2021.10.26 目の驚異 (その6): 色の心理的側面
目の驚異(その1)で、色はこの物理界には存在せず、脳で創造されていることに言及しました。目の桿体は光の周波数に関連付けられている光子(つまり波長に関連付けられている粒子)からエネルギーを得て明かりを認識している一方で、目の錐体は光の3種類の波長を捉えて、それらの波長から色を脳で生成していることを指摘しました。この光の特性がいかに理解し把握するのが物理的に困難かをそれ以降のコラムでお話し、光と色の物理的側面に焦点を当てました。
今回焦点を当てたい点は、色は私達が生きている物理界には存在せず、脳の中で創られているという点です。この事は、色は心理的なものでもあることを意味しています。([1]では色に関して、 “「色の感じ方」については、ヒトの眼や脳の活動による主観的な心理応答に基くもの” と端的解説しています。)それで、この心理的な側面を如実に物語っている3つのビデオ([2], [3], [4])をネットで見つけたので、紹介したいと思います。物理的に色が存在しない世界で、色という概念を生み出す発想力には驚嘆の念を覚えます。本来、色という発想が人には想像を絶するものであるがゆえに、ひとたび色というものを認識できた時に人がどのように反応するかはとても興味深いです。色が人にどんな心理的影響を与えるか、これらのビデオが実証していますので、すべてご覧になる事をお勧め致します。
[1]https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol14.html
[2] https://www.youtube.com/watch?v=NJwS7jt8Fac
[3] https://www.youtube.com/watch?v=PW843XvFAM0
[4] https://www.youtube.com/watch?v=MZEHgs1mjso
これらのビデオを見て、貴方はどう感じましたか。色を認識できることが、どれほど感動的なものかが良く伝わってきたと思います。目が設計された時点で、色が人に与える感情的な側面が意図されていたと私は思います。錐体を通して脳で創られる色は本当に素晴らしい贈り物と感じました。それで、color(色), light(光), gift(贈り物)をキーワードにして、光に関する鋭い洞察を示しているNew World Translation of the Holy Scripturesを検索してみました。色に関しては関連するものはありませんでしたが、light と gift でヒットしました。
James 1:17 Every good gift and every perfect present is from above, coming down from the Father of the celestial lights,
この言葉はとても示唆に富んでいると感じました。色は本当に感動的な贈り物ではないでしょうか。貴方はどう思いますか?