なるべく本家のサイトからダウンロードしたファイルでeclipse環境をつくりたいとこだわってやってみました.
一部、マイコン徹底入門のサイトから拝借したソースコードファイルも含みます.
デバッガとDFUは含みませんので、.hexファイルを生成してSTVPで焼くだけの環境です.
死ぬほど大変かと思ったのですが、それほど大変でもありませんでした.
でも、ズブズブの素人さんにはハードルが高いと思います.びみょーなところです.
↓javaの読み込みに失敗してeclipseを起動できないようです.地道にinstallするとうまくいきました.
なお、ここでつくったC:\eclipseフォルダを丸ごとアーカイブした.zipを作りました.
興味があれば試していただいてもよろしいかと思います. (JAVAとかSTVDのインストールは別途必要です)
わたしのところではWinXPマシンのCドライブ直下にeclipseフォルダを置いてeclipseを起動してビルドできることを確認しました.
ただし、環境変数に、つぎの2つのyagartoのパスを指定する必要があります.
C:\eclipse\yagarto\bin
C:\eclipse\yagarto-tools-20100703\bin
その結果わたしの環境ではシステム環境変数のPathはこうなっています.
%PROGRAMFILES%\Internet Explorer;C:\eclipse\yagarto-tools-20100703\bin;C:\eclipse\yagarto\bin
パス指定方法は、win7の場合ですと、コントロールパネル→システム→システムの詳細設定→環境変数→システム環境変数→Path と深いところにあります.
この意味のわからない方は、環境変数をいじるのはやめましょう.
=== STMのアフィリエイト始めました ===
STM32のwelcome-kitです
Welcome-Kit for STM32F4-Nucleo
試用レポはいずれまた...
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以下は、ダウンロードしてインストールしてeclipseを設定して、ビルドして、焼いて、LEDチカチカを動かすまでの手順です.
あまり詳しくは解説していませんので、ド素人の方には難しいかもしれません.
ダウンロード
●ライブラリ詰め合わせをDLします.「マイコン徹底入門」サイトから拝借したファイルも含んでいます.
●yagartoをDLします.2つあります.yagartoとはgccコンパイラとかmakeの詰め合わせです.
http://www.yagarto.de/download/yagarto/yagarto-tools-20100703-setup.exe revisionがupしてリンク切れてます.2012.12
すみませんがこちらでDLしてもらえますでしょうか?→ http://yahoo.jp/UUh2he
これはリンクが生きていると思いますがダメならこちらからDLしてみてください→ http://yahoo.jp/LQtpmP
●eclipseをDLします.SDKじゃなくてplatformなので注意.最新ではなく3.6.2です.64bitじゃなく32bitです.なぜか64bitだとわたしの環境では動きませんでした.
リンクが切れていたらこちらでヨロシク→ http://yahoo.jp/xkjlhL
●CDTをDLします.最新ではありません.7.0.2です. CDTはeclipseをC開発環境に化かすためのプラグインです.
リンクが切れていたらこちらでヨロシク→ http://yahoo.jp/eoQEzB
●STVDをDLします. STVDは、プログラマのSTVPを含んでいます.
http://www.st.com/internet/com/SOFTWARE_RESOURCES/TOOL/TOOLSET/sttoolset.zip
●STMicroのファームウエアライブラリをDLします. CPU内蔵周辺回路を動かすためのルーチンの詰め合わせです.
http://www.st.com/internet/com/SOFTWARE_RESOURCES/SW_COMPONENT/FIRMWARE/stm32f10x_stdperiph_lib.zip
インストール
●DLしたファイルを置いた一時フォルダにはこういうファイルがあるはずです.一時フォルダ名を仮にc:\tempとします.tempをデスクトップのような日本語混じりの深い階層にするとinstallでトラブルかもしれませんのでcドライブ直下に置くのが無難だと思います.
cdt-master-7.0.2.zip
eclipse-platform-3.6.2-win32.zip
lib2.zip
stm32f10x_stdperiph_lib.zip
sttoolset.zip
yagarto-bu-2.21_gcc-4.6.2-c-c++_nl-1.19.0_gdb-7.3.1_eabi_20111119.exe
yagarto-tools-20100703-setup.exe
●cdt-master....以外の.zipを解凍します.できるファイルはつぎの4つ.
eclipse フォルダ
lib2
STM32F10x_StdPeriph_Lib_V3.5.0 フォルダ
sttoolset.exe
●sttoolset.exeを起動してインストールします.
