複雑性尿路感染症とは、原因となる何らかの病気(基礎疾患)によって、尿路感染を起こすタイプです。
尿路感染症の年齢による基礎疾患(きそしっかん)
生後~10歳の尿路感染症
膀胱尿管逆流症(VUR)、水腎症を伴った奇形による複雑性尿路感染症が多 くなります。
10代後半~30歳の尿路感染症
性活動が盛んになることから、女性の単純性尿路感染症が増えます。
つまり、ほとんどが、セックスによる尿路感染・・・性病ですね。
50代以降の尿路感染症
糖尿病、前立腺肥大症、前立腺癌を基礎疾患とする複雑性尿路感染症が増加します。
基礎疾患の治療を優先させることが第一の課題です。
複雑性膀胱炎や複雑性腎盂腎炎で38℃未満の場合はニューキノロン系薬、セ フェム系薬などを7~14日間投薬します。
複雑性腎盂腎炎で38℃以上の場合は注射剤を初期に3~5日間、その後ニューキノロン系薬、セフェム系薬などを10 日間投与します。