1991年7月23日に開催されたつくば市母親大会の障害児分科会には多くの方が参加し、子どもたちの現在と未来を考える様々な角度からの議論と提案がされました。出された結論の一つは、あまりにも多い問題を解決するためには、継続的な話し合いの場が必要だということでした。その後、母親大会障害児分科会を継続的に開催する趣旨で「つくば障害児の発達を考える会」が発足し、毎月セミナーや定例学習会が続けられてきました。
つくば市に限らず広域の会員が参加して活動しております。
最終的に多くの会と人の努力でつくば市支援学校が発足しました。 ブログはこちら。
定例研究会では、つ<ぱ市に養護学校を(セミナー)、タウン症児の発達と幸せ(セミナー)、つ<ぱ市の療育ネットワーク、通級学級、重複学級増設、就学を考える、社会自立のために、ダウン症児の療育、自閉症・字習障害児の問題、子どもの人権、アートセラピー、障害児の者の芸術活動など様々なテーマについて講師をおよぴして皆で学んでまいりました。
それをもとに、「障害児の発達により良い環境を求める要望書」などをつくば市に提出いたしました。
また、つくば市における「地域福祉推進計画」、つくば市が計画の策定を依頼(外注)した「㈱地域計画連合会」から依頼されて、療育環境の整備についての具体的な助言をいたしました。当会からの提案内容はほぼ計画書に反映されました。
「市民交流センター建設」についてもとしての考えに福祉や生活関係の意見を持つ市民の考えをとりまとめる中心となり、市の委員として「基本設計検討委員会に」意見を出しています。最終的に福祉の中心的な機能を持たせる施設をという私どもの企画は採用されませんでしたが、高層の中に含まれていたカフェ「ベルガ」が設置されて現在まで営業されています。福祉団体の会合やイベントなども開かれています。
その時の意見書にまとめられた、市民交流センターに障害者の働ける場をというこれらの活動については、会報「つくば障害児の発達を考える」掲載し、広く情報の普及に努めてきています。地域の問題は地域の人達が考え実行していかなければ解決していきません。現在の中心課題は「地域療育と医療ネットワークの推進」です。私たちの活動が、問題の掘り起こしと解決への道筋へのきっかけとなればとおもいます。
本会のメンバーには、障害児の親、擁護学校や障害児通園施設の先生、保育園の保母、医師、保健婦、看護婦、作業療法士、理学療法士など障害児の発達を保障するための専門家にくわえて、福祉のまちづくりや障害児の問題に関心や理解の深い地域の人々が多数参加しています。
本会の機関誌「SSKAつくば障害児の発達を考える」はISSN国際登録番号を持ち、国会図書館にもおさめられている、第三種郵便認可の障害児団体の雑誌です。県内の話題から海外情報まで広く取り上げてきております。定例会やセミナーの記録は本誌に収録されております。
*2015年6月現在、新刊の発行は停止しておりますが、オンラインマガジンの発行を準備中です。