LT-R6 (Editor, Monitor, and Controller for the ICOM IC-R6 Wideband Radio Scanner)
エアーバンドに興味を持ち、1年ほど前にICOMのIC-R6を購入しました。併せて、メモリーデータを編集するためのクローニングプログラム(CS-R6)も購入したのですが、使い勝手に違和感があり納得できません。
そこで、CS-R6が保存するメモリーデータファイル(.icfファイル)を編集するプログラム作りに挑戦しました。プログラムの名前は、安直に「ICF-Editor」としていました。
その後、思いついた機能を追加していった結果、CI-Vインターフェースを通じたIC-R6と直接通信、IC-R6をモニターし制御する機能等も組み込み、もはやエディタの範疇を越える仕様となったため、公開後6ヶ月を期に名前をLT-R6 (Light Tool for the IC-R6)に変更しました。
その後MacやLinuxにも対応しています。
なお、LT-R6は手持ちのネットブック(ATOM N280, 1.66GHz)でも負荷1~3%程度(アクティブモニター実施時)で軽く動きます。
まだまだ進化中ですが、ぜひ一度お試し下さい。
(最新の情報はDownloadページにあるChangelog.txt、及びPDF版マニュアル(試作版)を参照ください。)
LT-R6 の最新版はバージョン0.23(2019/1/4)です。
(English Mode)
(Japanese Mode)
IC-R6は少ないスイッチ類に機能が押し込められ操作が結構面倒なので、22あるバンク毎に目的を決め、それに見合った周波数を登録しておいて、必要に応じてバンクをスキャンさせるのが主な使い方だと思います。 そんな使い方に見合った、バンクチャネルの編集作業が簡単に出来るプログラムを作る事を目標としました。
一方IC-R6のメモリーーの構造を調べてみると、メモリーチャネルが基本構造であり、バンクチャネルという構造はありません。バンクチャネルとは何かを一言で言うと、メモリーチャネルに別名のタグ(名札)を付けたもので、それをタグの順にソートして見せたものがバンクチャネルな訳です(取扱説明書28ページの図がこのカラクリを表します)。 従ってバンクチャネルの編集は、それに対応するメモリーチャネルを編集する作業になり、そして、編集の結果を再びバンクチャネル順にソートして見せる事になるわけです。
私の当初のソフト作成方針は「エアバンド用のバンク編集が出来ること」だったのですが、欲が出てきて他アプリとのDrag & Dropなど一通りの機能を入れました。 また IC-R6 との通信機能も実装し、Sメータの表示も実現しました。 そのほかメモリーデータの照合機能など自分の欲しい機能を思いつくままに実装しています。
時間的余裕が少なくバグ取りを十分行う余裕がありませんし、私の使い方はエアバンドに限られているので、IC-R6を使いこなすという意味では機能的に不十分な所もあるかもしれませんが、とりあえず使える所まで来ていますので説明書を書きつつ公開させて頂きます(機能に説明書が追いついていない所がありますがご容赦下さい)。
なお、メニューやメッセージは、いちいちキーボードを日本語に切り替えるのが煩雑で、誤って全角文字を入力してエラーで思考がが中断されるのがいやなので英語で開発しました。が、少しずつ日本語化しているところです。
個人でのデバッグには限界があるので質問やバグレポートは大歓迎です。下のコメント欄か、LT-R6のHELP->Aboutに記載のメールアドレスまでお送り下さい。