目的および趣旨

- Sustainability for computing, Computing for Sustainability -

人類の活動が地球環境に及ぼす影響による気候変動は憂慮すべきレベルに達しており、持続可能な社会を構築するためにIT技術を利用する必要が高まっています。このためには、ITシステム全体を長期に渡って安全に用いる耐故障技術、再利用技術、セキュリティ技術、ライフサイクル全体の環境負荷削減・コスト削減が重要な課題となります。これに加えて再生可能エネルギーの利用に適したITシステム、微小エネルギーで動作する超低電力システムなどシステム全体をサステナブルにする技術も重要です。さらに、このようなサステナブルなシステム、社会を実現するためのコンピューティング、ビジネスモデル、社会システムの研究が重要になってきます。これには、半導体技術、デバイス、回路技術、アーキテクチャ技術、ソフトウェア技術、システム技術など従来の枠組みにとらわれず、それらの応用、社会実装に向けて自由な発想で総合的にアプローチすることが必要です。

本特別研究専門委員会は,こうした問題意識を持ちながら,テクノロジー分野(IoT技術、アーキテクチャ技術、ソフトウェア工学、アーキテクチャ技術、設計技術、システム技術など)とソーシャル分野(ビジネス、データサイエンス、社会工学など)の研究者の自由な交流を促進し,持続可能な社会を実現するIT技術ならびにその応用、社会実装に関して、研究発表および討論を行う機会を提供します。試作や実験、分析に基づく地道なアプローチから、従来の研究会では発表しにくいような奇抜なアイディアによる発表を歓迎します。本研究会は定期的に研究会を開催することにより、関連する研究者に広く情報交換の機会を提供し、産業界と大学等の研究機関の交流の機会を増やすことにより、関連する技術の発展を図っていくことを目的とします。

(1)特別研究会の名称: サステナブルコンピューティング特別研究専門委員会(情報・システムソサイエティ所属)

(2)英文名称(英文略称)Technical committee on Sustainable Computing (SUSC)

(3)設置期間2020年4月1日から2021年3月31日まで(以降は、継続を審議)