第2回研究会

電子情報通信学会

第2 回 再生可能集積システム時限研究会

委員長 森秀樹(東洋大客員教授) 副委員長 天野英晴 (慶大)

日時: 平成22 年10 月15 日(金) 13:00~16:30

会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎 中会議室

21 世紀になって人類の活動が地球環境に及ぼす影響が著しく増大し、環境変動が憂慮されています。このために、特に人類が製造した人工物に関し、その再生利用や再利用を促進する技術開発が強く期待されています。ユビキタス情報社会において、ほとんどの我々の身の回りの人工物に、集積システムが組み込まれています。従って、これらのシステムの再生、再利用を図ることは、地球環境に優しいという面だけでなく、経済、政治などの面からも重要です。具体的な探求課題としては、直接的な再生、再利用の促進に関する技術開発に加え、ライフサイクル全体の省エネルギー化やコスト削減も重要な探求課題になります。このためには、アーキテクチャの根本的な改革、耐久性の低下した部品において、安心、安全な運用を確保するフォルトトレランス、セキュリティ技術の研究、製造から再生に至るライフサイクルのビジネスモデルの探求などが重要です。このように、本研究では、従来型とは大きく異なった開放的な分野による総合的なアプローチが必要です。

本時限研究専門委員会は,こうした問題意識を持ちながら,リコンフィギュラブル技術、アーキテクチャ技術、ソフトウェア工学、設計技術、システム技術、再生ビジネスモデルなどの分野の研究者の自由な交流を促進し,集積システムの再生、再利用による環境に優しいIT 技術の研究に関して、研究発表および討論を行う機会を提供します。本研究会は定期的に研究会を開催することにより、関連する研究者に広く技術交換の機会を提供し、産業界と大学等の研究機関の交流の機会を増やすことにより、関連する技術の発展を図っていくことを目的とします。

プログラム:

1 [一般講演] 13:00~13:30 3 次元積層技術を用いた乗算回路設計に関する研究

多田十兵衛(山形大)、江川隆輔(東北大サイバーサイエンスセンター)、坂井一仁(山形大)、小林広明(東北大サイバ

ーサイエンスセンター)、後藤源助(山形大)

2 [一般講演] 13:30~14:00 三次元ワイヤレス接続用ルータおよびバス構造の提案

佐々木大輔(慶應大)、松谷宏紀(東大)、竹康宏、小野友己、西山幸徳、黒田忠広、天野英晴(慶應大)

3 [一般講演] 14:00~14:30 再利用可能な動的リコンフィギャラブルプロセッサの開発

天野英晴(慶應大)

14:30~14:45 休憩

4 [招待講演] 14:45~15:15 省エネ世界におけるシリコンウェーハ

鹿島一日兒 技監(コバレントシリコン)

15:15~15:30 休憩

5 [一般講演] 15:30~16:00 状態評価を用いた多重化方式によるモジュールの長寿命設計

松本勝慶、上原稔、森秀樹(東洋大)

6 [一般講演] 16:00~16:30 旧型PC に基づくグリッドの太陽光発電による運用の提案

藤井賢一、山際基、上原稔(東洋大)

◎ 参加資格:特に制限はありません

参加費:\1,000 学生無料(会場でお支払いください)

研究会に引き続き専門委員会を行い、

終了後に懇親会を行います(¥3,000 程度)