第3回研究会

電子情報通信学会

第3回 再生可能集積システム時限研究会

委員長 森秀樹(東洋大客員教授) 副委員長 天野英晴 (慶大)

日時: 平成23年 4月16日(土) 13:30~16:30

会場:東洋大学 甫水会館 三階会議室

21世紀になって人類の活動が地球環境に及ぼす影響が著しく増大し、環境変動が憂慮されています。このために、特に人類が製造した人工物に関し、その再生利用や再利用を促進する技術開発が強く期待されています。ユビキタス情報社会において、ほとんどの我々の身の回りの人工物に、集積システムが組み込まれています。従って、これらのシステムの再生、再利用を図ることは、地球環境に優しいという面だけでなく、経済、政治などの面からも重要です。具体的な探求課題としては、直接的な再生、再利用の促進に関する技術開発に加え、ライフサイクル全体の省エネルギー化やコスト削減も重要な探求課題になります。このためには、アーキテクチャの根本的な改革、耐久性の低下した部品において、安心、安全な運用を確保するフォルトトレランス、セキュリティ技術の研究、製造から再生に至るライフサイクルのビジネスモデルの探求などが重要です。このように、本研究では、従来型とは大きく異なった開放的な分野による総合的なアプローチが必要です。

本時限研究専門委員会は,こうした問題意識を持ちながら,リコンフィギュラブル技術、アーキテクチャ技術、ソフトウェア工学、設計技術、システム技術、再生ビジネスモデルなどの分野の研究者の自由な交流を促進し,集積システムの再生、再利用による環境に優しいIT技術の研究に関して、研究発表および討論を行う機会を提供します。本研究会は定期的に研究会を開催することにより、関連する研究者に広く技術交換の機会を提供し、産業界と大学等の研究機関の交流の機会を増やすことにより、関連する技術の発展を図っていくことを目的とします。

プログラム:

1 [一般講演] 13:30~14:00 太陽光発電を利用したグリッドの継続的な運用に対する検討

藤井 賢一、山際 基、上原 稔 (東洋大)

2 [一般講演] 14:00~14:30 CSPアーキテクチャによるフォルトトレランスの実装と検証

中畑涼、 長谷川侑輝(東洋大)、磯辺祥尚(産業技術総合研究所)、大蒔和仁、 森秀樹、土田賢省(東洋大)

3 [一般講演] 14:30~15:00 クラウド環境に基づく情報教育環境の構築

木部 真一郎、上原 稔(東洋大)

15:00~15:30 休憩

4 [招待講演] 15:30~16:00宇宙用集積システムにおける放射線障害と障害耐性向上の手法

小林大輔,廣瀬和之,福田盛介,齋藤宏文(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)

5 [招待講演] 16:00~16:30建築設備における環境配慮の動向

小瀬博之(東洋大)

◎ 参加資格:特に制限はありません

参加費:\1,000 学生無料(会場でお支払いください)

研究会に引き続き専門委員会を行い、

終了後に懇親会を行います(¥3,000程度)