図書館の奥にひっそりと眠っていた一冊の古文書が一人のラミア娘によって発見された。
ラミア娘は、それを上司に報告し、その古文書が巡り巡って市長の手へ渡ってくる。
「あぁ……この本を見つけられる人材が、ここにいたのね」
クスリと嗤った市長は、部下に命じる。
その内容は、古文書に示された洞窟の調査と探索。
「そうね、彼女一人じゃ荷が重いでしょう?」
「……でしたら、護衛役として武官や調査補助として役人を数名付けましょう」
「そのあたりの人選は任せたわ」
部下の言葉に、市長は、笑みを深め頷いた。
(うまくすれば……古の約定は、未だ効力を失してはいないはず。
ならば、今回の仮面武闘会で……きっと楽しいことになるわ)
そして、事態は動き出す。
[卓情報]
開催日:2017/05/10 21:00~24:20
参加PC:
★図書館司書
リーヴル(ラミア/女)
★広報課
マコナ(ラルヴァ/女)
ウィオラ(グラスランナー/男)
★武官
クラ=ハ(リザードマン/男)
★クラ=ハ'sメイド
アイリス(エルフ/女)
登場NPC:
★隠れ里住人
エルヴ・メディシナル(???/女)
ミラストマー(ソレイユ/男)
クーシー
リザルト:
経験点:1000EXP(基本)+200EXP(追加)+(1ゾロ×50EXP)
報 酬:栄誉章(装備箇所『その他』/効果:魔防+1/売却価格1500G)
名誉点:20点(基本)+27点(追加)
成 長:1回
【あらすじ】
瑞々しい緑が山に満ち、木々が活力にあふれる初夏のある日。
古文書に導かれて訪れた場所には、朱色に塗られた丸太を組み合わされた不可思議な門があり、それを潜り抜けると、木と紙でできた不可思議な小さな小屋があった。
小屋の前まで来ると、古文書のページが勝手にめくれ出し、女性の声で「疾く来よ……さすれば与えん」とかすかな声が聞こえてきた。
次の瞬間、風が吹き、小屋の両開きの扉がこちらに向かって開く。
そして、古文書はあるページを開いて止まるのだった。
そこには、謎に満ちた言葉が並び、まるで暗号のよう。
小屋の奥には洞窟があり、PCたちが小屋に入ると、自動的に扉は閉まり……狐火がボボボボッと洞窟を明るく照らす。
土の道を進み格子扉を開けると部屋があり、そこには耳と鼻がとんがった一対の狐の石像と大量の金貨があった。
また、違う部屋の格子戸の向こうには大きな蕾のある花が……
それぞれ古文書の暗号を参考に謎解き、PCたちが手にしたのは二枚のコイン。
そのコインを使って扉を開けた先には、通路いっぱいの扉たち。通路は進んでも進んでも終わることなく、まるで無限回廊のよう。
そのうち一つの扉を、やはりコインを使って開ければ、現れたのはカントリー調の民家の廊下。
その廊下の先には居間と思わしき、家具やテーブルが置いてある部屋があった。
調べようとしたときに、犬の妖精クーシーが現れ、番犬の鳴き声にやってきたのは大男。
PCたちが大男に事情を話せば、大男は得心したように、一人の少女の元にPCたちを案内する。
少女はPCたちに仮面を授け……PCたちの視界がぶれる。
瞬きした次の瞬間、PCたちは入ってきた小さな小屋の前に佇んでいたのだった。
狐につままれたような不可思議なPCたちを、門の外で待ち構えていたオーガたちが襲う。
オーガの魔法で全滅かと思われたとき、少女の声があたりに響き、オーガたちの魔法が無効化される。
思わぬ出来事でパニックになるオーガたち。片方は逃げることが出来たが、もう一方はPCたちによって倒された。
PCたちが倒したオーガは、装備品ともども黒くどろりとした液体に代わり、溶けて行った。
街に帰ったPCたちは、仮面とともにもろもろを報告し、褒美をもらって、ちょっといい高級な酒場で打ち上げをして、冒険を幕が閉じた。
倒されたオーガが装備していた武器や防具は、ドロリとした黒い液体になり、その液体はオーガの遺体すら溶かしきる。
そして、黒い液体は大地に浸みこみ……何者かからこの場所を守っていた結界がハラハラと効力を失くす。
朱色の鳥居はその役目を終えるかのようにひび割れ、ゆっくりと倒れて行った。
そして、その壊れた鳥居の残骸を踏みしめ、社に入っていった者は、奥へ奥へと進んでいく。
クーシーは唸り声をあげとびかかるも、侵入者の反撃にあい、力を失くす。
喜々として殴りかかってきたミラストマーと死闘を繰り広げた侵入者は、戦利品として少女を担ぎ、その場から姿を消した。
仮面にすべての力を移した少女は無力で、逃げることは叶わなかった。
否、少女には逃げるところなど、最初からない。
助けを求める手を伸ばすも、それを掴むものなどいるはずもなく、ミラストマーは薄れゆく意識の中、必死になって少女へ言葉を投げる。
「チ、イ……姫、様……必ず、お助けに……」
その声が届いたのか、ただの諦めか。
少女は伸ばした手から力を抜いて、じっとミラストマーの姿を見つめていた。
やがて、意識を取り戻したミラストマーは、助けを向かうべく外界へ旅立つ。
そして、小さな箱庭には、誰もいなくなった。
仮面武闘会篇一発目は、リドル回となりました。
PCの一人が図書館司書という設定を作ってくれたので、便乗して導入を考えて、オープニングと相成りました。
リドルにダンジョンにと盛沢山だったためか、かなりのボリューミー!
戦闘が一回もないってのもなぁ……と最後に戦闘を入れてはみたものの、なくてもよかったような?
蛇足感ありありです。
もう少し時間配分を考えなくてはと課題を残しつつも、次につなげたいと思います!