やりかたはこちら.
http://stm8sdatasheet.web.fc2.com/STVD-project01-FlashLED/install-procedures.html#09_STVD_install
すでにインストール済みならこの作業はスキップしてください.
●JAVAをインストールします
すでにインストール済みならこの作業はスキップしてください.
●以下はeclipseのインストールです.
eclipseフォルダをc:\eclipse に移動します.
●yagarto-tools-20100703-setup.exe を起動します.
yagartoをインストールするフォルダを、C:\eclipse\yagarto-tools-20100703 に指定し、インストールします.
●yagarto-bu-2.21_gcc-4.6.2-c-c++_nl-1.19.0_gdb-7.3.1_eabi_20111119.exe を起動します.
yagartoをインストールするフォルダを、C:\eclipse\yagarto に指定し、インストールします.
●フォルダを1つ作ります. C:\eclipse\workspace
●C:\eclipse\eclipse.exe を起動します.
●Select a workspaceダイアログが出ます.
C:\eclipse\workspace を指定します.
Use this as the default and do not ask again にチェックを入れます.
OKをクリック.
●eclipseの初起動画面がでますので、workbenchボタンをクリック.あとで起動画面に行くにはhelp→welcomeで行けます.
●cdtをインストールします.
メニューの、Help→Install New Software... をクリック.
●Available softwareダイアログが現れます.
Addボタンをクリック.
●Add repositoryダイアログが現れます.
Archive...ボタンを押して、一時フォルダの中の cdt-master-7.0.2.zip を指定します..zip のままですのでご注意のほど.
●Available softwareダイアログに戻ります.
2つにチェックを入れます.
Nextをクリック.
●Install detailsダイアログが現れますので、Nextをクリック.
●Review licensesダイアログが現れますので、
I accept....をチェックのうえ、
Finishをクリック.
●しばらく待つとRestart Nowボタンを押すように促されますので、クリックします.
●eclipseが再起動します.
上と同じくworkbenchボタンをクリック.
●メニューから、Window→Open Perspective→Other... をクリック.
●Open Perspectiveダイアログが現れるので、C/C++を選んでOKをクリック.
ここまでで、eclipseでC言語のソースをビルドする環境設定はほぼ完了です.
projectの作成
eclipse上にprojectを作ります.
●eclipseを起動します.すでに起動していたらそのまま続行です.
C:\eclipse\eclipse.exe
●新projectを作ります
①メニューから、File→New→C Project をクリックします.
②C Projectダイアログが現れます.
Project nameに好きな名前を入力します.ここではtest01とでもしておきます.
③下の方にある、makefile project→empty projectを選択します. ←これを必ず守ってください.
④Finishをクリックします.
⑤Project Explorerに空っぽのtest01が出来たことを確認します.
●以下、Projectにファイルをコピーしてゆきますが、ドラッグ&ドロップでコピーできず、操作方法にクセがあるのでめんどくさいです.
●フォルダを3つつくります
①Project Explorerのtest01の上で右クリックし、出てくるメニューのNew→Folderをクリックします.
②出てくるダイアログのFolder nameにlibと入力しFinishをクリック.
③同様にして、lib2 フォルダを作ります.
④同様にして、bin フォルダを作ります.
●STMicro社のライブラリのインポート
①libフォルダの上で右クリックし、出てくるメニューのImport...をクリックします.
