作らねばならない。
男は焦燥感にも似た思いを滲ませながら、一心不乱に仮面を作成する。
周りの疑問の声に答えられる言葉など存在せず、ただ思いだけが先行していた。
そして、出来上がった代物は、狐に似たどこか妖しげな風貌の仮面で、
見慣れぬ仮面に工房の者はおろか、作った本人さえ、
注文が多く入る繁忙期に、時間を割いてまで、このような仮面を作ったか理由がわからなかった。
ただ、翌日、ソレイユ男が持ってきた古文書を見て、
この仮面を持参せねばならないという、奇妙な使命感にとらわれたのだった。
[卓情報]
開催日:2017/05/17 21:00~24:16
参加PC:
★商人
ホン(バジリスク/男)
★武官
リルピリーナ(ラミア/女)
★地方アイドル
カテラ(ガルーダウィークリング/女)
★仮面職人
スクマ(人間/男)
登場NPC:
★戦闘奴隷(武官)
ドレイユ(ソレイユ/男)
リザルト:
経験点:1000EXP(基本)+200EXP(追加)+(1ゾロ×50EXP)
報 酬:栄誉章(装備箇所『その他』/効果:魔防+1/売却価格1500G)
名誉点:20点(基本)+20点(追加)
成 長:1回
【あらすじ】
初夏の爽やかな風を感じる暇のないほど忙しい仮面工房。
職人たちは、バルバロスの無理難題に悲鳴を上げながらも、我が身可愛さに必死に作業する。
商機を逃してなるモノかと商人バジリスクは、今日も仮面を仕入れに工房を訪れ、
アイドルなガルもやは、舞台用仮面を発注に、
上からの命令を伝えに軍人ラミアは工房で作業を指示する。
そんな中、不可思議な古文書を手に奴隷ソレイユがやってきた。
古文書に導かれて、PCたちが向かったのは、見慣れる妙な小屋と奥に広がる洞窟のさらに向こう。
摩訶不思議な洞窟で、古文書に示された謎を解き明かし、先に進むと荒れた部屋へとつながっていた。
部屋の向こうには、真昼のような木漏れ日の落ちる森があり、謎な魔物が襲い掛かる。
森の中にある泉に持参した仮面を入れてみれば、まばゆい光があたりを包み、思わず目を閉じたPCたち。
次に目を開いた時には、洞窟に入る前の小屋の前だった。
夢ではなかった証拠だと言わんばかりの魔法の仮面を手に、PCたちは帰路につく。
古文書が示した先へ行くと、誰もいない家にたどり着いた。
その報告書を読んだオニキスは、眉をしかめる。
「誰も? 賢しい小娘も、守護者もいなかったというの?
どういうことかしら? 何か異変の報告はあって?」
オニキスの問いかけに、別の部下が黒く溶けていったボガードの報告書を思い出す。
すかさず進言すると、オニキスが納得したようにうなずいた。
「そう……確かに、無関係ではなさそうね。
調べてみる価値はありそうだわ」
明日は仮面武闘会の都市予選。自身のスケジュールは動かせない。
流石のオニキスとはいえ、この仮面武闘会を欠席したとなったら、どうなることか。
公都から無理難題を押し付けられるだけでは済まないだろう。
「どうせ隣領が関わっているのでしょう? 昔から面倒な相手だわ。
こうなったら、公都で行われる本戦出場枠をグラッセでもぎ取らないと……」
不自然なくツワモノどもがグラッセから旅立てる理由付けには、本戦出場はうってつけだ。
そのためには、今回の仮面武闘会では、実力者を出さなくてはならない。
運よく、この地には例の仮面があるのだから……
「手配は任せたわよ」
部下たちは恭しく頭を垂れた。
またもリドル回となりました。
リドルを解いた先には、前編と同じ家屋につながっているのですが……
前編の後日談を読んだ方はお分かりになるかと思いますが、
部屋はまるで戦闘があったかのように荒れ果てて、住人は誰もいない場所になっていました。
せっかく後日談をUPしてるのだからと、それに関連した作りにしてみました♪
誰得だって? 私得だよっ(´∀`*)ウフフ
次サイクルの前編中編はどんな流れにしようかなぁと思いつつ……
今サイクルの後編の敵を作る作業に入ります(; ・`д・´)b