2 LT-R6 仮説明書(表示編)

(最新の情報はDownloadページにあるChangelog.txt、及びPDF版マニュアル(試作版)を参照ください。)

LT-R6 の最新版はバージョン0.21(2016/4/10)です。

1.フレーム(画面)の構成

LT-R6はが立上がると、次のようなフレーム(画面)が表示されます。

フレームは5つのメニュー、上方のタブで切り替わる6つのウィンドウ(窓)、及び上部のタイトルバー、下部に表示されるCI-Vのステータスバーで構成されます。

このフレーム内に.icfファイルをドロップすることで、そのファイルを読み込むことが出来ます。そのとき、すでに編集中のデータがある場合は、ポップアップが立上がり、データを書き出すかどうか照会します。

2.メニュー

LT-R6にはタイトルバーの下に次のように5つのメインメニューがあります。タイトルバーの角括弧の中には編集中のファイル名が表示されます。また、その右に*が表示されている場合は編集中のデータが保存されていない事を表します。

以下、順次メニューの内容を説明します。

(1)ファイル(File)メニュー

お決まりのメニューです。

ファイルを読み込み専用で開くと上書き保存が出来なくなります。これは誤ってCtrl-Sで上書きしてしまうのを防ぐ為です。読み込み専用でファイルを開いた場合は、タイトルのファイル名の横に「r/o」と表示します。

ファイルとの照合では、指定したファイルの内容と編集中の内容とを比較します。比較した結果は情報タブに表示されます。

(2)編集(Edit)メニュー

お決まりのメニューですが、グレイ文字の部分は開発中です。

(3)表示(Disp)メニュー

パッシブモニター周波数の表示/更新/消去、周波数順のメモリチャネル・バンクチャネル一覧表示、及びオートライトメモリーチャネルを周波数順にソートするかどうかを指定できます。

モニター表示・記録機能をONにすると、パッシブモニターした(IC-R6がつぶやいた)周波数を記録します。記録は編集中のメモリー内容とは別に保持されるので、New、Open、ダウンロード等で編集中の内容が変更になっても消去されません。モニターの記録を消去したければ、「記録の消去」を行って下さい。

記録した周波数は「記録の要約」で情報タブに次のように回数とともに表示されます。この場合、編集中のデータに一致するものがあれば、そのチャネル番号と名称を併せて表示します。

パッシブモニターした周波数は編集中の画面で次のように黄色のバックグラウンドで表示(Highlighting)するので、どのチャネルが使われているか判ります。 表示の更新は、使っているJAVAライブラリー(Swing)の関係でリアルタイムにはならない事もあるので、最新の情報に更新したい場合は適宜Refreshしてください。また、メモリーチャネル/バンクチャネルを編集した場合も、検索用の内部テーブルを更新するためにRefreshしてください。

周波数順のメモリーチャネル一覧は、結果が情報タブに次のように表示されます。すなわち周波数の後にメモリー番号、バンクチャネル、メモリーネームの組が登録されているだけ表示されます。

周波数順のバンクチャネル一覧は、結果が情報タブに次のように表示されます。すなわち周波数の後にバンクチャネル、メモリーネームの組が登録されているだけ表示されます。

ファンクションキーの設定画面は次のようになっており、周波数を直接編集できます(受信モードは変更できません)。また、現在の所undoやD&Dには対応していません。保存機能もありません。これらは今後の課題と考えています。

(4)CI-V&R6メニュー

CI-VとIC-R6のモニターを制御します。

「CI-Vを起動」メニューでモニターをONにすると、最初は次のようなポート選択画面が表示されますので、CI-Vで使うポートを指定して下さい。モニターがスタートします(ポートはコマンドラインオプションで予め指定することもでき、その場合はこの選択画面は表示されません)。

メニューではパッシブモニターとアクティブモニターが選択できます。

アクティブモニターをONにすると、IC-R6が接続されていると、下のステータスバーに次のようにポート、受信周波数、受信モード、Sメータ値がほぼリアルタイムに表示されます(IC-R6との間の通信が正常に行われている場合)。

パッシブモニターの場合は次のような表示になります。

即ち、周波数と同時に該当するメモリーチャネルの番号とメモリーネームを併せて表示します(編集中のデータがある場合)。ただし、メモリーチャネルの番号とメモリーネームはモニターをスタートした時点のものです。最新の情報に更新するにはDISP⇒Refreshを行ってください。

なお、データが更新されないまま10秒ほど経過すると色が薄くなります。

F1・・F12サブメニューは次のようになっており、F1~F12キを押すのと同じ効果があります。ただしF10はJAVAで横取りされているため、このサブメニューでしか選べません。

PC<<R6メニューでIC-R6のメモリーをダウンロードし、編集機能に渡すことができます。ダウンロード中は、進行状況を次のように表示します。

ダウンロードが正常に終了し、編集機能にデータが渡されると同時にモニター機能に戻ります。

高速モードではエラーとなる場合は、通常のスピード(High Speed CI-Vのチェックマークを外す)を選択して下さい。通常のスピードではダウンロードに1分20秒程度かかります。