②Importダイアログがでます.General→File Syetem を選択します.nextをクリックします.
③File Systemダイアログがでます.
From directory: のところにダウンロードファイルを保存した一時フォルダtemp以下を次のように指定します.
.......temp\STM32F10x_StdPeriph_Lib_V3.5.0\Libraries
Librariesにチェックを入れて、Finishをクリック.
④libフォルダの下に、CMSISフォルダと、STM32F10x_StdPeriph_Driverフォルダが出来たことを確認します.
●マイコン徹底入門のライブラリのインポート
①lib2フォルダの上で右クリックし、出てくるメニューのImport...をクリックします.
②Importダイアログがでます.General→File Syetem を選択します.nextをクリックします.
③File Systemダイアログがでます.
From directory: のところにダウンロードファイルを保存した一時フォルダtemp以下を次のように指定します.
.......temp\lib2
main.c と makefile を除く全てにチェックをいれて、Finishをクリック.
●main.cとmakefileのインポート
①test01の上で右クリックし、出てくるメニューのImport...をクリックします.
②Importダイアログがでます.General→File Syetem を選択します.nextをクリックします.
③File Systemダイアログがでます.
From directory: のところにダウンロードファイルを保存した一時フォルダtemp以下を次のように指定します.
.......temp\lib2
main.c と makefile だけにチェックをいれて、Finishをクリック.
●以上で、ファイルのインポートは完了です.projectの全体像はこうなっているはずです.
●makeのパスを設定します
①test01の上で右クリックし、メニューの一番下にある Propertiesをクリック.
②現れる画面の、C/C++ Buildをクリック.
③Use default build commandのチェックを外します. (下図)
④Build commadsのところに C:\eclipse\yagarto-tools-20100703\bin\make と入力します. (下図)
⑤OKをクリック.
●make targetを設定します.
①Project Explorer に表示されている makefile をダブルクリックして開きます.
②その状態で右側にあるOutlineペインの下の方にあるallとall_cleanを見つけます.
③all の上で右クリックし、現れる Add make target をクリック.現れるダイアログのOKをクリック.
④all_clean の上で右クリックし、現れる Add make target をクリック.現れるダイアログのOKをクリック.
以上でprojectは作成完了です.
ビルドする
●右側にある make target ペインのallとall_cleanを見つけます.
●all_cleanをダブルクリックします.
●allをダブルクリックします.
●すると下にあるConsoleペインに次のような表示が出ます.
../../yagarto/bin/arm-none-eabi-objcopy -O ihex bin\main.elf bin\main.hex
●binフォルダを開くと、main.hexというファイルが出来ているはずです.これがFLASHに焼くファイルです.
FLASHに焼く
●まずSTM32-DISCOVERYをUSBケーブルでPCに接続します.
●STVPを起動します.
最初に起動するときには設定をしなくちゃいけないと思われます.
メニューから Configure→Configure ST Visual Programmer をクリックします.
●CPU種別とかインターフェースを選択します.この図のようにします.
設定後にOKをクリック.
なお、この設定は最初だけですので安心してください.
●STVPの画面にPROGRAM MEMORY というタグがあるので、それをクリック.
●まず、STM32-DISCOVERYのプログラムメモリを読み出してみましょう.
下記のボタンをクリックします.
すると、画面がゴチョッと動いて、表示もそれなりに変わると思います.
この時点でエラーで止まるようであれば、STVPの設定とUSBケーブルの接続を見直してみましょう.
●次に、焼くファイルを選択します.下記のボタンをクリックします.
●ビルドでできた、C:\eclipse\workspace\test01\bin\main.hex をSTVPに読み込ませます.
●FLASHをeraseします.下記のボタンをクリック.
●FLASHに焼きます.下記のボタンをクリック.
●STM32-DISCOVERYを見ると、LEDがチカチカと動いているはずです.
以上で、めでたく、自分でeclipse環境を作ることができました.