DNAの塩基配列やタンパク質のアミノ酸配列を比較することで
系統関係を復元できる理由を理解できるカードゲーム教材です。
ある集団が3つの集団へと分かれる過程において、
それぞれの集団の個体のあるタンパク質にアミノ酸配列に中立な変異が蓄積していく様子を体験的に理解できます。
●期待される教育効果
・集団が分岐してからの時間が長くなると、集団間のあるタンパク質のアミノ酸配列の違いが大きくなることを理解できる
・DNAの塩基配列が突然変異より変化してもアミノ酸配列は変化しない場合も多いことを理解できる
・比較する配列が短いと二重置換によりその違いは系統関係を反映しなくなる場合があることが理解できる
※実施の際は、アミノ酸の略式表記が載っているコドン表、ルーレットが必要です。
私は以下のwikipediaのサイトにあるコドン表を利用しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%89%E3%83%B3
アミノ酸の略式表記に慣れておくと、MEGAを使った分子系統樹実習も実施しやすいです。
ルーレットは添付の型紙を利用して自作していただく必要があります。
オリガミバード用のルーレットがあれば、そちらを利用することができ便利です(※ルーレットに添付の型紙を一時的に張り付けてください)。
http://ec.yagami-inc.co.jp/shop/o/o6165100-R01
関連論文
山野井貴浩(2014)分子進化:種間変異が生じるしくみを中立説から理解するための実習教材.
理科教育学研究,55(2):231-240.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjst/55/2/55_13052/_article/-char/ja/