なお、エラーとなった場合は一旦ダウンロードをOFFにし、再度挑戦してして下さい。

PC<???>R6メニューはIC-R6のメモリーをダウンロードし、編集中の内容と比較します。ダウンロード中は進捗が次のように表示されます。

照合の結果検出された相違はCI-V&IC-R6タブにテキスト形式で表示します。編集中の内容は変更されません。

アップロードの場合は、先ず次のダイアログで確認します。

進捗状況は次のようにステータスバーに表示します。

アップロードが正常に終了した場合は、次のメッセージを表示し、電源のOFF-ONを促します。

(なお、アップロード機能は転送失敗時のメモリーのクリアーを避けるためDisableの状態で公開しています。この機能を使いたい場合は作者に照会ください)

(5)その他(Help)メニュー

VerboseMessagesをONにするとメッセージを多く表示するようになります(-Verboseオプションと同じ動作です)。(エキスパートモードは、動作が整理されていないため削除しました。)

表示するメッセージは例えば次のようなものです(この例ではCI-VでCollision(衝突)を検出した事を表しています。表示するメッセージは今後整理していきます)。

3.ウィンドウ(窓)

(1)バンクチャネル編集

この窓ではバンクチャネルの編集機能を提供します。即ちメモリーチャネルからバンクチャネルのマッピングを編集することが出来ます。左右2つの表が表示されていますが、左がバンクチャネル、右がメモリーチャネルを表し、それぞれ簡略に(一部の列を)表示しています。編集対象は、左のバンクチャネルで、右のメモリーチャネルはバンクチャネルにドロップするためのソース(元)として表示しています。

バンクチャネル表は、左側のタブで表示するバンクを切り替えることが出来ます。また表の下にあるラジオボタンで上書きモードと挿入・繰上モードを切り替えることが出来ます。繰上モードでは、選択したバンクチャネルを消去(DEL)したとき、それ以下のチャネルが繰り上がります。

メモリーチャネル表は左側のタブで100チャネル毎に表示を切り替えられるほか、ALLのタブを選ぶと全1300チャネルを纏めて表示します。表の下にあるラジオボタンでは表示フィルタを選べます。フィルタは、バンクにマップされていない(Free)、バンクにマップ済み(Used)、周波数が設定されている(Valid)、全1300チャネル(All)から選べます。なお、バンクにマップされていないチャネルは青文字で表示しています。

バンクチャネルおよびメモリーチャネルは行単位のDragとDropが出来ます。

(2)バンクチャネル表示

バンクチャネルの一覧です。左のタブでバンクを切り替えます。バンクに名前を付けるとタブはバンク名表示になります。

この画面は表示のみで編集は出来ません(行単位のDragは可能)。

なお、バンクチャネルは仮想的なチャネルで、0~1299のメモリーチャネルの何れかにバンク名のタグを付けたものを、バンク名で並べて表示させているだけです。従って、1つのメモリーチャネルを複数のバンクチャネルにマッピングすることができません。またメモリーチャネルと対応しない独立した

バンクチャネルを作ることもできません。バンクにマッピングされたメモリーチャネルを消せば、対応するバンクチャネルも同時に消えてしまいます。

(3)メモリーチャネル編集

メモリーチャネルの編集画面です。左のタブで100チャネル毎に分けて表示しますが、ALLを選ぶと全1300チャネルを1つの表で表示します。バンクチャネルにマッピングされていないメモリーは青文字、マッピングされているのものは黒文字で表示しています。

この画面は、バンクチャネル(Bnk#)以外の列の編集及び行単位のDrag&Dropが可能です。

行を選んでDELキーを押すか、または 周波数欄に0を入力すると、そのチャネルは消去されます。もしそのチャネルがバンクにマッピングされている場合は、同時にそのバンクチャネルも消去されるので注意して下さい。

例えば、メモリーチャネル1がバンクA01にマッピングされているとき、メモリーチャネル1を消去しようとすると次のような確認を要求されます。

複数のチャネルを選択し、DELを押すことで、纏めて消去することも可能です。

(4)プログラムスキャン設定

プログラムスキャン、プログラムスキャンリンク、プログラムスキャンリンク名の設定を行います。低い方の周波数(LowF)に0を入力すると、その行の設定は消去されます。

PL0~PL9はプログラムスキャンリンクを表します。下段でPL0~PL9にそれぞれ名前(プログラムスキャンリンク名)を設定することができます。

この画面のテーブルは編集及びDragが可能です。

(5)オートライトメモリーチャネル表示

オートライトメモリーチャネルの表示を行います。周波数順のソートして表示、又は従来の順番の表示が切り替え可能です。

この画面は表示のみで編集は出来ません(Dragは可能)。

(6)共通設定項目

各種設定項目、バンク名称、バンクリンクスキャン、コメントの設定が可能です。

各設定値のうちデフォルト(初期値)には*印を付けています。

スキャンの設定は わかりにくいので、操作編(10)のIC-R6のスキャン機能について、を参考にしてください。

(7)無効周波数表示

IC-R6には改造しないと受信できない周波数帯があります(仮に無効周波数と呼びます)。メモリーチャネルやバンクチャネルでこの無効周波数を指定した場合は、LT-R6はその周波数を赤色で表示します。なお、LT-R6は無効周波数を赤色表示するだけで、それ以上の機能はありません。一方無改造のIC-R6は、無効周波数を含むデータをアップロードしようとするとエラーとするようです。

同様に、TS(チューニングステップ)欄でも、設定不可の値を選択した場合は赤で表示します。