自然選択による進化のしくみを理解できる実験教材です。
進化が起こるのには時間がかかるため、そのプロセスを実感し理解するのは難しいですが、
この教材を用いることで2コマ(50分×2)の授業で自然選択による進化のしくみを理解することができると思います。
現行の東京書籍の高校生物の教科書(浅島ら2012)に
進化を理解する探究活動として掲載されています。
●期待される教育効果
・DNAの変化、表現型の変化、適応度の変化の繋がりを理解できる
・環境によって自然選択の方向が異なることを理解できる
・地理的隔離による種分化のしくみを理解できる(オリガミバードシミュレータのページもご覧ください)
・突然変異のランダム性を理解することで、生物の進化は「生物自身の目的に沿ったものではない」ことを理解できる
セントラルドグマを学習済み生徒用のバージョンと、未習者でも実施可能なバージョンの2つがあります。
現行の東京書籍の教科書(浅島ら2012)に掲載されているのは後者のバージョンです。
両バージョンとも、ワークシート等はこのページの下からダウンロードできますのでご利用ください。
ルーレットを作るのが少し大変なのですが、ヤガミさんから販売されています。
一度、揃えてしまえば、来年度以降は消耗品(紙、セロハンテープなど)を準備するだけで実施できます。
収納もしやすいので有難いです。
http://ec.yagami-inc.co.jp/shop/o/o6165100-R01
関連論文
Yamanoi, T., Suzuki, K., Takemura, M. & Sakura, O. (2012)
Improved “origami bird” protocol enhances Japanese students’ understanding of evolution by natural selection―a novel approach linking DNA alteration to phenotype change―
Evolution: Education & Outreach, 5:292-300
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs12052-012-0388-z
山野井貴浩(2012)進化学の教材開発-高校生物教育の現場から-.遺伝,66(3):317-322
海外の進化教育のサイトでも紹介されています
http://www.indiana.edu/~ensiweb/lessons/OB.DNA.Lesson.html
実験のやり方はこちらの動画をご覧ください。教員が自由に説明を加えられるよう音声はあまり入れていません。