単語のテストのみです。470点~950点まで目標スコア別に25問の単語穴埋め問題からなるテストです。
30分のミニテストです。登録せずにトライアルが可能。