第1回研究会

電子情報通信学会 100409

第1回 再生可能集積システム時限研究会

委員長 森秀樹(東洋大客員教授) 副委員長 天野英晴 (慶大)

日時: 平成22年4月9日(金) 13:30~17:00

会場: 東洋大学甫水会館 3階会議室(東京都文京区本駒1-10-2 03-3945-0123)

21世紀になって人類の活動が地球環境に及ぼす影響が著しく増大し、環境変動が憂慮されています。このために、特に人類が製造した人工物に関し、その再生利用や再利用を促進する技術開発が強く期待されています。ユビキタス情報社会において、ほとんどの我々の身の回りの人工物に、集積システムが組み込まれています。従って、これらのシステムの再生、再利用を図ることは、地球環境に優しいという面だけでなく、経済、政治などの面からも重要です。具体的な探求課題としては、直接的な再生、再利用の促進に関する技術開発に加え、ライフサイクル全体の省エネルギー化やコスト削減も重要な探求課題になります。このためには、アーキテクチャの根本的な改革、耐久性の低下した部品において、安心、安全な運用を確保するフォルトトレランス、セキュリティ技術の研究、製造から再生に至るライフサイクルのビジネスモデルの探求などが重要です。このように、本研究では、従来型とは大きく異なった開放的な分野による総合的なアプローチが必要です。

本時限研究専門委員会は,こうした問題意識を持ちながら,リコンフィギュラブル技術、アーキテクチャ技術、ソフトウェア工学、設計技術、システム技術、再生ビジネスモデルなどの分野の研究者の自由な交流を促進し,集積システムの再生、再利用による環境に優しいIT技術の研究に関して、研究発表および討論を行う機会を提供します。本研究会は定期的に研究会を開催することにより、関連する研究者に広く技術交換の機会を提供し、産業界と大学等の研究機関の交流の機会を増やすことにより、関連する技術の発展を図っていくことを目的とします。

プログラム:

1 [開会挨拶] 13:30~13:45 再生可能集積システムに期待すること

森秀樹(再生可能集積システム研究会委員長)

2 [招待講演] 13:45~14:15 IT新分野の人材育成と知の創造

大場善次郎(東洋大総合情報学部長、NPO法人 高度情報通信人材育成支援センター事務局長)

3 [招待講演] 14:15~14:45 ITとリサイクル

安藤努(富士通環境本部)

4 [招待講演] 14:45~15:15 低電力化技術と開発事例

山下公一 (富士通セミコンダクター)

5 [招待講演] 15:45~16:30 インターネットガジェット(デモあり)

武藤佳恭(慶大)

6 [招待講演] 16:30~17:00 誘導結合を用いたチップ間無線通信

黒田忠広(慶大)

◎ 参加資格:特に制限はありません

参加費:\3,000 学生無料(会場でお支払いください)

研究会に引き続き専門委員会を行い、

終了後に懇親会を行います(¥3,000程度、会場: Stellar(ステラ)-4号館1階)