2017年の会 趣旨

「除草剤」は雑草防除技術の中心であり,日本においては数多くの水稲用除草剤が開発されています。

その基礎を学ぶことは,現場で適切な雑草防除手段を選ぶ上でも,これからの雑草防除技術を考える上でも非常に重要なことだと思います。

しかし,製品や有効成分が数多く存在し,その作用機作やケミカルクラスなどの分類の仕方も多様であるため,体系的に学びにくいという話をしばしば耳にします。また水稲用除草剤においては混合剤も多く,種類と効果の関係性が掴みにくいという背景もあるかもしれません。

今年の若手の会では,「国内水稲用除草剤」を題材として,「除草剤を創る現場」におられる宮本さんと,「除草剤が使われる現場」におられる三浦さんのお二方より,それぞれの視点から,除草剤の種類や特性,また使い方についてご講演いただきます。

経験に裏打ちされたお話から,いかに除草剤を学び,現場の課題に取り組んでいくかにつき,参加者の皆さんと考えてみたいと思います。

所属,立場は違えども,雑草や除草剤に関わり,雑草防除技術の未来を考える若手の皆様が,横のつながりをつくるきっかけになれば幸いです。

これから除草剤のことを学びたいという方も,雑草防除の未来についてあらためて考えたい中堅・ベテランの方も,是非会場に足を運んでいただければと思います。